新興勢力
…騒つく暴走族界隈。
「おい聞いたかよ?亡霊、化け猫、風林火山連合[通称:亡猫火]が大井埠頭でやられたらしいぜ」
「おいおい、ウソだろ⁉︎亡猫火が?あんな化け物集団をどうやって?」
「どうやら、あのmassacreの頭が取られたらしいわ」
「あの単リキなら、黒帝の坂寺とタメを張るっていわれてる、源田亮二を??」
「…一体、何処のどいつに?」
「おい、相馬よ。」
「はい。」
「山下も呼んできてくれよ。」
「かしこまりました。」
「お呼びですか、世古さん」
「ああ、急に呼び出して悪いな、相馬も。」
声を揃えて「とんでもないことです!いつでも」
「ふふ。いやなに、最近、俺たちの噂が大きいらしいな。」
「はい。massacreの源田、亡猫火1300名を我々がやったことなどについての様です。」
「ほぉ、なかなかに耳敏いな。…そこでだ、俺はチームを正式に立ち上げようと思うんだが、どうだろうか?」
「はい、世古さん。是非その様に。相馬も俺も、あと源田も待ち望んでおりました。」
「ふん…とりあえず名称は 皇丸 だ。」
「…皇…丸…これには何か意味があるのでしょうか?」
「不満か?」
「い、いえ、全くそのようなことは…」
「ふふ、良いんだ良いんだ、お前らのそういう正直は嫌いじゃない。これはな、俺の一族の屋号さ。」
「屋号…」
「まあ、いずれ話すさ。そして、組織を考えてみた。」
「俺が総長、3代目だが。」
「3代目?なんですか?」
「ああ、初代と2代目はすでに亡くなられた。俺の姉貴と、従兄弟さ。Extremely evilの頭に裏切られて死んだ。」
「Extremely evil⁉︎あの…」
「あのExtremely evil以外にいるのか?」
「すみません」
「まあいい。組織としては、総長の俺とその親衛隊、特攻隊、これを根幹組織とする。通常の部隊編成とすれば一番隊から五番隊までを考えている。親衛隊隊長は山下、お前だ。配下には守りに特化したものを組み入れる。」
「はい!!」
「そして、特攻隊隊長は、相馬、お前に頼む。特攻隊は腕っぷしはもちろん、速さが求められる。相手が巨大であればあるほど、特攻隊の速さが肝になる。」
「承知しました。」
「一から五番隊までは、それぞれ隊長、副隊長を配置し、一番隊は、主戦力を任せる。二番隊には、情報収集及び諜報活動を担わせる。三番隊は遊撃部隊で、根幹組織である俺たちを含め戦力の補佐をする。四番隊は治療、整備修理かつ広報、を担わせる。単車や特攻服などのデザインから仕入れ、ステッカー製作などを行わせる。また俺たちの活動をうまく広報させる。五番隊は後方主戦力として、後方からの攻撃と、特に守りに特化させる。退却の殿を務める。」
「一番隊隊長にはmassacreの源田を配置する。またmassacreの部隊をまず取り込む。まだまだ足りないが、腕に自信があるものは全て一番隊だ。」
「二から五番隊までは、これからスカウトしていくつもりだ。」
「これは、繰り返し言っておく。俺たちは去るものは追わない。ただ来るものは拒まずではない。力のあるものだけを登用する。」
「さて、狩っていこうか。亡猫火の中には、なかなか良さげな奴らもいたしな。」
「はい。亡霊の藤原、化け猫の野村、風林火山の武田辺りがよろしいかと。」
「ふん、、悪くないな。さあ、今夜は亡霊狩りと行こうじゃないか。」




