2.1軍入り
入部テストが終わり、1年生全員がAグラウンドに集まった。
「今から、1軍入りするメンバーを発表する。呼ばれたものは前に出ろ。まず、ピッチャーは星谷と武野。」
「はい!」
俺と武野は大きな声で返事をして前に並ぶ。
「次、内野手。上野」
「はい!」
返事をして武野の隣に並ぶ。
「外野手は帯島。」
「はい!」
帯島は上野の隣に並んだ。
「以上が1軍入りメンバーだ。選ばれなかったものがほとんどだろうが、落ち込まなくていい。今の2,3年生も1年生の頃は2軍や3軍だったものが多い。技術はこれからどんどん伸びる。一歩一歩、確実に技術を磨きながら1軍を目指してほしいと思う。」
宮野先生の言葉に、俺たち4人以外の1年生がグラウンド全体に響き渡るような声で「はい!」と返事をした。
「選ばれた4人は、ベンチ入りメンバーを目指して頑張ってほしい。春季大会は、選手登録が25人になっている。春季大会までに、現1軍を含めた29人から25人まで絞っていくつもりだ。2,3年から背番号を奪い取れるように頑張ってほしい。」
「はい!」
俺たちは大きな声で返事をする。
「明日は1軍メンバーと紅白戦をしてもらう。1軍レギュラー陣と1軍の控えメンバーとそれぞれAグラウンドとBグラウンドに分けて行う。今回の入部テストでポジションごとに順位をつけさせてもらった。順位が奇数のものはレギュラー陣と、偶数のものは控えメンバー陣とやってもらう。」
レギュラー陣と戦うAチームメンバーには、俺と上野、帯島が入っている。控えメンバー陣と戦うBチームに武野が入った。
「明日の9時から試合を行うので、全員朝7時に集合だ。今回の試合によっては、1軍入りメンバーを追加することもある。全員本気でやるように!」
「はい!」
1年生全員が大きな返事をした。今の話を聞いて、みんながやる気に満ちた目をしている。俺も、みんなに負けないように明日もしっかり頑張ろうと気を引き締めた。
「へぇ、あの4人が今年の1軍入りメンバーか。」
「3人は知ってる顔だけど、1人みたことない奴がいるな。どこ中やろうな?」
「まぁ、それは明日の紅白戦になったらわかることや。」
「そうだな。」
物陰から見る4人のメンバー…。彼らは一体…。