いつの間にか弟誕生!?…って!
それはある晴れた日の事だった…。
私は、ピリン兄さまとルシオ兄さまと共にお父様の執務室へと足を運んだのだった…。
ちなみに、レオン兄さまには
お父様直々に視察に行けと王様命令を出して現在盗賊達の討伐をしていると聞いた…ガクブル…ッ!
あっあの魔王さまの事は忘れておこう…‼︎
誕生日パーティーの後、
私の左右に高速にブンブン揺れていた尻尾をガッと捕まえられた時は命の危機を、
感じてしまった…。
ヒィィィッ!!
尻尾は、ダメだダメだ…。。。
わっ忘れよう…。
それより、今日の集まりは何だろうか…
ピリン兄さま抱っこ〜。子狼になり、抱っこしてもらった。
ルシオ兄さまはメッ!!尻尾で伸ばされた手を叩きおとす。
ムフフゥッ…この安定感良いなぁ〜
ルシオ兄さまは、この前、私を抱っこした瞬間に、ぎゅーってした瞬間にグエェッて花畑が一瞬見えたんだよね…。
抱っこ一つで命の危機とか
身体が持たないわ…。
ルシオ兄さまごめんね…てへ!
そんなこんなしていると、執務室の扉が開いた。お父様と、1人の少年…誰や…!
その少年は、パッと見…2〜3歳くらいかな?驚いた。天使かと思った。
んん?容姿は白銀の髪に…
私と同じ空色の瞳…。ええええええぇ!!
ちょっ!!もっもしや!
兄さま達も驚いていた。そんな兄さま達より早く復活し、お父さまに尋ねようとした時、
がチャッ!
「あら?もう皆集まったのねぇー」
お母様…相変わらず、可愛いですね…。
その少年を抱っこして、
お父様の方へと寄る。
お父様が少年をお母様から受け取り、
口を開く。
「ヒスイ、お前の兄弟達だ…。
一番右からルシオ第二王太子だ。
第二獣人部隊の隊長だ…。
ルシオに剣を教わればよい。 」
いきなりのお父様からルシオ兄さまの
ご指名…自己紹介。ルシオ兄さま…お口開きっぱなしですよ。意識を戻してください!!
爆弾発言をしたお父様が、青い顔をしたピリン兄さまに目を向ける。
ピリン兄さま…ガタガタしてまっせ!
ちょっと降りますよ!
そして、お父様がまたしても口を開く。
「そして、ルシオの双子の弟のピリンだ…。
魔法騎士団の隊長だ…。
ピリンから魔法を教われ…。
いざとなったらピリンの所へ
逃げると良い。 」
「えっ!ちょっとお待ちを!
あぁ!胃が痛い…!!
何一つ伝わりません お父様!!」
あっ…流石ピリン兄さま、
あんたは常識人だ!
さぁ!お父様何と出る!
「はい、分かりました。」
「…。」
口を開いたのは少年ー!!!!
ピリン兄さま!お気を確かに!
お父様、口元ニヤついてません?
ピリン兄さま!馬鹿にされてますよ!
しかもさっきピリン兄さまを厄介事受付所扱いしてましたよね!
ハッ!残すは5歳のわたしだけ…!!
ギャァァァ!お父様と目があった!
少年よ!君さっきから私の事ガン見しすぎではないか?!
「最後に、お前の姉のルーナ。
ルーナ、 人姿になれ。」
おええええぇ!!姉!姉!姉ぇぇぇ!?
とりあえず、人姿に化ける…。
少年をじっと見つめ、勇気を出す。
ここは先手必勝…!
「わたしはルーナじぇふ!!……。」
シーン……。
ルシオ兄さま、ピリン兄さま…
生暖かい視線を送らないで下さいまし。
お父様、威厳も糞もない顔ですよ。
普段のクールさをお出しください。
お母様も、
横の方と負けじのデレデレ顔ですよ。
そんな顔も、可愛いですね…。
そして、幼き少年よ…。
その輝いた目はイケないぞ。
その同士を見つけたー!みたいな思考は、
顔に出ていますよ。
「ごっごほん!
お前の2つ上の姉のルーナだ。
ルーナに遊んで貰いなさい。 」
「はい!!ヒスイとお呼び下さい!
ねぇちゃま!」
「はい…ヒスイ…ヨロシクね ゴフゥッ!」
まぁ、よかろう。
たとえ、君が私に思いっきり抱きついてきたとしても、可愛いから、
許してあげようではないか。
ルシオ兄さまもピリン兄さまも目元が
デレッデレですよ。
「ヒスイは、レオン・ピリン・ルシオ同様に
王族の男子の伝統の下で、
山で3年間生きていた。
戦技はある程度できるが、礼法を知らん。
皆でサポートしてやるんだ。」
「「「分かりました!」」」
そういえば…何故レオン兄さまだけこの場に居なかったのだろうか…ガクブル。
お父様に目を向け、いざ質問という時に…
がチャッ
「ただいま戻りました。
盗賊は、殲滅しておきました。
…して、その天使は何ですか?」
レオン兄さまは、瞬間移動で私とヒスイを捕らえ、抱っこして、それはもうぎゅーッと無表情で抱きしめた…グエェえぇ!!
お父様へーるーぷー!
「ハァ…落ち着け。レオン。
だから、時間稼ぎに
お前を遠くまでやった というのに…。
その2人を解放しろ。
報告が終わった後に説明してやる。」
「チィッ!!
分かりました。」
ピリン兄さまとルシオ兄さまは、
魔法で転移し、
私は幼き弟と共に執務室から退出した。
いつの間にか後ろに
ミリーがいる事を確認し、
お昼寝のために部屋に戻る途中…
「ねぇちゃま!ねぇちゃまは綺麗ですね!」
「ドバァァァッ!!!!」
天使に、一撃で倒された。
ヒスイ3歳児。
主人公曰く「やばいくらいの天使」
ヒスイの主人公に対しての印象
「天使みたいなおねぇちゃま!!」
いいですねぇー(^-^)