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5話

遂に戦闘です!

楽しんで頂ければ嬉しいのですが、こういったのは初めてなので、

小説を見慣れている方には稚拙に思われるかもしれません!

生温かい目で見ていただけると嬉しいですww

ということで、俺とシーナは装備を整えるために武具屋に来ております。

うん。誰に言ってるんだろうね俺。

ていうか、人が多い!所持品に支給ナイフしかないから全てのプレイヤーが一斉に武器を買いに集まっているために、武具屋や道具屋にプレイヤーが押し寄せている!

皆、早く狩りに行きたいのはわかるけども…他のプレイヤーを押し退けたり、罵声をあげていたり…。怖いよ。皆、目を血走らせて我先にと装備を買おうとしている。


そんな光景を俺は少し離れた所で眺めていた。

ん?なぜお前は買いに行かないのかって?それは頼りになるシーナさんが「私がメイ兄に合ってるのを買いに行ってあげるから待っててね!」っと、いい笑顔であの集団に突っ込んで行ったからだよ。

いや、凄かった。チャラ男達を投げ飛ばしてたシーナの馬鹿力がここでも発揮されて他のプレイヤーを投げ飛ばしながらドンドン進んで見えなくなって行ったんだもん。


今は誰も飛んでないから買い物の最中なんだろうね!HAHAHA!!

俺1人じゃなくて本当に良かった…。俺はあの中に突っ込めないよ。行ったら最後揉みくちゃにされて踏まれてボロ雑巾になってる自信がある。

だってシーナに聞いたら近接戦闘系のジョブはATK値は平均でも20はあるらしい、魔法使いとかの後衛職でも低くてもATK値が5はあるそうだ。

後衛職にも負ける俺のジョブって一体………。


落ち込んでる場合ではないな…不甲斐ない俺に変わってシーナが俺のために装備を買いに行ってくれているんだから。

俺にできることはただ一つ……ここで大人しくシーナを待つことだけだ!!

うん。カッコ良く言おうとしてるけど、どうしようもなくカッコ悪いわ…。


しかし、さっきから武器を買って行く人や通り過ぎて行く人が俺をチラチラ見てるのはなんなんだろう?

あれか?俺って怪しいオーラでもでているのか?うん。自分じゃよくわからんな!

気にしたら負けだ!っとまた人が飛んでるからシーナが無事に装備を買うことができたらしい。良かった良かった。


「メイ兄!お待たせー!」


「いやいや、別にそこまで待ってないぞ。ありがとな。変わりに買ってきてくれて」


「いいんだよメイ兄!私じゃなくてメイ兄が買いに行くとボロ雑巾になっちゃうからね!気にしないでよ!」


ははは!コイツめ、ズバッと言ってくれるなw…まぁ、事実だから仕方ないんだけどね!


「メイ兄でも使えそうな武器ってこれくらいしかなかったけど、最初は十分だと思うよ!ある程度慣れるまでは私もいるしね!」


シーナに感謝しつつ武器とお金をトレードして手に入れた俺のメインウェポンはこれだ!


石の短剣

ATK+10

耐久力:200


石でできた短剣。切れ味はあまりなく、打撃武器に近い性能をもっている。


木の盾

DEF+5

耐久力:150


木でできている盾。素材が木でできているので重量はあまりないが壊れやすい。


「最初短剣は2本の方がいいな?って思ったんだけど、メイ兄DEFも低いからなるべく死に戻りしないように盾にしたんだよ!」


なるほどな。確かに俺の防御力は紙装甲だしな。下手したら雑魚の攻撃数発で死にかねん。さすがゲーマーだな。よく考えての装備選択だな。俺も見習おう!


「ありがとなシーナ!俺、頑張ってソロでも雑魚狩りくらいならできるようになるから、ご指導ご鞭撻を宜しくお願いします!!」


「うむ!私がメイ兄を立派な戦士にしてやる!さぁ、私に続けぇ!!」


「イエスマム!!」


他のプレイヤーが温かい目で俺たちを見送る中、俺とシーナは狩りをするべく町の外を目指した。

あの後、我に帰ると凄く恥ずかしかった…。シーナは気にしてないみたいだけど、他のプレイヤーが俺たちを見る目が……。気にしている俺がおかしいのかな…?






俺たちは町の北にある草原で狩りをすることになり、狩りをする前の注意事項を

シーナから教わっていた。


「取り敢えず、初心者は北の草原で狩りをしてジョブやスキルの熟練度を上げつつ、戦闘に慣れた方がいいよ」


「なぁ、方角によってなにか違うのか?」


「うん。いい質問だね!東西南北によってフィールドが違ってくるんだよ。

それにフィールドだけじゃなくてエンカウントするモンスターや強さも変わってくるから、何も知らずに町を出ると雑魚なのに勝てない、なんてことがあったりするんだ!」


うわぁ。それは勘弁だな。俺はシーナが教えてくれるけど、情報を持ってない初心者は下手したら死に戻り確定じゃないか…。


「北の草原は初心者にぴったりで、東の湖は狩りに慣れた人が行くね。

南は山脈になってて岩石系のモンスターが多いみたいだよ!近接戦じゃ打撃武器じゃないとキツイかもね。ここら辺からは魔法使いとかの後衛とパーティーを組んだ方がいいだろうね!ソロだとプレイヤースキルがないと厳しいかも。

最後は西の森だね!北の草原と隣接してるから、狩りに夢中になって気づいたら森の中ってことになったら……。」


「え?なんでそこで溜めるの!?続きが気になるんだけど!!」


「あはは。ごめんごめん!えっとね。森の中に入ってたら死に戻り確定だから気をつけてね!」


笑顔でとんでもないことをいってくれましたよこの子…。

死に戻り確定ってそんなにヤバイ森なのか?


「どうしてって顔してるね!理由は簡単なんだけど、この町の付近のフィールドは

時計回りでモンスターが強くなっていって、一番強いのが西の森。通称、帰らずの森って言われてるよ!」


「帰らずの森…か。名前からしてマジでヤバそうな森だな。」


「ヤバそうじゃなくて本当にヤバイんだよ!北の草原と隣接してて、少しづつ木が増えていって、気づいたら森の中っていうのが多いらしいよ。βでも気づいたら森の中でいつの間にか死に戻ってるって話だしね!」


オイオイ、それは冗談抜きでヤバすぎだろ…。いつの間にか攻撃されていて、一撃死ってことだよな。どうやったらその森を攻略できるんだよ…。


「あはは!心配しなくても大丈夫だよ!回りに木が増えてきたら引き返せばいいし、気をつけてれば森の中ってことはないからね!

そんなことをするのは初心者用の草原で雑魚狩ってて俺ツェェって夢中で狩りしまくってる馬鹿がすることだからww」


シーナさん、素がでてますよ…。

そうだよな。気をつけてれば森の中に迷い込むこともないし、このことを教えてくれたシーナがいるんだ!俺なら無問題!!


「まぁ、熟練度を上げてプレイヤースキルも上達すれば、帰らずの森でも十分戦えるようになるから、メイ兄はとにかく慣れることだね!」


「あぁ、そうだな!頑張るぞ!!」


「うん!あ、丁度いいところにモンスターだよメイ兄!」


シーナが指を指した方を見ると20m先に角があるウサギっぽいモンスターが草を食べているところだった。


「どうやらパッシブ状態みたいだね。気づいてない時には先制攻撃のチャンスだからなるべく気づかれないように近づいて、先制攻撃ののちに、一歩下がって相手の出方を見た方が安全だよ。自信があるならそのまま一気呵成に攻め立ててもいいけど、慣れてないと手痛い反撃を食らうから注意してね」


なるほど。俺のステータスならヒット&ウェイでいったほうがいいな。安全第一だ。


「それじゃメイ兄、私の後についてきてね。戦闘はメイ兄がメインで攻撃して、危なくなったら私がフォローするから」


「了解」


俺はしゃがんで、音を立てないように、シーナの後ろをついて行く。

風上だと匂いで気づかれるみたいだから、風下から近づくらしい。AIにも匂いってわかるんだな…。

当然か。カフェで飲食したコーヒーにも匂いや味があったし、モンスターもわかっててあたりまえだよな。


「このくらいかな?メイ兄、自分のタイミングでいいから、一気に近づいて攻撃してみて。私も後に続くから」


「お、おう!」


俺が初めて戦うモンスターは角ウサギっていうモンスターらしい。

攻撃方法は角で相手を突き刺す突進と、後ろ足でのキックとシーナに教えてもらった。雑魚というだけあって攻撃が直線的で、焦らずよく見て戦えば初心者でも簡単に狩れるそうだ。

俺の低すぎるステータスでは不安があるが、初心者用の雑魚に手間取っていられるか!!


そして角ウサギ目掛けて、俺は勢いよく飛び出した。


「キュキュ!?」


草を食べていた角ウサギは俺が飛び出すと驚いて体勢を直そうとするが、もう遅い!

その隙を見逃さず、俺は右手に持った石の短剣を思いっきり角ウサギの首筋に振り下ろした。


「キュイ!?」


「いっつ!?硬い!??」


角ウサギの首筋に思いっきり振り下ろしたが、浅く切ることしかできずに、半ば弾かれるように俺は角ウサギから距離を取った。


(いって〜…手がジンジンするぞ。短剣の斬れ味が悪いんじゃなくて、これは俺のATKの低さのせいだろうな…。)


自分のステータスの低さを嘆きつつ、俺は角ウサギを注意深く警戒していると、角ウサギが俺に勢いよく突進してきた。


(早!?避けれねぇ!!)


「ぬあぁ!?」


咄嗟に左手に持っている木の盾で突進を防いだが、力負けをしてしまい、俺は弾き飛ばされた!


体制を直そうと立ち上がろうとするが、気づくと角ウサギは俺に再度突進していた。


(ヤバイ!?やられる!!?)


突進の衝撃がくることを予想し、俺はつい目を瞑ってしまったが、その時「はい、終〜了っと」というシーナの声と、ドシュっという何がが刺さる音が聞こえ、「ギュゥゥー!」と角ウサギの断末魔が聞こえた。


目を開けると角ウサギの身体に槍を突き刺したシーナが槍を引き抜いている姿が目に映った。


「メイ兄、初戦お疲れ様!モンスターは倒すと自動的にアイテムボックに素材が入るから、今は戦闘の反省会をしよっか!」


こうして、俺の初であるVRMMOの初戦は角ウサギ相手に吹っ飛ばされて、シーナに助けられるという苦い惨敗という形で終わるのだった。




ということで、メイの初戦は雑魚相手に惨敗でしたw

普通の近接職なら2~3回の攻撃で倒せるモンスターですw

後衛でも距離を取れば余裕で倒せます!

次回は反省会をして、メイがリベンジします!

遂に判明!?謎のジョブ、念動力者の本領発揮!!?

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