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皇丸…その船の名は  作者: おみき
第6章 動き出す
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始動

土台はできた。


だがまだ小さな土台だ。組み上げた組織を強化していく必要がある。


無から有は、生み出せない。今あるものを、取り入れて行くのが合理的だ。


まずは一番隊、源田隊長の隊の規模を大きくする。

次に、親衛隊 山下隊長に部下を配置する。


この2点を実現に移す。


相馬が言っていた亡猫火の猫、化け猫、その番格、野村恭典を一番隊に取り入れたい。源田の下に果たして付くか、副隊長を受けるかどうか、かなり難しいミッションではある。


連合として、元亡霊の藤原隊長、元風林火山の武田隊長と肩を並べた人物… それだけでも十分な価値をもつ。


だが野村が必要な理由は、二番隊、緋村隊長からの報告にある。


「総長、ヤツはまさに化け猫ですよ…」




緋村隊長の報告によれば野村は、化け猫のごとく、状況に応じて様々な能力を発揮する有能人間だ。近接戦闘、単車での戦闘、冷静な判断力で、部下の能力、引いては自分の能力までを最大限に生かすのだ。


ただ、奴には一つ落ちがある。だが皇丸に存在すれば間違いなくヤツのチカラを最大限に発揮出来るはず。


野村の、唯一の落ちとは、ヤツの能力は「猫マネ」だということだ。相手の力を盗むでもコピーするでもなく、マネだ。


常に一緒にいなければ、マネができない。つまり野村は良く知る人物を観察し、一緒に行動する時のみ、その力を発揮することができる。言い換えれば、有能な集団にいればいるほど、野村本人も強くなるということだ。


ウチの隊長格は、すべて一流だ。特に単純な戦闘力なら源田は抜きん出ている。だからこそ野村にもメリットは大きい。


さあ、どうするかね。化け猫…野村恭典…か。

挿絵(By みてみん)



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