表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第七章 闇に堕ちた国
180/291

第147話 強引にコンバインだ!


 堺さんと連絡がつかない、まあ前にもあったんだが……。加護は消えてないし、大丈夫だとは思うんだがなあ


『大丈夫だよ?』


「ぽぎゃっ!」


 急に堺さんの声が頭に響く、まじでビックリした。なんでいつもいきなりなんだよ……。


『いやー柊君、こっちも忙しいんだよ? あっちょっと醤油かけ過ぎないで……えっ? 僕の職業? 狩人かな』


 職業? 醤油? どう言う事だ……堺さんの状況が全く読めないぞ。


『僕は独身だよ? イシュタルちゃんこそ彼氏いないの?』


 あっこれわかった。合コンだ……! 圧倒的合コン、皆んなが大好きな合コン、俺も大好きな合コン! 行った事がない合コン! 憧れの合コン! 夢見る合コン! 人が大変な時に合コンしてやがる。クソ! 俺も混ざりたい! お持ち帰りしたいし、持ち替えられたい!


「合コンに混ぜろー!」


「ちょっと洋一……合コンってなに? 強引にコンバイン?」


 なんでそんなネタ知ってるんだ?


「いや、まあ最終的にはコンバインが目的だけど……って蘭は知らなくて良い話だから」


 コンバインイベント、ずるい! 俺もコンバインしたいいいい! 今の俺の息子じゃ戦えないけど。


『あっ柊君、邪神の因子が抜けたみたいだね。おめでとう、あっちょっとガイアちゃんその胸が……』


 胸えええええ! 俺の嫉妬と怒りを全て力に変えて堺さんを倒してええ! 押し当てられてるんじゃなああああい!


『待ってよ、オーディン僕はなにもしてないじゃないか。睨まないでよ。えっお前ばかりって……そんな事言われてもなあ』


 オーディン! 頑張れ! 堺さんをぶっ飛ばせ!


『あっ柊君なんか悩み? あー力が弱くなったって事かな? レベル上げしてごらんよ。邪神の因子がなくなったから多少は変わるかもだよ?』


 レベル上げかあ、神殿に行くまでに頑張ってみるかな。堺さんは、爆発してください。


『爆発? ここは地球じゃないから爆発しても平気だけど。ってオーディン! それは反則!』


 堺さんとの通信は、それは反則って言葉共に切れた。


「堺さんは、オーディンに殺されましたっと」


「洋一、なに言ってんの?」


「堺さんは、イシュタル? ガイア? オーディンって人と合コンして、非リアのオーディンさんと俺の嫉妬の力で爆発したって話だよ」


 蘭が、目を丸くして驚いている。目を丸くした蘭も可愛いな。


「洋一、堺さんは地球で神様達と合コン? してるの?」


「いや地球じゃないって言ってたけど。とりあえず堺さんがレベル上げしろって、邪神の因子が抜けたから多少は変わるかもって言ってた」


「レベル上げ、また頑張ろうね!」


「おう! だけど夜も遅いし、とりあえずレベル上げは明日からだな。神殿に行く道中頑張ってみるかあー」


 俺は背筋を伸ばし、首をゴキゴキと鳴らす。


「しばらくはパワーレベリングだね。この辺の魔物は活性化したままだから、ゴブリンやスライムにも殺されるかもしれないから」


 活性化の影響ってまだ残ってるのか……。ゴブリンやスライムにも殺されるって、完全に異世界1日目じゃないか。1から始める、レベル上げって事かな。



「さー洋一君! 行こうか!」


 師匠のテンションがおかしい、なんでこんなにハイテンションなんだ?


「師匠なにかありました?」


「えっ……いやなにも」


 下手くそな口笛を吹いてごまかす師匠。挙動不審だし、絶対なにかあったな。


『ふあー。腰が痛い……葵もっと手加減しなさいよ』


 アナスタシアが、腰を摩りながら歩いてくる。


 葵……


 手加減……


 腰が痛い……


 ピピピピピピピピピピピピピピピ


 やったな? やったんだな? アレをやったんだな? 童貞騎士からパラディンに進化できる、男と女の秘め事をしたんだな……! 股間にアバンストラッシュしたんだな!


「あっあああああ! 師匠まさか!」


 俺が師匠とアナスタシアを指差し狼狽えていると。フラフラとリュイが飛んできた。


『ヨーイチ朝からうるさい……。昨日の夜は、葵とアナスタシア様がうるさくて、寝不足なんだから静かにしてよ』


 これはもう確定だろおおお! 


『全く、マッサージ下手すぎよ。次はもっと上手にやってよね?』


 マッサージ? 夜のマッサージ……鼠径部(そけいぶ)か!?


「はっはい! お任せください!」


 師匠が、アナスタシアに敬礼をしている。くそっ! 羨ましい!


「夜のマッサージなんて羨まぶべらッ!!!」


 顔を真っ赤にしたアナスタシアにぶん殴られた。


『あっあっアンタ! 女神に向けてなに、とっとんでもないセクハラ発言してんのよ!』


「えっ? だって師匠と、師匠のエクスカリバーであのその……」


『顔を赤くして、モジモジしないでよ! 私がセクハラしてるみたいじゃない! 葵にマッサージして貰っただけよ、鎮魂で疲れたし、3日も放置されたからね……』


 あっそうなの? 良かった。師匠は童貞じゃないと、師匠じゃないもんな。


「フッ洋一君━━。まだまだだね」


 某王子様みたいに決めてきやがった! 悔しいがめちゃくちゃサマになっている。


『次は流国に行きたいーい! 恋の国い!』


 リュイがまだ勘違いしてるが、まあいいか。現地に行けば恋愛が関係ないってわかるだろ。


「俺レベル上げしたいんです! 師匠協力してください!」


「嫌だ!」


「えええ〜。アナスタシアやリュイを護るからとかですか?」


「もちろん! 僕は貧乳の騎士でもあるからね」


 うわあ……いっそ清々しいよ。貧乳の騎士なんて、多方面から怒られそうなジョブないだろーに。アレ? 師匠のフードがモゾモゾしてる? なんだ? 


『あら? 葵、またどっか行ぐの? おらはこごさいっから、頑張ってね。バーニアど遊んでっから』


 あの訛りは、風の精霊のウインだったかな? バーニア寝てるから遊んでくれないと思うぞ? ウインはフードから飛び出し、エレン爺いの工房へ飛んで行く。自由過ぎるだろ!


「とっとりあえず、俺と蘭とアナスタシアと師匠とリュイで流国に行くって事でいいのかな?」


「良いんじゃない? その間に少しでもレベル上げしないとね」


「強くなるぞー! ブバッ!」


 師匠に頭を殴られた……痛い。


「洋一君、いきなり叫ばないでよ。耳が痛い」


 普通にクレームを出された……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ