80000PV突破記念 ホラーだよスペシャル
「80000PV突破記念回! イエア!」
ブレイクダンスだぜえ! 鍛え抜かれた筋肉による踊りをみよ!
「月のアクセスも徐々に伸びているし、嬉しいわね。……ちょっと! 洋一踊りが邪魔」
俺はやめないぜー!
『蘭、今回はなにをやるの?』
「あっはい。リュイ様ちょっとお待ちください。今、作者からのカンペを読みますね……特にやる事がないから、適当にお願いします?……ちょっとリュイ様お待ち下さい」
ぎゃああああああああああああああ!
『ちょっと……蘭大丈夫なの? 聞き慣れないオッさんの悲鳴が聞こえたんだけど……』
「ええ、大丈夫です。ちょっと羽根に血が付いただけですから」
『羽根に血!? なにがあったのよ蘭!』
「蘭、なにやったんだ? 爪まで汚して……直ぐに綺麗にしてあげるからな」
『綺麗にしてあげるからなじゃないでしょ! 明らかに誰かを攻撃してるわよ? 良いの!?』
「まあいいだろ」
「そう言えば、洋一に聞きたかったんだけど、なんでお化け苦手なの? 苦手なのは知ってるけど、苦手になった理由は聞いた事ないんだけど」
「えっ……まあ、信じて貰えるかわからないけどさ。前に一人暮らししてた部屋で起きた事なんだが……」
♢
風呂にいても、トイレにいても、キッチンにいても、和室にいても、赤ちゃんの声が響く。
早朝でも深夜でも昼間でも……。
俺が住んでいた、木造アパート。このアパートに赤ちゃんが居る家庭は無い。
アパートの大家に電話して確認したが、やはり赤ちゃんはいないらしい。
俺の必死な説得で、大家さんが様子を見に来てくれる事になった。
大家さんが様子を見に来る日の朝も、赤ちゃんの泣き声が止む事はない。
大家さんが、到着したその時も赤ちゃんの泣き声は続いている。
俺は、念の為スマホを録画モードにしてテーブルに置く。もし大家さんに聞こえなかったら、この録画を見せようと思い。
「赤ちゃんの泣き声聞こえますよね? うるさくて眠れないんですよ」
「いや、聞こえませんけど……」
「いやいや! 今、泣いているじゃないですか!」
「ですから、私には聞こえません」
大家さんは、俺を疑う様な眼差しで見て来る。
だが、赤ちゃんは泣き続けている。
「今! 泣いてますよ!」
「何度言われましても……私には聞こえません」
俺は、大家さんに録画モードになっているスマホを手渡し再生させる。
『オギャー! オギャー! オギャー! 』
「うわっ!!」
大家さんは、スマホから赤ちゃんの声が聞こえると慌てて、スマホを床に落とした。
俺が、普段聞いてた声よりも遥かに大きな声で赤ちゃんの声はスマホに録音されていた。
「ほら聞こえたでしょ?」
♢
「ってな事があってさ。それから、家の中や車の中で赤ちゃん以外にも色々な声が聞こえて来て怖くて引越したんだよ」
「それが洋一が、お化けが苦手な理由?」
「んにゃ? ただ怖いから嫌いなだけ」
『今の話、まるまる意味ないじゃない!』
「はあ。洋一の話を真面目に聞いた私がバカだった」
『鷹と一緒に異世界転生 〜相棒任せの大冒険!〜を宜しくね!』
「宜しくお願いします!」




