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鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第十章 精霊を追い求めた先に……
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第191話 オラにパンツを分けてくれ!


 本意じゃないとしても、なんなんだよあの物言い。服はびちょびちょにされたから、着替えなきゃなんないし……腹立つなあ。


 とりあえず濡れた服を着替えないと風邪ひくな。アイテムボックスに……あったあった。ズボンとシャツとパンツはこれでいいか。


『ヨーイチ、それ履くの?』


 俺の洋服を見てリュイが変な顔をしている。変な柄とかじゃないんだけどな。服だってびちょびちょのままじゃ風邪引いちゃうし、風邪があるかわからんけど。


『あんた本当にそれ履くの? 私、あんたがそれを履いたらマジで、引くわ』


 アナスタシアまでなんだよ、ドン引きした顔しやがって。精霊の水なんだから濡れてなさいって事か? あー嫌だ嫌だそう言うの嫌いだわ。


 叔父さんに騙されて、滝行を完遂したらモテるって騙された時位嫌だわ。我慢して得られたのは、風邪だけだったし。


 とりあえず先ずは上着を着替えよう。濡れたまま入れても蘭、怒らないかな? とりあえず乾かしてからにするか。パンツ、パンツっと……


「洋一君、そのパンティを履くのかい? そう言う主義趣向がある事は認めるけど、皆んなの前で嬉々として履くのはやめた方が良いと僕は思うよ?」


 師匠が優しい眼差しで諭してくるんだが、いったいなんなんだよ、しかもパンツをパンティって。今時の子供はパンティって言うのか?


「そんな大袈裟な、股間に白鳥が付いているパンツを履くわけじゃないんだ……あれ? こっこれは!」


 ふおおおお!! これは桜さんのパンティじゃないか! しかも紫でちょっとスケスケの! なんでこれが我が手に! まさか無意識にアポーツしたのか? なら、レイ先生のブラジャー、レイ先生のパンツ、桜さんの黒いブラジャー、紗香さんのブラジャーとパンツよ! オラに集まれ! 


「洋一君、フルチンで女性の下着を天にかがけて恥ずかしくないの? 人として、男としてブッチギリでアウトだよ?」


『キモっ! ひたすらにキモい!』


 師匠とアナスタシアからディスられた! ちょっとふざけただけなんだがなあ。


『ヨーイチ早くちんちんしまいなよ。本当に病気になったら大変よ?』


「あっはい。しまいます」


 リュイに、ちんちんをしまえと言われてしまった。幼女に怒られるとか、ちょっと切ないな。


「師匠、精霊を操ったり脅したりって実際できるもんなんですか? 俺が、今まで会った精霊って脅されて言う事聞く様な感じがしないんだけど?」


 自分のパンツを履きながら師匠に聞いてみた、だって精霊を操るとか無理ゲーじゃない? 皆んな好き勝手してるぞ? お願いする事はできるけど


「契約内容にもよるけど、洋一君や僕みたいな関係の方が異質だよ? そもそも精霊がずっと具現化して一緒にいる事が既にレアケースなのさ」


 うん? じゃあどうやって頼むんだ? 


「えっ? じゃあ普段側にいないのに戦闘中どうすんだ?」


 リュイ、アナスタシア、師匠が、えっなにこいつあり得ないみたいな顔をしてみてくる。なんだよ? 変な事言ったか?


『リュイ、ちゃんと説明したの? 僕達の加護が与える意味や恩恵についてさ。僕は、当然知ってると思ったからあえて言わなかったけど。僕達を保護するだけなら、加護なんていらないんだし』


 アースが訝しげにリュイを見ている。堺さん、堺さん応答願います! なにやら俺が恥ずかしい質問をしちゃったみたいなんだけど!


 また無視かああああああ! また合コンだな! そうに決まってる! 俺も合コンに誘ってくれえええい!


 関係ない方向に思考がそれた……。


 そう言えばニュータイプのオカマさんアレから見てないけど、あっちに置いてきて良かったのかな? まあ皆んな忘れてるから黙っておこう。


 あの人堺さんの話すると、直ぐに絡んでくるから正直怖いし。


『いっいやアタチ産まれたばっかりで、あのその』


 俺が余計な事を考えていると、アースに詰め寄られてリュイがしどろもどろになってる。仕方ない助け舟を出すか。


「アース、俺が詳しく聞かなかったから悪いんだ。リュイを責めないでくれ。実際ステータスが上がって、耐性スキルが付く意外になんか良い事あるのか?」


『君がそう言うなら良いけど、じゃあ改めて説明するよ。先ず君が言ったような、恩恵がある。君に魔力があって魔法を使えるなら、属性魔法が強化されるんだよ。具体的に言うなら、火の初級魔法のファイアーボールが火の上級魔法のインフェルノクラスになる』


 そもそも火の初級魔法のファイアーボールとか、見た事ないし使った事もないから、基準が良くわからんのだが……


「洋一君、簡単に言えば、加護を持つ前は種火しか使えなくて、加護を持った後は種火がキャンプファイヤーになるって事」


 まじかよ! キャンプファイヤーって! 規模が全然違うじゃねえか!


「その顔はわかったみたいだね」


『じゃあ説明を続けるよ。本来僕達みたいに高位の精霊は精霊界や気に入った場所にいる。一緒に旅してる事事態が例外なんだよ。一緒にいないと、力を借りれないと思ってるんだよね?』


 そりゃそうだ、目の前にいない相手から、力を借りれる筈がない。


『だから人族は精霊と契約し、加護を得る。本来なら魔力を対価にするんだけど、君の場合は違うんじゃないかな? 僕が君に力を貸す理由は保護してもらう為だし、他の精霊だって君になにか言ったはずだよ?』


 バーニアはエレン爺いの窯と監視だろうな。ウインはハヌマ討伐と保護で、アクアは滝を直す事だろ? じゃあリュイは? 俺がリュイの方を見ると


『アタチはヨーイチの友達だから、前にヨーイチが対価があったら友達じゃないって言ってたし、だからあの……』


 リュイが、恥ずかしそうにモジモジしている。多分リュイの対価は友達関係だろうな。


「ありがとうリュイ。無償で友達になってくれて、本来ならなんかあげたりしなきゃいけなかったのに」


『いいの! 友達なんだから!』


 リュイにほっこりしていると


『甘い空気を垂れ流さないでー僕まだ説明中!』


 アースに怒られた、空気読めよ!


『お前が空気読めよ! なんで説明してる僕が悪いみたいに思ってるんだよ。説明やめるよ?』


「ごっごめん……」


『優しくしてればつけ上がりやがって、これだから人族は生意気なんだよ』


 めちゃくちゃ怒れた、ごめんってばよ! だけどそれ以外の恩恵ってなんだ?

いつもお読み頂きありがとうございます。

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