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鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第十一章 禁忌の中の龍の国
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第238話 まさかの上!?


 修行を続けている俺達のところに大和さんがやってきた。なんでも、敵を潰して回っていたが、中々親玉に辿り着けずイライラしていたところに、堺さんからもう直ぐこの世界にアンラマンユが攻め入ると聞いて、急いで駆けつけてきたらしい。


「いよいよ、敵がくるのか」


 この世界にアンラマンユ悪神がやってくる。


『アタチ役に立つかなあ……』


「大丈夫だリュイ、役立たずなら俺とアナスタシアの方が上だ。リュイには雷って攻撃手段があるが、神獣との契約すらなくなったアナスタシアにはなにもない! そして俺も蘭とリュイがいなかったら、なにもできない!」


『そうだね! ヨーイチは役立たずだからアタチが、ヨーイチの分まで頑張らないとね!』


 役立たずって自分で言うのは良いけど、人に言われると凹むなあ。


「そう言えば柊君、君に会わせたい神がいるんだが……ちょっと待ってて」


 会わせたい神? バステトかな? しばらく会ってないから会えるなら会いたいな。


 大和さんが連れて来たのは神と呼ぶには見窄らしい、痩せ型で目つきが悪い、水色の髪に水色の瞳をした男だった。服は地球によくある黒地のスーツ。シワだらけだけど。


『あー。やっやあ』


 俺をみて、軽く会釈をする男。なんだこいつ? だが何処かで見たような顔だな。


「地球にいた時の洋一そっくりね。貴方はノーデンス様ですか?」


 地球にいた時の俺って……男の中の男、イケメン中のイケメン、パーフェクトヒューマンな俺の事か?


「洋一、頭の中で下らない事考えないで。この人が洋一のお父さんって事でしょ」


「えっ?」


『いやっお父さんなんてそんな大そうなもんじゃないよ。地球にいた身体はもう死んでるし、御使の力のせいで、育ての親も殺しオゲェ!』


 俺は力をいっぱいノーデンスの腹をぶん殴った。


「てめえのせいで、母さんも義母さんも死んだ。幸い母さんに会えたし、義母さんにも会えた、だからこの1発でチャラにしてやる」


「洋一? チャラにしてやるって……ノーデンス様身体に穴が空いてるけど」


「えっ?」


 蘭に言われて親父を見ると、親父の腹には綺麗な穴が空いていた。親父はピクリとも動かない。あれ? 俺親父を殺した疑惑?


『いやーびっくりした。一回死んだぞ、強くなったんだな』


 俺が慌てていると、腹の傷を消し何事もなかったかのように立ち上がる親父。


「一回死んだ? ってえ?」


『まあ良いじゃないか。お前綺麗どころばかり集めて、誰が本命なんだ? 俺はそこの龍族の人なんて良いと思うぞ?』


「はっ? 本命とかなんだよ。久々に会った親戚の叔父さんみたいな態度やめろ。って言うがなにしに来たんだ? アンラマンユに捕まってたんじゃないのか?」


『そろそろ牢獄プレイも飽きたし、出ようかなあーって思っていたら、大和君が現れたんだよ。大和君に話を聞いたら、息子がいる場所に行くって言うから着いて来たんだよ』


 牢獄プレイってしかも、出れんのかよ。そんな簡単なセキュリティなのか?


「あそこに入るのは、2発も空間を殴らなきゃいけなかったからなあ」


 逆に2発で入れるのか……。


『あー後な、御使としてお前と義母さんの側にいた奴にも声をかけたんだが、お前に合わせる顔がないって言うから置いて来たんだ』


 そうか……あの人は来ないのか。まあ元凶を殴れたから良しとするか。


「おい親父、全部終わったら母さんには謝れよ。この世界に生きてんだから」


『親父と呼んでくれたのはお前が初めでだよ。なんだか嬉しいもんだなあ。大概、罵られるか絶縁されるかだからなあ……いやーまいったまいった。あははは』


「俺以外にも子供がいるのか?」


『そりゃ俺みたいなイケメンを世の女性が、ほっとくわけないだろ? まあ安心しろ。生きてんのは六華とお前だけだからな』


 笑い事じゃねえよ! さらっと爆弾落とすんじゃねえよ!


『あー!! ノーデンス! 我を助けよ! 結界から出れないんだ! 主様の縛りに加え更に封印までされて、閉じ込められているんだ! お前の尻拭いも沢山したであろう!』


『あはははは。なにしてんだおい! 捕まってんのか? 神なのに? うける!』


 親父はヴァイシュラヴァナを指差し笑い転げている。これが俺の親父かあ……なんか傷つくわあ。


『ヨーイチにそっくり』


『あんたにそっくりね。笑うツボとか、あー言うからかい方とか』


 リュイとアナスタシアめ俺をディスりやがって!


「なっ! 俺はあんなに酷くねえよ! リュイもアナスタシアも失礼だぞ!」


 師匠と豪爺いは大和さんと、今後の敵への対応をどうするかの話している。瘴気は星冥が封じているんだよな? どっから来るつもりなんだ?


「なあ親父、アンラマンユってどっから来るんだ?」


『空から』


「なるほど、空から来るのかあ……って大雑把過ぎるわ!」


 このクソ親父め! 


『じゃあ月の女神は何処にいるの?』


 アナスタシアめ、糞ヴィッチの居場所なんて知らなくてもいいのに。


『うん? 月の女神……ああ、あの糞アマ? 彼奴なら魔獣の森の上に位置する神域にいたけど? 彼奴性格が死ぬ程歪んでるから会うのはおすすめしないよ?』


「「『『え?』』」」

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