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鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第十一章 禁忌の中の龍の国
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第207話 チャパ○の必殺技


 酷い訓練だった、それにしても師匠はなんであんなに怒ってたんだ? 死にかけるとは情けない的な感じかな?


 それにしても疲れた……。湯船が気持ちいいぜ。それにしてもあのドラゴン家に居つく感じかなあ、嫁とか言われても実感がわかんないんだよなあ。


『だっ旦那様! 背中を流しに来た!』


 勢いよくドアが開き、裸の変態ドラゴンが現れた。


「はあ。俺さラッキースケベは好きだけど、オープンスケベは苦手なんで帰ってください」


『なっ! 騙された! おのれドワーフうううう!』


 エレン爺いがそそのかしたのか。早着替えすげえな、天眼で見切れないスピードって早過ぎだろ。エレン爺いには報いを受けて貰おう。ラッキースケベを失った俺の悲しみを!


 めちゃくちゃでかい戦闘音がするな。まあエレン爺いが死ぬ前に蘭が止めるだろ。


 メアが俺の顔の前に現れ


『お風呂で悶々してるのは何処のどいつだーい!』


 懐かしいネタをかましてきやがった。


「あーメアそのネタはもうやったから失格な。芸人としてネタ被りはどうかと思うぞ」


 俺はメア横に退け身体を洗おうと、風呂を出る。


『うっうわー!!!』


「うぎゃああああああ!!」


 メアが俺の股間に桶をぶつけてきやがった……


『そっそのリアクション! 素晴らしい! 勉強になります! これは良いネタ! 私貴方の弟子になります、先生! 早く次のリアクションを!』


「りっリアクション芸じゃねえ……」


『えっ? もう一回? なるほどこれがテンドン……! いきます!』


「やっやめ……ぎにゃあああああああ!!」


『素晴らしい、私感激で涙が止まりません! 桶が落ちた後瞬時に手で股間を隠すプロ根性がまた素晴らしい!』


 痛みに強くなったのか、どんなに痛くても気絶ができない。それにメアがめちゃくちゃ興奮しているのが、凄くむかつく。


『あー! メアなにしてんのよ! ヨーイチがちんちん抑えて蹲ってるじゃない! ヨーイチ、メアに変な事しようとしたの!?』


 やっばい、この状態で電撃はまずい!


「ちっ違」


『先生! 私は今の動きを纏めてきます!』


 せめて誤解を解いていけえええ!


『もーメアもヨーイチもなにしてたのよ!』


 頬を膨らませたリュイも、メアの後を追って風呂から出て行く。股間を押さえて蹲ってる俺を残して。



 その夜は中々寝付けなくて、布団の中でゴロゴロしていると。ドアをノックされると、蘭は止まり木の上から降り警戒をしている。俺は蘭の頭を撫で


「蘭、大丈夫だよ。あいてるよー」


『あっあの……ちょっといいかしら』


 アクアが俺の部屋の前に来た、開いてると声をかけたが、ドアを開けて入って来る事はない。


 アクアは、大騒ぎしている間もチラチラ俺の様子を伺っていたから、なにか話があるんだろうなとは思っていたが。


『……私、ごめんなさい。貴方に魔王の加護が付いていたから』


「部屋に入ってくればいいだろ。事情は聞いたからさ、もう怒ってないからさ」


『ありがとう』


 それだけ言うとアクアの気配が消える。


「洋一、怒らないんだね。死にかけたんだよ?」


「まあ死んでないし、理由が理由だから。それになー人間じゃなくなったから寿命が長くなったし、蘭と生きる時間が増えたって考えたら悪い話ばかりじゃないさ」


「はあ。洋一はお人好し過ぎるよ。警戒してた私が馬鹿みたいじゃない」


「あはは、ありがとう。俺がこんなんだからさ、蘭がしっかりしてる位じゃないと、多分即死してたと思うからさ」


 蘭は照れたのか止まり木に戻って行く。


「明日は神国かあ。って言うかあの変態ドラゴンどうするんだ? 着いて来るのか? 名前すら知らないし」


「いや名乗ってたでしょ、洋一が酔っ払って絡んだ時に。リーヴェルト・ケスディアって言ってたよ」


「なんだよ、その絶妙に日本人が発音しにくい名前は……リーヴ2○ってあだ名にしようかなあ。いやリーさんでいいか、歳上だろうし」


「レイやエレンや精霊様達はいけないんだよ? どうするの?」


「師匠は制限無く戦えるとは思う「ニシシシ聞いたでござるよ! 私も行くでござる!」桜さん何処に!?」


 右、左、ベッドの下、窓から外を見たり、ドアを開けて見るが桜さんが見つからない。


「桜さんは何処に」


 俺は何気なく上を見上げると、某アメコミのヒーローの様なポーズで、天井からぶら下がる桜さんを発見する。


「すっすごいポーズだ! 天眼発動! フッフッフスパイダーマ○よお前はミスを犯した!」


「みっミス? それはなんでござるか?」


「貴方はスカートを履いている、そしてその逆さまなポーズ、後はわかるな?」


「いやあああああ!!!」


「ほぎゃ!」


 桜さん、天空ペケ字拳を放ってきた。俺は無様にそれを受けベッドに叩き付けられる。当然の様に痛みだけが、続き意識を失えない


「洋一君はスケベ過ぎ! 後は神国には私も行くからね!」


 そう言って桜さんは、部屋から出て行った。


「桜さんを揶揄う時は命をかけなきゃならん……」


「はあ。洋一、治癒しないよ?」


「ごっごめん……回復お願いしまーす。正直龍人になったプラスがまるでないな」


「洋一は龍人じゃないよ?」


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