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鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第七章 闇に堕ちた国
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第129話 日本の信仰心っていったい……


 俺が認めて神気が戻るなら、仮に俺が架空の神様を信仰したら架空の神様が生まれたりするのかな? その辺どうなんだろう。


「洋一、阿保な事考えているでしょ?」


「阿保な事って言うか、俺が架空の神様に信仰を捧げたらどうなるのかな? って思ってさ。もしかしたら、架空の神様が産まれたりするのかなって」


 それなら、破廉恥な神様を召喚したいなあって思ってるんだがどうだろうか? 男性諸君? 私の考えは間違っていないだろう? 


「馬鹿な思考ばかり垂れ流さないでよもう」


『そんなに簡単に、神様が産まれる訳ないでしょ。馬鹿じゃないの?』


 蘭と、いつの間にかに戻ってきたアナスタシアにディスられるとは……。まあいいか、とりあえずアナスタシアには聞きたい事がある。


「アナスタシア、残りの神殿の場所と神獣の名前を教えてくれ」


『いいわよー。先ずは、ギレイアって小さい国の神獣ハヌマね。ギレイアは、ここから近いわよ。外交はあまりしてない国だけど、なんとかなるんじゃない?』


 確かレイ先生が、小国は沢山あるって言ってたな。その中の一つか。ハヌマってどんな神獣なんだろ?


「アナスタシア、ハヌマってどんな奴なんだ? 猿か?」


『えっ? なんで知ってんのよ』


 アナスタシア、めちゃくちゃびっくりしてんな。俺の思ってる奴であってるのか。


「ハヌマーンって言う神獣が、俺の世界にもいたんだよ。確か……インドだったかな? 風を操っていた気がするんだよね」


『ゲェッ! 詳しい……私説明しなくても良いんじゃない? やる気なくなってきたなー』


 俺の無駄知識が、やる気を削いでしまったらしい……。知ってる名前が出たからつい反応してしまったが、なんとかヨイショしなければ!


「いや、俺のは無駄知識だからさ……もっ元女神様の力をかっ借りたいなーなんて」


『ふふん! そこまで言うなら教えてあげるわ。私を崇め奉りなさい!』


 ギギギギギギギギギギ! こいつちょっと認めてやったら、調子に乗りだしやがった! だが情報がグギギギ


「洋一、凄い顔をしてるわね。悔しいんだろけど我慢しなさいよ」


『よっぽどアナスタシア様を崇めたくないのね』

 

 蘭とリュイめ好き勝手言いやがって、アナスタシアから情報を聞き出すのを手伝ってくれても良いのに!


『ハヌマは風もそうだけど、機動力が凄いのよね。ぴょんぴょん跳ねるわよ。後知能もかなり高いのよ。ハヌマが、堕ちてるとは思いたくないけど……』


「今まで堕ちてなかったのって、戦略的撤退を選んだフーシェンだけじゃないかな? 今まで行った神殿は、瘴気に呑まれて堕ちてたしなあ」


『うーん。堕ちてないと思うけどなあ』


 フーシェン以外の神獣も無事でいてくれたらよかったんだがなあ。


「アナスタシア、アスベルクの神獣って魂を囚われてたから俺らちゃんと会えてないんだが、どんな神獣だったの?」


『アスベルクはね……あんたの世界で言う鰻なのよ』

 

 鰻って神獣なの? 魚でしょ? 鯉ならまだわかるんだけどなあ……。


「えっ? 鰻? 鰻ってあの鰻か? 鰻重の?」


『鰻重がなにかは知らないけど、まああんたの世界でも神使として扱われている神社もあったはずよ』


 鰻の神社? 鰻を祀っている神社? 鰻が神使?


「蘭、そんな神社あったか?」


「私にふられても知らないよ」


 蘭も知らないらしい……って当たり前か。


「リュイは知らないよな?」


『ヨーイチの世界の事を私が知る訳ないじゃない』


 そりゃそうだよなあ。紗香さんか光一がいてくれたらわかるんだけどなあ。


「ああ。伊豆国一宮の三島大社でしょ? 三嶋大社の神池や三島の川には、昔無数の鰻が生息していて、鰻を水神様の化身として祀られてるって言う有名な話だよ。洋一君、知らなかったの?」


 師匠が神様に詳しいとは思わなかった。ドヤ顔がちょっとアレだけど。


『じゃあヨーイチ達の国じゃ鰻は食べないの? お魚なんでしょ?』


 鰻を食べない地域なんて聞いた事ないな。好き嫌いはあるだろうけど。


「今は普通に食べるよ。昔は社地内の捕獲を禁して、食べる事もしなかったらしいけど。今じゃそう言う文化は無いかなあ」


 師匠博識だな。


『あんた達の国の信仰心ってどうなってんのよ……神の使いを食うなんて。恐ろし過ぎるわよ』


「恐ろしい、まあ確かに恐ろしいかもな。日本狼は毛皮を狩られていたなあ。狐も狩られ過ぎて絶滅しかけてる。狐のマフラーは高級品だし。蛇は未だに食う人もいるみたいだが、猿なんて今じゃ害獣扱いだし」


『ひえっ! 毛皮にしたりマフラーにしたり害獣扱いなんて……まあ、あんた達の国じゃ仕方ないのかもしれないわね』


 アナスタシアが、ちょっと怯えてるな。まあ八百万の神様って言う位だしな。ITが発達した世の中で、信仰心がある現代人なんて少ないしなあ。


「まあ俺らの国ってか世界じゃ、一部の人以外は、神様の存在すら信じてないし、オカルト系も信じる人、信じない人で極端に別れるくらいだしな」


『はあ。女神の私からすれば恐ろしい世の中ね』


 アナスタシアが首を振る。恐ろしくはないと思うんだが……。


「恐ろしいかな? 俺達からしたら普通なんだけどな。俺は、鷹匠やってたからちょっと考え方が違うかもだけど」


『あんたかなり特殊な仕事してたのね』

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