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鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第十一章 禁忌の中の龍の国
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第240話 グラビアアイドルの事かああああ!


 3対3のバトル、大将は俺って言ってもなあ。うーん強いのは大和さん、師匠、豪爺い、蘭の中から決めるのか? 大和さんは確定として……


「俺が副将だな。葵、豪さん、蘭でバトルしてみるか?」


「僕はパース。試合形式よりその先の戦いの方が興味あるし」


 その先の戦いってなんだ? 


「師匠先の戦いって?」


「ん? まあいいじゃない」


 意地悪な笑みを浮かべ、言葉を濁されたが、きっと教えてくれないんだろうな。


「━━クックックじゃあ俺も蘭に譲ろう」


 豪爺いも? まあ蘭と大和さんがいれば楽勝なんだろうけど。2人が2勝したら、俺闘わなくても良いんじゃないか? 


「なあなあ蘭、蘭と大和さんが2勝したら俺達の勝ちなのかな?」


「えっ? その辺ちゃんと決めてないからなあ……」


 俺達が話し込んでいると、空に映像が映る。アンラマンユは、拡声器を持ちスーツを着ている。


『あっあっあー! テステス、マイクテスオッケー? えっ? なに映ってる? あー柊洋一に告ぐ貴様は包囲されている! 大人しく人質を解放しなさーい!』


「はっ? 人質ってなんだよ。拡声器いらねえだろ……さっきまでそこにいたんだから、そこで話せよ」


『なに? 身代金を日本円で3億だと! 卑劣な! そんな金はない! 300円にまけろ!』


「うるせえよ! なんで300円なんだよ! 遠足かよ!」


『先生! バナナはおやつに入りますか!』


「話を進めやがれえー!!!!」


 拡声器を置きやれやれと肩を竦めてニヒルに笑うアンラマンユ。可愛い顔だからニヒルな笑顔が全く似合わない。


『あーあー。世界の敵である柊洋一君と、世界の破壊者である僕が3対3の闘いをしまーす。柊洋一君が負けたら、月の女神アルテミスをしばく権利を、我が勝ったら月の女神アルテミスを殴る権利を柊洋一君が貰います! あれ? これじゃ勝っても負けても変わらないような……』


 あっ彼奴気付きやがった。俺が世界の敵ってなんなんだよ。向こうの名詞である世界の破壊者の方が、かっこいいじゃないか。ディケイ○みたいで。


『まあいっか。柊洋一君チームが1回でも負けたら、世界を滅ぼしまーす。因みにここと対になっている世界は今こうなりましたー』


 アンラマンユが地球を映し出すと、地球の海の色は赤く染まっていた。


「なっ海が赤く染まってる……」


『大地はこんな感じでーす』


 大地はひび割れ建物は壊れ、ボロボロになっていた。何処ぞの世紀末救世主伝宜しくな感じで荒れ果てている。


「ぐちゃぐちゃじゃねえか!」


『この世界の魔王や他の神が色々抵抗してきてるけど、それもあと数時間保つかどうかな? 力を使い切った世界の末路ってこんな感じなのさ! 柊洋一君が僕に負けた瞬間、この世界ともう1つの世界を壊します! その時に出るエネルギーは僕が貰います!』


「地球に生きてる人はいるのか?」


『生きてる人? いるよー。魔王と神々が頑張ってるからね。だけど君が負けたらそこで終わり。自動的に両世界が終了しまーす!』


 そう言うと俺の顔が空に映し出される。


『これが世界の敵の柊洋一君だよー! 皆んな良く見てね! 彼が負けたら2つの世界は終わり! どうあっても闘って貰わないといけないからね。逃げ出そうとしたら、縛り上げてでも引きずってきてね』


「闘うって言ってんだろ!」


『後そうだ! 精霊達は人質に預かったからね。闘う場所は、魔獣の森の上空の天界だ!』


 精霊達は預かった? さっきまでリュイ達がいたはず……ってあれ? 普通に皆んないるけど。何処の精霊を人質にしたんだ?


『ねえねえ、ヨーイチ。精霊を人質って言ってるけど皆んないるよ?』


「あっリュイ! 隠れてろって、彼奴馬鹿だからなんか勘違いしてんだよ」


 俺達を見て唖然としているアンラマンユ。


『あっあれ? なんで? 確かに人質にしたはずなんだけど……今のなーし! 人質はなーし!』


 彼奴、全世界にこれを流してるって、すげえ恥ずかしい奴だな。


『あはははは! ダッセェ! ドヤ顔で人質って!』 


 クソ親父が地面を叩きながらゲラゲラ笑っている。


『ノッノーデンス! 君の仕業だね! もう怒った! 君のコレクションを全部破壊してやるからね!』


『やめろ! 俺のグラビア雑誌に手を出すな! 殺すぞ!』


『グラビア雑誌だけじゃなく、フィギュアも破壊しまーす!』


 倉庫みたいな場所に切り替わる。そこには綺麗に整頓された、グラビアにエロ本、グラビアアイドルのフィギュアやポスターが並べられていた。


『てめえ! どうやって入りやがった! 俺の聖域から出て行け!』


『ボーン!』


 アンラマンユが手から黒い球を出すと、グラビアにエロ本、グラビアアイドルのフィギュアやポスターが、1つ1つ丁寧に破壊されていく。


『ぎょあああああああああ! 貴様だけは絶対に許さんぞおおおお!』


『許さなかったらどうだと言うんだい、このゴミの様に消してやるからな!』


『ゴミ……ゴミだと? 今じゃ絶版になったフィギュアやポスターやエロ本がゴミだと?』


『そうだよ、ゴミじゃないか! 君もこのゴミの様に消してやる!』


『ゴミの様に消すだと……グラビアアイドルの事かあああああああ!!!!』


 クソ親父もとい変態親父から金色の光が溢れ出す。


『怒りで力が目覚めただと……!?』


 いやなにこの茶番。大人の龍球ゴッコか? バチバチバチバチうるせえし。


『くそぉー! こんなふざけた奴の為に、グラビアアイドルのフィギュアもポスターも消えちまったんだ……!』


「お前ら全世界にこれ流してんだろ? 恥ずかしくないのか?」


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