表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/168

五十五話目

「全然ダメだ!」

「そんな!?」

朝自主練をしている時に先生と会い、その時見てもらったのだが開口一番そう言われた。

結構自信があったのに……。

「一応努力しているのは伝わった。でもね、まだまだだよ。ロングトーンはミスを恐れているのか知らないけど弱々しいし、リップスラーはぶつ切りでスラーになっていない。特に酷いのがタンギング!」

「ええ!? 嘘ですよね!?」

「俺は音楽には嘘つかないよ!」

めちゃくちゃ声を荒げられた。というか……ちゃんとズレもミスもなかったのに……。

「あのね? タンギングはただ合わせればいいってだけじゃないんだよ。その音がちゃんとみんなを支えられる音かってことが重要なんだ。後は音を引きずっていないかとか、細かいところはまた言うけどね」

言われてみれば俺はただミスをしないことだけを考えていた。自分のことだけじゃなくて他人のことも――合奏の時のことも考えなくちゃいけなかったんだ。

「そうだね……今日お昼空いてる?」

「あ、はい。大丈夫です」

「よし。もう時間ないから今日はこれぐらいにしておいて、お昼にやろう。その時はキチンと教えるから」

「はい! お願いします!」

今までの練習では不十分だった――が、先生が正しい道に導いてくれる。それは今の俺にとってすごく心強いことだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ