Story from the other side⑴
…全く笑える。
藤原も武田も下るとはな…はははははは。
もちろん本心からの笑いではない。どこまでも不器用で素直ではない男の悲しみの笑いだ。
所詮、オバQと歴史バカだ。
連合を組んだ時、亡猫火がキャッツの名になった通り、亡霊も風林火山も、化け猫の一部になっただけだって、熱血脳筋馬鹿達には分からなかったようだ。
うん、この辺は本音かもしれないが。
残った俺を真っ先に潰しにかかるのは…やはり黒帝か…。あいつらは一筋縄では行かねー。…あいつらをやるとなれば、massacreの源田、源田亮二が必要だ。
頭の坂寺を倒せば、黒帝は潰しの始まり…これが、今まで黒帝に挑んだ奴らの発想だ、、それでいいか?…否…否だ。
周りの馬鹿どもはまだ知らんだろうが、黒帝の本当の恐ろしさは坂寺じゃない。
まずは坂寺まではいかずとも、準坂寺レベルの化け物がうじゃうじゃいること、さらに坂寺に注意を向けさせているが、俺の見立てでは本当の頭は他にいることだ。
まるで蜘蛛のように、頭がいて、脚がある。坂寺もその脚の中の一本に過ぎない。倒せばまた生えてくるだけ。
と言ったところで、頭の見当はつかないでいる。
1300という数の力で、なんとか均衡を保っていたのに、あの脳筋歴史バカ達のせいで、面倒くさいことになったぜ、全く、ははははは、笑い声は虚しく響き、それは泣いているように錯覚さえした。




