02ようこそ、此岸街へ
──しゃんしゃんと、鈴の音が聞こえる。
(なんで、こんな音するんだっけ……)
今日は祭りがあっただろうか。いや、それよりも今の季節は本当に夏だったか?
(なんで……寒いんだっけ)
理由が思い出せない。
ただただ、目の前に広がる暗闇の中を鈴の音だけが響いている。何故寒いのか、ここはどこなのか、この暗闇はいつ明るくなるのか。
何も、分からない。
(帰らなきゃ……)
何も見えないが動かなければ何も出来ないままだ。
とりあえず一歩踏み出せばぱしゃんと水の跳ねる音。薄ら水が張られているらしく、動いた途端素足に水の触れる感覚がした。
(水?どうして水が……。それよりも私、どうして裸足なの?)
気付けばこの場所に立っていて、現状分かるのは今自分は裸足であるという事と鈴の音が規則正しいリズムでどこからか聞こえ続けている事、そして地面には水が張られているらしい事だけ。
(何これ……っ、なんで)
何も見えないまま、手当たり次第に手を振るう。
何か掴めるものはないかとやってはみたものの、案の定何にも触れる気がしない。帰らないととは思っても、帰るべき場所が思い出せない。
帰る? どこに帰ればいい?
「……、よ」
何も見えない中、誰かの声が聞こえた気がした。
「だれ……?」
「こっち。ほら、手を……いや、そこじゃなくて。まあいいか、まだ目が慣れていないんだね、その様子じゃ。じゃあそこを掴んだまま……そう、いい子だね」
周囲に人の気配など一切無かったはずなのに、ふいに聞こえた声はやけに中性的なものに聞こえる。
男か女か、どちらとも言えない声の主の方へ手をやると、服の一部であろう物に捕まることに成功した。
いい子、と優しく頭を撫でる手つきはその声色同様に優しく、初めて聞く声にも関わらずこの声の主にならついて行ってもいいだろうとすら思えてしまう。
「可哀想に、震えてしまって……。でも大丈夫、もう怖くないよ」
街中で歩けば独特な足音で人々の大半は振り向くであろうカラカラという音が、ぱしゃぱしゃと水の跳ねる音と共に規則正しく鳴っている。
この時代に珍しく、隣にいる人物は下駄を履いているらしい。
「ここ、は……どこですか?」
「ん、気になるの?」
少し勿体ぶる声に、早く教えてと急かすように服を引っ張り子どものようにごねてみた。
けれどそれはただこの声の主を喜ばせるだけだったようで、ははっと笑う声がするだけだ。
「暗くて見えないから、教えてください」
「そう焦らなくても大丈夫、嫌でも見えるようになるよ」
知らない人について行ってはいけません。当たり前のように教えられるルール。これは、この人は本当に、信じていいのか?
あれからどれ程歩いたかも知らないのに、安心するようでしきれない。
(どうしよう……でも、今この人から離れたらまた見えないまま動けなくなる)
優先すべきは身の安全か、それともこの人を信頼する事か。
「君の名前は結。……名前、覚えてるかな?」
「あ……、はい」
そう、そうだ。
私の名前は結。……嫌いな、名前。
「良かった良かった、たまに忘れている困った子もいるからね。それなら大丈夫だ」
「え、あの……」
何故、この人は私の名を知っているのか。
名前を呼ばれた途端、ドクドクと今まで音沙汰なく静かに待機していた心臓が脈打ち始める。
「結……結、いい名前だ。漢字なら結ぶと書くんだろう、両親はいい名を与えてくれたね」
「……」
怖い。
寒くて暗くて、ただ何か縋るようにして考えもなしに動いていた数分前の自分が憎たらしい。一刻も早くこの手を離さなくてはいけないと本能が警告する。
しゃんと鳴る鈴の音が真横から聞こえたような気がしたその時。
「おめでとう、君は今日からここの市民だ」
「っ!」
そう聞こえたかと思うと次はドンと何かに背中から突き飛ばされる感覚がし、結はその場でふらつきついには前のめりによろける。
一瞬、ほんの一瞬だけ、よろめいた節に隣にいた誰かの方を見ると、ぼんやりとだが光で身体の輪郭が見えたような気がした。
「……、あれ?」
転ばぬよう一歩踏み出した途端、あれだけ暗闇しか見せなかった視界は急に鮮やかな世界を映し始め、横にいたはずの誰かの姿は無くなっている。
ほぼ無に等しいような場所から一転して賑やかな人々の話し声があちこちからし、余程賑わっていることが伺えた。
「街……?」
先程の声の主は一体誰だったのか。疑問はまだ消えないが、結は改めて自分がいる場所の確認を兼ねて視線を周囲へと向ける。
周囲にあるのは爛々と光る赤提灯、少し前まで無臭だったはずが視界良好になってから感じるようになった芳ばしい匂いのする屋台。
そして──横を平然と通り過ぎていく、人ならざる容姿をした者。その中で人間であろう人々は大体若芽色の薄羽織を身にしており、そのデザインも丈も様々だ。
「な、なに、これ……っ、なんなのこれ……!」
知らない場所、明らかに人間ではない何かが平然と歩く、不可思議な世界。
正確な時刻は定かではないが、空模様からするに季節は夏、今は夕方辺りだろうか。いや、時間を把握してもどうしようもない。
(なにこれ……っ、なんで私、こんな場所……っ)
ここが一体どこなのか、何故自分はここにいるのか、どうやってここに迷い込んだのか、結には何も思い出せない。
(部屋で寝た、猫と……いつもみたいに猫に寝かしつけられて、それで……っ)
まるで、その記憶だけくり抜かれてしまったように記憶が漠然としている。
とりあえず、今は場所の把握だけでもしようと辺りを見回せば、アーチ状の看板に『ようこそ!彼岸の手前、此岸街へ』と大きく書かれているのが見えた。
「此岸……街?」
似たような言葉なら彼岸というものがあるが、これは何が違うのだろうか。そんな謎を晴らすように、ご丁寧にも看板の端っこに『ここは彼岸の手前』と書いてある。
つまり、ここは死後の世界の手前……という事だろうか。
(彼岸……彼岸ってお彼岸っていうのがあるし、あの世みたいな意味だよね? あの世の手前……あの世、つまり、つまりここにいる私、は──)
何かになりたいと日々薄ら願ってはいた。
願ってはいたが……いざ知らないうちに知らない場所、知らない世界に放り込まれたとして。
しかもそれがあの世だなんて知ったところで、冷静にいられるはずがない。混乱で頭の中がぐちゃぐちゃに乱される。
どうしたらいい、自分はこれから何をしたらいいのだろう?
何からしたらいいのかも不明なまま、ふらふらとただ立ち尽くしているしかない。
「みゃーお」
「!」
どうしようもない現実を受け止め切れずぼんやりとしているうちに聞こえたチリンという音に振り返れば、三毛猫が進行方向を塞がれたと言いたげな目付きで結を睨み見上げている。
鈴が二つ付いた赤い紐の首輪をするその三毛猫は左右の瞳が黄色と水色のオッドアイであり、その尾をよく見てみれば二又に分かれ、此岸という場所にいる動物もまた人ならざる何かに変化しているのだと嫌でも理解するしかない。
「ミャー!」
「ごめんごめん、邪魔だよね」
ぶわりと毛を逆立てだす様子に慌てて道を譲れば、三毛猫はふんと言葉を理解してか不貞腐れたように通っていく。
(な、なにあれ……)
二又の尾。あれは明らかに普通の猫ではない。
夢であれと思いたい記憶にもう一度看板を見て冷静になろうとすると、今度は尾の長い魚が宙を泳いで目の前を横切るではないか。
「さ、魚……!?」
魚が宙を泳ぐなんて有り得ない。
(……綺麗な魚)
ヒラヒラと優雅に尾を揺らして泳ぐ様をぼんやりと見上げる。海外の魚の艶やかさとはまた違い、陽に照らされる度に色の映える上品な魚だ。
(どこに行くんだろう……)
よく見れば、あの魚もまた先を行ってしまった二又の三毛猫と同じ場所を目指している。
いや、三毛猫と魚だけではない。
「な、なんですか、ここ……っ、僕は……っ!」
気弱そうな黒髪の姿が視界の端をチラつく。
周りを見れば、自分と同じように周囲を不思議そうに見渡す人々がちらほらとおり、仕方なしと人の流れに沿ってある方向へと向かっていた。
「人間はこっちねー、はいそこの人もどうぞー」
「あなたはこれ。あなたにはこっちね」
街に入ってすぐ、まるでマラソンの給水所のように簡易的に設置されたような場所でひび割れた時計の頭をした異形の人型が若芽色の薄羽織を流れ作業のように配っていく。
時折、列にいる明らかに人でない者や人型の者には月白色や珊瑚色の薄羽織が手渡され、皆当たり前のように渡された薄羽織を着ていた。
身につける衣服は和洋中、年代がバラバラなものであれど、薄羽織だけは三色決まっているらしく進むにつれて更に街が彩りに染まる。
(あれにはなんの意味があるんだろう)
自分もあそこに行った方がいいのだろうか。そう思い悩んでいると──
「あらあら、まあまあ。可愛いらしいお嬢さん、どうかされましたかぁ?」
「!」
ふいに、背後からおっとりとした口調の女の声がした。
明らかに自分に向けられた声に咄嗟にそちらを向くが姿はなく、狐にでも化かされたと前を見れば、気配も無く女性が顔をまじまじと眺めるようにして屈んで立っていた。
「ひっ……!」
「あらあら、驚かせてしまいましたねぇ。私とした事がはしたなくてダメですねぇ。貴女が薄羽織も着ないでいたものだからつい、見てしまいましたぁ」
「は、はあ……。」
女性はふんふんと一人頷きながら結の身なりを確認するなり、懐から若芽色の薄羽織を取り出すと結の肩にそっと掛ける。
新橋色の後ろ髪をゆらゆらと靡かせ、菜の花色の瞳を恍惚に潤ませる女性は結に薄羽織以外にも何か着せたそうに疼いているようにも見えるが、真偽は分からない。蝶の髪飾りで顔周りの髪が結われ、幼さと大人の色香を成立させた顔立ちに結の何倍も豊かな四肢。着物は胸が大きいと見栄えが良くないと言われがちだが、上品な所作や着こなしもあってか決して下品には見えない。
上に羽織る薄羽織は若芽色ではなく、月白という青みがかった神秘的な白。
(いい匂い……睫毛も長くて、すごく綺麗な人……。海外のモデルさんとはまた違うタイプだけど、なんて言うかすごく、魅力的な)
恐らく、彼女は人の形であれど自分とは違う存在なのだろう。気品溢れる雰囲気と仕草はまるでこの世のものとは思えず、同性である自分ですら息を飲んでしまう程だ。
「薄羽織は身分証明書ですからぁ、きちんと身にしていないと連れて行かれてしまいますよぉ?」
女性は結の思考を読んだようにふっと笑い、ダメですよと人差し指を結の唇に当てた。
「身分……?」
「はい〜。お嬢さんに今着せた薄羽織の色は若芽色と言いましてぇ、死にかけている方々が身にする物になりますぅ」
「死……っ!?」
ここは此岸街。看板に書かれた言葉、道行く人ならざる者、全て夢であると信じていたかった。
「わ、私、死んでなんか……」
「ええ、そうですよ。亡くなられた方はこの街に留まれませんから、貴女はまだ死んではいませんよぉ」
「じ、じゃあ、なんで私はここに……、死んでないなら、どうして……」
ここに来る前の記憶がない。
それよりも、自分が学生だったか社会人だったか、何人家族で暮らしていたのかすら思い出せない。死んでいないはずなら思い出せるだろうという自分勝手な考えは矛盾して砕かれ、受け入れ難い話に後ろに数歩ふらついた。
「ここにいらっしゃる人間の方はどちらに進むのか、どちらに行けばいいのか。天が判断に迷った方々、まだ未練が強くある方々……、理由は様々ですよぉ。貴女は運良く彼岸を渡っていないからここにいるんですぅ」
女はご覧なさいと周囲へ視線を向ける。
異形の住人は二人の事を気にもとめてないようで、それ以外の若芽色の薄羽織を纏う人間たちは俗世から解き放たれた開放感で生死の境を彷徨っているという状況を忘れてか、とても生き生きとしていた。
「私、生きてますよ? だって足もちゃんとあるし、喋れているし、だから──」
「いいえ、間違いなく貴女は死にかけているんですよぉ。ええと……お名前をお伺いしてもよろしいですかぁ?」
「え、あ……結、です」
どうも彼女と話すとその口調のせいか調子が狂う。言われるがままに名前を言えば、ふんふんと頷いてからああと続ける。
「申し遅れました結様。私は淡音と申します。呼び捨てにして頂いて構いません」
「えっと、あの、その、はい……。よろしくお願いします、淡音さん」
「あらあら、遠慮されてしまって可愛らしい方ですねぇ」
いくら本人から許可があったからとはいえ、淡音から出る雰囲気はそこらにいる人間よりも明らかに上位に君臨する者から出ているものだ。それが今こうして結の目の前にいる現実、結からしても穏やかな声色を聞いているとはいえなんだか緊張してならない。
「ですが、そうですねぇ。可愛らしい方は彼岸から逃げてきた亡者にうっかり連れて行かれちゃいますからぁ、まずは結様が安心して寝泊まりできる場所でも探しましょうかぁ」
此岸なのに亡者が?と傾げると、淡音はほらあそこにと広場の方を指す。話し込んでいて気が付かなかったが広場の方では一箇所異様な人集りができており、何やらぎゃあぎゃあと叫ぶ声と野次馬の声が合わさり大騒ぎしている。
「亡者がたまに来てしまうんですよぉ。通報すると亡者担当の獄卒の方がきちんと連れて行ってくださるのですが、たまに頭のいい方はああしてどこからか抜けてきてしまうんですぅ」
帰してくれ、助けてくれ、行きたくないと野次馬の中から時折聞こえるその声は淡音が言う亡者の声だろうか。その声はまるで足元からじわじわと結を蝕もうと闇を染み込ませてくるようで、無意識に顔が不快に引き攣る。
「か、帰ります!」
「ああ、ダメですよぉ……! お待ちください結様ぁ!」
「痛……っ」
ここにいてはいけない、早く戻らなければ。
薄羽織を脱ぎ捨て、手を繋いでどこかへ連れて行こうとする淡音を押し退け、衝動のままに走り出そうとしたところでとても同性のものとは思えない強い力で手首を掴まれた。
「ああ、これは失礼しましたぁ。でも、お話は最後まで聞かなくてはダメですよぉ? 見知らぬ土地で選択を誤ると、特に取り返しがつきませんからぁ」
「離して、ください……っ」
もう嫌だ。惨めで、何も変わらない自分。
何もかも投げ捨ててさっさと楽になってしまいたい。だからと言って適当に死にたい訳でもない。
何かひとつ、そう……一つだけでいいから、社会の欠片でしかない自分にも何か成し遂げられるものが欲しいだけ。
「早く帰りたいんです! このままここにいたところで私、なにも……」
「変化を望むのは良いことですけれどぉ、身の丈に合わない高望みも程々にしなくてはただ虚しいだけですよぉ?」
「何がわかるんですか! あなたに……私の何が……っ」
一刻も早くこの手を振りほどいて逃げ出したいのに、淡音の尋常ならぬ力がそうさせてくれない。
「何も知りませんよぉ。でも最近いらっしゃる人間の方々、数が妙に多いですし皆さん似たような事ばかり仰るんですよぉ」
こちらは必死に半泣きで対抗しているというのに、淡音は顔色ひとつ変えずペラペラと説教紛いの話ばかり。
おまけに結は両手で手首を掴む手を振りほどこうとしているというのに、淡音が結の手首を掴んでいるのは片手だけ。お留守になっているもう片方はどうしているのかというと、袖で口元を隠し優雅な出で立ちを保っている。
そして、元々垂れていた目尻がにぃとより弧を描き、見透かすように大きな瞳の中に惨めな結自身の姿を映す。
「『帰りたい、こうなるならもっと早くに変わりたかった』……って」
「……」
あの世の境目、此岸の街。
淡音が言う妙に多いというのは、精神を病みやすい社会構造から耐えられずこちらに渡って来た人間を指しているのだろう。
「安心してくださいませぇ、私は帰れないなんて一言も言ってないんですよぉ?」
「じゃあ私……!」
「まあ、すぐにとは言えませんけどねぇ。私も少々、はしたなく結様に言い過ぎてしまいましたからぁ」
結が落ち着いたと判断してか、淡音はそっと手首から手を離す。あの握力からしてくっきり跡が残っていてもおかしくなさそうだったが、あれでも加減されていたのか思いの外跡にはなっていない。
「ここでは人目が気になるでしょうしぃ、まずは落ち着いて話せるところにご案内しますねぇ」
「は、はい……」
「あれるぎぃ、でしたか。結様はありませんかぁ?」
なんだか妙な発音ではあるが、もしやアレルギーの事を言っているのだろうか。
「大丈夫、だと思います」
「それは何よりですぅ。では、動物なんかは大丈夫ですかぁ?」
「はい、家では小さい頃から何匹も猫を飼っていました。今はもう、一匹しか残ってないんですけ……ど」
こっちですよぉと先を行く淡音の一歩後ろを歩きながら、結はある事を思い出して一気に青ざめる。
「あ、猫……、そう、お世話……! ああ、どうしよう、あのままじゃ……」
自室に閉じ込められた猫の姿が思い浮かび、どうしたものかと頭を抱える。
ご飯は自動給餌器を置いているし、水も一定量が補充されるタイプを新調したばかり。トイレも毎日掃除しているが、猫という生き物は清潔好きで気に入らなければそれなりのサインを出してくる。
それに、当然ご飯や水だってある程度日が経てば無くなってしまうのだ。
(どうしようどうしようどうしよう、部屋には人に見せられないような内容の自作同人誌とか、崇めてる神絵師神文字書きの同人誌とか、あれやこれいっぱいあるし、グッズだって山ほど……あーー!)
ここが完全な死後の世界ではなく、まだ戻れる可能性が少なくともあるのがまだ幸いだ。
だとしても、問題しかないが。
「あらあら、まあ。それは大変ですぅ。この淡音、結様が一刻も早く現世に戻れるよう頑張りますぅ」
「はい……本当にお願いします……。」
私は、何にもなれない。
なりたいという漠然とした願望ばかりで、努力するなんてとうに諦めて生きていた。
(こんな私でも、物語の主人公みたいになれるかな。強くて勇気がある、そんな主人公に生まれ変わって……)
せめて、せめてこの場所でくらい、立派な何かになりたい。そう思った。
(……なれたら、いいなあ)
あれこれと願望消えぬまま淡音を追って歩く結の頭の中には、何故か不思議とエベレストが浮かんでいた。