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鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第九章 神獣か聖獣か
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第172話 試練クリア? 


 あー大和さんならそう言うの無視できそうだな。あれ? でも今回俺がクリアしたのなら二人は解放されるって事か? 糞ビッチの糞みたいなゲームも終わりだよな。


「二人ともこれで解放されるって事ですか?」


 二人は俺の言葉にキョトンとした顔をしている。


「一応俺試練三つクリアしましたよ? だから二人とも解放されるんじゃないのかなーって思ったんですけど」


『おっおい! アユウ俺を鑑定してくれ!』


『ソキンから先に鑑定してくれよ!』


 二人して鑑定の譲り合い? 押し付けあいをしている。


「同時にやれよ、めんどくせえな」


 大和さんも呆れている。いや呆れているなら大和さんが鑑定してあげたらいいのに。


「俺に鑑定しろって顔してんな。柊君一つ言っておくが、俺はそう言うまどろっこしいスキルは使えない。相手が強いか弱いかとかはわかるがな!」


 大和さんが腕を組みドヤ顔をしている。何処にドヤ顔する要素があったのかわからないけど……。


『『せーの!』』


 二人は顔を突き合わせているが、これはたから見たらBL的な感じだよな。二人ともイケメンだから華があるけどなんかやだな。


「ホモみてえだな」


 大和さん! 俺が口に出すのを我慢してたのにさらっと言っちゃったよ!


『『いやったあああああ!!!』』


 二人は涙を流して、顔をくしゃくしゃにしながら抱き合っている、やっと解放されたんだな。


「解放されたのかおめっとさん。だけどお前等のいた時間軸の地球には戻れないぞ? どうすんだ?」


 今言う事か!?


『『あっ』』


 二人とも固まっちゃったじゃないか! 大和さん空気を読まないにも程があるよ……。


『ドドドドどうしよう……』


 アユウさんが、どもりまくって挙動不審になっている。


『アユウ予想できてただろ。だからアレ(・・)造っていたんだし』


 アレってなんだろ?


『あっああ……そうそうだよな。アレがあるんだから大丈夫だよな、ふう焦ったぜ』


「お前等なに造ったんだ?」


 流石大和さん! 空気を読まない質問だぜ!


『ちょっと待て結界を張るから』


 ソキンさんが赤い丸いボタンが付いたスイッチを取り出す。


『ポチっとな!』


 スイッチを押すとガガガガガガとデカイ音が鳴り、部屋が揺れ始める。


「なっなんだ!?」


『慌てなくていいよ。結界システムを作動させただけだから。これでケリュネイやアルテミスや他の神にも気づかれないで済む』


 大和さんが目を細めている。


『大和出来れば見逃して欲しいなあ。俺達大和と戦いたくないし』


 アユウさんが戯けながらも真剣な目をして大和さんに、戦いたくないと言った。二人が造った物はそれ程危険な物なのか?


「お前ら時空を移動するつもりか?」


『……そうしなきゃ俺達の本当の故郷に帰れないからな』


 ソキンさんは覚悟を決めた顔をしている。


「まあ……神側から依頼されたら間違いなく討伐対象だが、今の俺は他の依頼は受けねえんだ。先約があるからな、だから安心しろ」


『まっまじかー。良かったああ』


 アユウさんがその場にへたり込む。


「ただし! 条件がある。終わったら時空間移動の装置を説明書と共にくれ。俺をここに呼んだのは試練が終わって直ぐ起きるであろう襲撃から柊君を護るためか?」


『そうだよ。神代の力を持つ御使様も出張ってきてるし……それにヨーイチが塔を出た瞬間を狙ってケリュネイもしかけてくる。大和の弟子や神獣ちゃんじゃちょっときついからね』


 なんの話だ? 師匠や蘭じゃ勝てない? それにケリュネイが俺を殺そうとしてる? 強くなれって言いながらもアルテミスを馬鹿にした事を妬んでるのか?


「ケリュネイは俺がアルテミスを馬鹿にしたから狙っているんですか? 御使様って親父だよな? 親父も俺を狙ってる?」


 ソキンさんは俺の肩に手を置き優しい笑みを浮かべ


『違うよ。君のお父さんと呼んでいる人は関係ない。アルテミスの御使様が邪神に操られているのさ。ケリュネイは、アルテミスの事になると盲目になるから、御使様の言う通りに動くだろうし』


 大和さんに頭をガシガシと撫でられる。大和さんの顔を見ると


「俺が来たんだから安心しとけ。そんな不安そうな顔をすんな、試練をちゃんとクリアしたんだから胸を張っとけ! それに俺の弟子や精霊の嬢ちゃん神獣の嬢ちゃんまでターゲットにされてやがるからなあ」


 大和さんは獰猛な笑みを浮かべていた。師匠が強い敵と会う前に笑うのと同じ様に。


「俺も頑張ります……なにができるかわからないけど」


『後は大和に託して俺達は帰るぜ!』


『大和、ヨーイチを頼んだよ』


 二人は大和さんに俺の事を頼んでくれる。


「おう! 任せとけ! 装置は後で取りに行くからな」


『大和なら本当に取りに来そうだな』


『約束は違えないから安心してくれ』


 三人が良い笑顔で談笑している。気になる事を聞くならこのタイミングしかない!


「あの装置ってドラえも○的な奴なんですか? それともバックトゥー○フューチャー的な感じですか?」


『ぶはっ』


 アユウさんが盛大に吹き出した……。ソキンさんが黒い杖を取り出した。杖のヘッドの部分には7色の魔石? が組み込まれている。


『違う違う。この魔石を込めた杖を握るだけだよ。塔の誓約がかかっていたから今まで使えなかったんだ。僕らの力なんて誓約がかかっていたら、君のポケットにいるアースと同じくらいだよ』


「誓約がなかったら?」


『大和には勝てないけど俺達はそこそこ強いぞ?』


『君に加護を与えた魔王と同じくらいじゃない?』


 おうふ……二人してめちゃくちゃ強かったのね……





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