表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/291

第59話 子守チャンス確定!


 エロスにうんこ(加護)を貰い、アマルナから、契約してなくても、金を取ろうとする、受信料みたいな加護を授かった。正直いらないんだが返却できないらしい。

 更に堺さんから、魔王の加護を貰ったが……(今のステータスで使うと爆発する) 全てにおいて、加護なのか良くわからない。


「蘭、俺加護って良いもんだと思ってたけど違うんだな。なんかショックだよ……」


「加護をくれた方々のクセが強過ぎたからねえ」


「まさにクセが強いんじゃ! って感じだな」


「洋一君、モノマネが似てないよ……某揚げ物の名前の人みたいに炎上しちゃうよ……」


「2人して、危険な話はやめて。今後、どうするか考えなさいよ」


「とりあえず、光一と一緒に戻って、リュイとバーニアを連れて旅立つしかないんじゃない?」


「そうなんだけど、光一はどうしたいの?」


 光一も一緒に行くんじゃないのか?


「僕は、ここで修行します。アナスタシア様への敵意? みたいなのはもう無いですし、紗香さんと共に修行します。今の僕じゃ、足手まといでしかないですから……」


 うーむ、どうにも光一は紗香さんに依存傾向にあるなあ。大丈夫かな? まあここにいれば危険は無いか。他の神様とか知らないけど。


「じゃあ、戻るのは俺と蘭だけか」


「そうね」


『あのー私はどうしたら?』


 アナスタシアの件忘れてた。どうしたら良いんだ? 神達は、皆居なくなったし。


「知らね」


『ちょっと! なにも考えてないでしょ!!』


 正直、神界まで連れて来てやったんだから勝手に帰れよ。


「神界に来たんだから家に帰れるだろ?」


 そんな話をしていると、天使? が空から降りてきた。身長は150cm 金髪ショートカット目は茶色で無表情、Bカップ位か? 純白の羽は4枚生えてる。すげえ薄着だ……エロいな。


 可愛いなー。笑ってくんないかな? よし、手を振ってみよう。……あっ普通に無視された、無視は酷いよ。


『紗香様、そろそろ修行にお戻りください』


 無機質だが、綺麗な声だなあ


「あっはい、じゃあ光一君、行こうか」


「はい!」


 紗香さんと光一と迎えに来た天使? が帰ろうとする。


『ちょっと待ったあああああ!! あんた! 私の側付きの天使だよね!? 私に挨拶も無し!?』


『チッ。こんにちは。仕事をさぼり過ぎて、さらには、神界のルールに違反しまくった違反者様。それとそこの魔王に取り憑かれた汚れた生き物、早く天界から去りなさい』


 アナスタシアに鬱憤が溜まっていたのはわかるが、汚れた生き物っておい! 童貞はピュアな生き物だぞ! 魔法使いや賢者や妖精にだってなれる、ハイブリッドなんだぞ!


「天使だか、なんだか知らねえけど、失礼だろーが!」


 俺がそう言った瞬間、天使の爪が俺の喉元にチクリと刺さる。


『どうやら、私の攻撃は通るみたいですね』


 やっやばい、怖過ぎるションベンちびりそうだ。綺麗な花にはってレベルじゃないぞ!


「あの、アフロディテさん。洋一君に、酷い事言ったりしないでくださいね?」


『はい』


 手を離す瞬間に、『紗香様に狼藉を働いたら殺す。それと胸ばかり見るな、この変態が。どうか、アナスタシア様を宜しくお願いします』と罵られ、小声で、アナスタシアをお願いされてしまった。


 俺は頷くしかなかった、だってめちゃくちゃ怖かったから。アレは殺人鬼の目だよ! 殺人鬼に会った事ないけど!


『アフロディテ! 私の家はどうなったのよ!』


『信仰も薄れ、廃墟になって居ますが、ご覧になりますか? 現在、神界に貴女の居場所はありません』


『はっ廃墟……居場所が無い!?うわあああああん! あんぎゃー! あひいー!』


 アナスタシアがアフロディテの暴言により、大泣きをしだした。……正直うるさくてかなわん。


「あーアナスタシア……様、とりあえず家に来るか?」


 思わず様付けをしてしまった、だって呼び捨てにしたらめちゃくちゃメンチ切られたんだもん。地元にいた不良達より怖いよ、ヤーさんに睨まれたサラリーマンの心境だよ。


『うっぐっひっぐ』


 泣きながら俺の服の裾を掴んでいる。子守をしながら、神殿探しってめちゃくちゃ気が滅入るなあ。


 そうこうしているうちに、紗香さん達が手を振りながら消えて行く。まるで映画のワンシーンみたいだ。BGMがかからないかな。アルマゲド○辺りがいいなあ



 堺さんは、蘭となにか重要な話しをしてるのかと思ったら、アナスタシアを指差して笑ってる。


「あー色々貰ったけど、結果的にほとんどマイナスだ!」


『いやー久々に良いもん見れた。アナスタシアの泣き顔もみれたし、柊君と久々に身体有りで話せたしね』


「そういや、地球の堺さんはどうなってるの?」


『家でDVD見ながら、ゴロゴロしてるよ。最近買った人をダメにするソファがあるんだけどさ、あれは魔王もダメにする究極兵器だね』


 グッなんかムカつく、だけど堺さんには恩があり過ぎるからなんとも言えないし。


『そう言えば大事なことを忘れてたよ。柊君を好いていた、農協のおばさん達になにメッセージない? ないなら帰ってきたら結婚しようって言ってたって伝えとくけど……』


「ちょまっ!! 堺さん! それだけはダメだ! 地球に戻った瞬間におばさん達との結婚って! ハードルが高過ぎるし! 童貞には荷が重過ぎます!」


『童貞だから、今は無理ですって伝えれば良いかな?』


「童貞だからって理由はどうかと思うけど、結婚よりはマシ! それでお願いします!」


「あっ……」


『了解、またねー!』


 堺さんが消える、まあ消えても娯楽感覚で観てるんだろうけど……。多分堺さんは、別れが寂しく無いように茶化してくれたんだろうな、出来る大人は違うな。


「ねえ。洋一良かったの?」


「なにが?」


「多分おばさん達に勘違いされるよ。童貞じゃなくなったら、番になれるって」


「NOおおおおお!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ