表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇丸…その船の名は  作者: おみき
第1章 それぞれの邂逅
6/26

酔ってるんじゃねーよ、お前は悲劇の主人公じゃない。

大井埠頭に俺はいる。相手は三つのチームの連合の何たらとかいう暴走族。1300人いるらしい。


こいつらは、人に迷惑をかける。いや、かけている。こいつらを壊せば、誰かを守ることになる。俺がやられたとしても、俺が傷付ける人達を守ることになる。


正直、少し疲れたのかもしれないな。


親父よ、お袋よ、俺は誰かを守りたいんだ。許してくれよ。


俺は1人で煌びやかな騒がしい騒音の中に飛び込んで行った。


100か200かそれぐらいは壊しただろうか。だがもう身体が動かない。


いよいよだなと俺は思った。俺が壊れる事で誰かは守れるだろう…そうして俺は目を閉じた。


??⁈う…ん?さっきまで絶え間なく叩きつけられてきた衝撃が消えた。そして、真っ白な衣装の集団が1000人に突っ込み蹴散らしていく。真っ黒な衣装の男が1人、決して大きくないその男は、2mある俺の身体を軽々持ち上げて、バイクに跨る。そして、耳元で俺に囁く「悲劇の主人公気取ってんのか?だが、気に入った、俺の仲間に入れてやる。」是も非もなく、俺は意識を失っていく。初めて抱く、いや遠い昔に抱いた感情、「安心」をしながら目からは涙が流れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ