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余命宣告を受けたので取り敢えずやりたいことしてみたら
エピローグ……回帰
目の前の視界がぼやける……
今までに感じたことのない眠気が俺を襲い、
同時に自分の体が浮くような感覚を感じる……
必死に呼び止めようとする声が聞こえるような気がする……
半年前、余命宣告を受けてから俺は自分に出来る精一杯を頑張ったつもりだ、
もちろん、まだし足りないこともあったし後悔することだってある。
薄れゆく意識の中で走馬灯のように俺の記憶が
まるで壊れたダムのように溢れ出す……
俺は……誰かの記憶に残れたかな……
この半年、自分の目標であるたくさんの人の記憶に残ること……それは自分の中では達成できたと思う。
まるで体に羽が着いたように俺の意識は記憶の中に
潜って行った。