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鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第十一章 禁忌の中の龍の国
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第216話 壁が大きければ大きい程愛は燃え上がる


 腹が爆発したかと思うほどの大衝撃、照れ方が過激するぜよ……ゴロウマリさんよく耐えれるな? 照れる度にぶっ飛ばされていたら下手したら死ぬぞ? ゴロウマリさんもピクピクしてるし。


「死ぬかと思った……」


『母さんのパンチを受けて、普通に立ち上がるとは……旦那様は、やはり規格外じゃな』


「えっ? 腹が爆発するかと思ったけど?」


『普通なら貫通している』


「まじで?」


『マジで』


 ひっひええ! なんで助かったのかわからないけど、迂闊に照れさせたら、腹に穴が空いて死ぬのかよ!


『龍族の父さん以外には、耐えられないと思っていたんだが……。旦那様聞きたいんだが、妾より母さんの方が良いのか?』


 まさかのリーさんからもパンチフラグ!?


「いっいやホゲっ!」


 あっアナスタシアああああ! 俺の股間を蹴りやがってええ! 今はリーさんのターンだろうがあああ!


「ふっああああああ」


『私をゴブリンと同列にした罰よ!』


 くそおお! アナスタシアめ!


『で、どうなんだ? 妾より母上がいいのか?』


「ふあああ!!」


 痛くてふあああしか言えない! ケスディア婦人は、顔を赤くして、いやんいやんしてるし。


『やはり、母上の方が』


 拳を握りしめてるううう!? って言うかエロス! 彼奴なにしてんだよ! 助けろって……エロスの腹に穴が開いてるう!?


『いやー咄嗟にヨーイチ君のダメージを肩代わりしたら、腹に穴が開いちゃったよ。びっくりしたなーもう! 酷いと思わない? 野蛮だなあ』


 腹に穴が開いたまま、平然と喋るエロスがホラー過ぎるしグロ過ぎる!


『ふん! あっ中身が』


「『ぎゃああああああああ!!』」


 アナスタシアと共に大絶叫。臓器が飛び出る絵面とか、R18指定だろーが!


『ところでさー、そこのドラゴンの小娘はさあ! ヨーイチ君を精龍人にしちゃったんだよねえ?』


 なんだ? 穴あきエロスから剣呑な気配が漂ってきたぞ? そもそも精龍人になったところでエロスには関係ないが?


『よくやった! 君ナイス判断!』


 は? よくやった?


『これでヨーイチ君は、性欲の化身になれたわけだから、僕と結合できるわけだ! やったねヨーイチ君!』


 やったね、たえちゃんみたいに言ってるが、結合なんて絶対やらねえぞ!


「結合なんてするかよ! アホか!」


『辛辣うう! だがそれが良い!』


 顔を赤くして身悶えるんじゃねえ! 迂闊にツッコミを入れると、興奮しやがる。こいつを呼んだのは誰だ! いや俺か……。


『とりあえず結婚は愛の神として認めないからね! それじゃ!』


 問題解決しにきたんじゃないのかよ! なにが愛の神的に認めないからねっだよ! 


『神がここに、妾と旦那様の結婚を認めないとは……これは愛の試練じゃな! 旦那様共に頑張ろう!』


 障害を前に2人の愛は燃え上がるってか!?


「あのな、俺結婚とか……いやなんでもないです」


 ケスディア婦人にめちゃくちゃメンチ切られた……これは脅迫じゃないのか? 師匠達は本格的な野営の準備してるし……なんだキャンプ気分かこの野郎!


「イテッ!」


 小石を頭にぶつけられた……めちゃくちゃ痛い。なにも言ってないのに……


「━━クックック、龍人が大人になる為の儀式か。洋一の周りは話題に事欠かんな」


「豪爺い! 助けて!」


「━━試験で強くなるなら、受けておけ。この先なにがあるかわからんのだからな。結婚するしないは別としてもな」


 頼みの綱の豪爺いもだめか、でももし仮に強くなるなら受けるべきなのか?


『旦那様、試験を超えて成龍に成れば強くなる事は間違いないぞ。だが、試験は厳しい。何年かかっても、突破できない奴らもいるからな。妾は一発だったが……』


 超難関大学の受験みたいだな。合格できるのか? 鷹匠の試験は蘭がいたから受かった様なもんだし、公務員試験はめちゃくちゃ落ちたしなあ。


 俺が難しい顔をしていると


「━━なんでもやってみるもんだ。余りにも拘束されるなら、俺と葵と蘭で力強くで、脱出すれば良いだけだからな」


 豪爺いが、頭を撫でてくれる。無骨だが優しい撫で方。


 蘭が俺の肩に停まる。


「洋一、番にならないにしても、成龍になれたら大人になれるかもよ? 物は試しだから頑張ってみたら?」


「おっおう。わかったよ蘭。リーさん、精龍の試験やってみるよ」


『流石妾の旦那だな! 妾達外野は一切サポートできないが、旦那様なら大丈夫だな!』


 リーさん、物凄く意気込んでいるけど、サポートが一切できないってやばくない? あっでも武器はいいのか?


『因みに武器も使用不可、知力、体力、魔力のみだ! 旦那様の真価が問われるぞ!』


 はい無理ー! 俺が勝てる要素が0になった……ガチバトルとかなら100%無理だな。


『旦那様、顔が青ざめているが、大丈夫か?』


「いやあははは」


 笑うしかないってのはこう言う事か……。


『さっ試練に行くぞー!』


 リーさんに引きづられる俺、それを見守る仲間達。誰も助けてくれないなんて! なんて世知辛いんだ!


「せめて試練の内容だけでも……」


『受ける内容は、千差万別、個人個人に違うから妾からはなんとも言えない。だが旦那様なら問題ないだろう』


 その期待と信頼だけで、押し潰されそうだぜ……。

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