寝起きに注意 byピリン
(今日も1日平和でありますように…)
ルーナが産まれてから
俺は毎日神へ祈りを捧げている。
今日の朝は強烈な物だった…。
優雅に眠っている俺のところに
ルシオが顔を蒼白にしてやってきやがった…
ドンドンドンッ!!!!!
「おぃ!!!ピリン!!」
…zzz…な…なんだ…
扉を強く叩くな。
全く…心臓が止まりかけたぞ。
「まじ!助けてくれ!俺の部屋が大変な事になっている!!騎士や侍女達は怯えて使い物にならないんだ!!」
さては…この声はルシオだな?
…俺の安寧を妨げる…な…zzz
「うおおぉっ!…寝るな〜!起き…る…んだー!!! そして…俺の部屋の…〇〇を〜!!!」
…は?〇〇?
不味い…。聞き取れなかった…。だがしかし!この不穏さはきっと厄介な事件だ…!
ルシオめ!いつも厄介な事件を持ってきやがって!
上質なシーツに包まれようとした時に、
「ギャァァァァ!!!!
お兄さま〜! 助けて〜〜!!」
「イッヤアアアア!!!!!
ヘビ〜!!!にょろにょろーー!!」
「捕食されるわ〜!」
は!?お母様とルーナとヒスイの悲鳴が
俺のドア前で響き渡った。
「な、、なにがあったんだ!!」
思わず耳と尻尾をしゅばっと
出しながら慌てて
寝起きのままの服装で扉の外へ出ると、
城の廊下の辺り一面に…
蛇?の動くぬいぐるみがあった…。
ひとつ手に取り、意味深な動きを取るヘビー機械人形ラベルを確認すると、
『本物の革!上質!ちょっぴりお子様には、〝刺激的″ですが、その反応は抜群!!野生の本能を出させちゃいましょう!』
…なんだこれ。
なんとも言えないのが、
ヘビー機械人形に獣姿で服従ポーズを向けたルーナとヒスイであった。
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あの後、何故かヘビ人形に威嚇しながら後退する城の者達をその場から離れさせ、ルシオはルーナを、俺はヒスイを抱っこし、諸悪の根源へと向かった。
お母様はお父様に無事回収された。
諸悪の根源は執務室に居た。
彼…レオン兄様は俺の寝起き姿を見て、
上品に…爆笑し、思わず出しちゃった!かのような獣耳がぴこぴこ震えていた。
「ヘビー機械人形を楽しめたようで
良かったよ。」
ヘビー機械人形を設置したレオン兄様が
満足気に頷きながら、
純粋な恐怖を感じているルーナとヒスイの2人を片手ずつ抱っこし、ぎゅうううと抱きしめて言った言葉がこの一言である。
最近退屈だったんだよね笑
「ふっふっはっうぉらー!!」
隣の双子の片割れは歩きながら
筋トレをする事にしたようだ。
え?お前何〇リートレーニングしちゃってるの?そのCDと筋トレグッズどこで手に入れた訳…!?
また変な筋肉ダルマの悪徳商人に
騙されていないか?コイツ。
騙されやすい双子の片割れが
心配で胃がズキズキしてきたぞ。。
筋肉バカの事は放っておく事にして、
湯浴みして寝るとするか…。
胃薬飲まないとなー。
自室の扉を開ける時、
薄汚れたヒスイが走って来た。
ルーナは今は勉学か。
ピンッとした獣耳に
猛スピードで揺れる尻尾。
王家の遺伝子を引き継ぐその容姿。
「お兄様!
一緒に湯浴みをして欲しいです!」
可愛いなぁ…デレッ
ルーナとヒスイはとても可愛い。
2人とも王家の洗礼を少しずつ受けながらも無事にここまで育ってきた。
「仕方がないな。」
優しくヒスイを抱き上げて、
自室の扉を開けた。
更新をまた少しずつ初めていきます^_^
看護学生の方の日常がキツすぎて
癒しを求めるレベルではなくなりました。
睡眠これ一番大事。
今回は胃を痛めてそうな
優しいお兄様編でした(*´꒳`*)
野生の動物達の背後にバナナドッキリ〜とかあって反応が可愛いすぎてつぃ話に入れてしまいました笑
更新遅れめでごめんなさーい(´༎ຶོρ༎ຶོ`)