1話
楽しんで頂ければ嬉しいです。
「さて、まずはアバター制作からか」
アバター制作は、髪型や眉や目などの細かいパーツも自由に変えることができるようになっているが、基本弄りすぎるのは良くないとされている。
ん?なぜかって?イケメンにしようとしても細かい部分で違和感が出てくるようになり、最終的には顔や体のバランスが合わないなど、カオスなことになりやすいかららしい。
「ん~、プレイヤー名は俺の名前に近いメイにして、髪は肩にかかるくらいで・・・。童顔って言われる顔もどうにかしたいが、やめとくか」
髪だけリアルの自分に近いように設定して知り合いとゲーム内で出会ってもわかりやすいように設定したから容姿はこれでいいだろう。
「あとは職業とスキルの設定だな!生産もしてみたいし、スキルは生産職メインでいこうかな?」
アバターの制作はこれで完了して、次は職業とスキル選択をしようとすると表示されていたものがなくなり、何も見えなくなった。
「え?なにこれ・・・。なんも見えんぞ!」
いや、何か赤い字で表示されたな。なになに?えらー?・・・ん!?Error!!?
マジでなにこれ!故障とかマジ勘弁してくれ。貯金のほとんどを中古で使ったのに・・・できなかったら俺、泣くぞ。
俺は混乱半分、悲しみ半分で戸惑っていたが、急に眠気に近い感覚で意識を失った。
「あれ?どこココ?広場?」
意識を取り戻した先は広場のようになっており俺のほかにプレイヤーと思われる男女が辺りをキョロキョロしていたりフレンドと思われる人と会話していたりして賑わっていた。
「あれ?いつの間にか始まってるし・・・。てか、職業もスキルも決めてないんだけど!?」
(どうなってんの?もしかして勝手に決まってる?まずは確認を・・・・・え?)
時が止まった・・・気がした。
(な・ん・だ・と)
意味がわからなかった。なぜかって?VRMMOは性別を変えることができなくなっている。なのに・・・・。
「なんで女アバターになってんの!?」
(初期装備は女ものだし、胸はささやかな膨らみが・・・。でも、アレがついてる!??)
そう、アバターは女仕様なのにアレ・・・つまり男の勲章が股間についていた。わざわざ見て確認しなくてもアレがついている感覚がある。
(でも〈袋〉がついてる感覚がない・・・でも別の感覚が!これって・・・いわゆるフタナリってやつだよね・・・。意味がわからないよ!!!)
ま、まずは落ち着こう。深呼吸をして・・・すー、はー、よし・・・・アバターは諦めよう!!
考えても訳のわからないアバターになってしまったのはこの際置いておこうとしてゲームにとって重要な職業とスキルを確認しないとと考え直す。
「職業とスキルさえまともなら楽しむことはできるだろうし・・・アバターがこんなのだからステータス見るのも怖いけど・・・。いざ、確認!!」
《PL》メイ
HP:80
MP:120
ATK:3
DEF:2
VIT:3
INT:10
AGI:12
DEX:20
LUK:1
ジョブ
【念動力者:0】
スキル
【鍛冶師:0】 【裁縫師:0】 【木工:0】
【魔力:0】 【薬剤師:0】
控えスキル
【鷹の目:0】 【付加師】 【調教:0】
【料理:0】 【節約:0】
「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!?」
さまざまなプレイヤーが集う広場に俺の魂の叫びが響いた。
次の話でジョブやスキルの詳細をします。
ちなみにATKなどの初期値はジョブによって変化します。
なるべく早く他のPLとの絡みが書きたいですねw妹的存在の椎名とかのww
6/11にジョブをちょっと変更しました。