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鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第一章 出会いと絆
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第8話 男の夢を撃ち砕く!

この話は蘭視点と洋一視点がありまする

 蘭にレイ先生を慰めて貰う。レイ先生がなんであんな顔をしていたのか、俺は気になり少し離れた木の影に隠れて様子を伺う。


「ヨーイチは凄いね。普通はさ、どんな人間でも精霊と友達になれるなら……その力をくれって思っちゃうのに。ヨーイチは邪な考え一切なしでさ……私達エルフにはできない考えただよ……」


 種族的にできない考え方なのか? 友達に対価を求めないなんて普通な気がするんだが


「洋一は、少し変わってるのよ。ある事情で、小さい頃から遊ぶ暇も無く、師匠の元で修行の毎日を送っていたの。だから友人と呼べる人は居なかったの。だからかな、毎日毎日、飽きもせずに、私に話かけていたわ。私はまだ神獣になる前だし……喋る事が出来なくてもどかしかったわ」


 蘭やめろ! ぼっちだった事をレイ先生にバラすなよ!


「そうなの?」


 レイ先生が驚いている。そりゃそうだよな、毎日修行漬けで友人もまともにいない奴なんて早々いないもんな。


「ええ、だからこの世界では沢山の人に触れて欲しいの。だけど、洋一は、怖がっているのよ。

 ステータスが弱いって理由もあるけど、なによりも人が沢山居る場所で自分がちゃんとやっていけるかどうか、自分が受け入れられるかどうかをね。

 だからかな、必要以上にはしゃいで見せてるのよ……そんな中、リュイ様は洋一に友達になりたいと言ってくれたから、洋一は嬉しかったのよ。この世界で初めての友達だから異種族だろうと気にしないのよ」


 蘭はずっと俺の事を考えてくれたのか……あの時護れなくてごめんな、この世界では俺が絶対に護るからな。


「種族を気にせず友達になるなんてヨーイチらしいわ」


 レイ先生がやっと笑ってくれた。そろそろ戻るかな、リュイが摘んでくれたタンポポみたいな花もあるし、レイ先生にプレゼントしよう。


「蘭! レイ先生! リュイが摘んできてくれたこの花、めっちゃ綺麗だろ? 家に飾ろうぜ」


『この花は花瓶に水でも入れておけば長持ちもするわ。アタチを褒めなさい!』


 リュイがふんすっと胸を張る。


「リュイはすげーんだぜ、ピューッて飛んで花見つけてくれるしさ!」


「そうね、ヨーイチありがとう。リュイ様もありがとうございます」


 レイ先生の華やかな笑顔は素晴らしい。女の子は笑ってる方がいいからな。


『アタチは一度、精霊界に帰るわ。ヨーイチ遊んでくれてありがとう! また来るね』


 リュイは手を振り消えて行った。精霊界って何処だろ? こっちには色んな世界があるんだなあ。先ず俺はこの世界の子供達より強くならねば。


「あっ蘭! 風呂入ろうぜ、蘭も疲れたろ? たまには洗ってやるぜ」


「じゃあ私が、ヨーイチを洗ってあげようか?」


「えっ!?」


 レイ先生とお風呂だと!? いっいかん、鼻血が出そう。いいのか? 一緒に湯船に入っても


「はあ、レイダメだよ。洋一はスケベなんだから、危ないよ?」


 蘭め、余計な事を言うんじゃありましぇーん!


「スケベって言ったって子供でしょ? 大丈夫よ、行こ」


 やった! レイ先生とお風呂だ、ひゃっほーい! 風呂に行き、服を脱ぎ捨てる。


 俺の心のワクワクが止まらない、スパーキングだずえ!


「入るわよー」


 レイ先生が入ってきた、入って来てくれたのだが、薄い服を着ている、何故だ何故だああああああ。俺は固まってしまう。


「洋一、なにを期待してんのさ。洗ってくれるとは言ってたけど裸になるとは言ってないし、ましてや一緒に湯船に入る何て言ってないでしょ?」


 らああああんバラすなあああ!! 淡い男心だったのにいいい。


「全くヨーイチは、今からそんなんだと大人になってから大変だよ?」


 中身は大人なんだあああ、クソビッチの呪いのせいで見た目は子供になってるけど、子供だからこそのラッキースケベ期待してたのにいい。その日の夜は枕を濡らした。


♢次の日


『ヨーイチアタチが来たのよ!』


 リュイが、俺の布団に飛び込んでくる。


「ふぁあ。まだ早いぞ、おやすみ」


 眠い寝かしてくれ……


『寝るなあああ!!』


「ぎゃああああ」


 こいつ、癇癪ついでに雷撃してきやがったぞ。俺じゃなかったら死ぬぞ!


『さっ今日は何して遊ぶ?』


 良い笑顔しやがってこの野郎。怒るに怒れないだろうが。


「蘭えも〜ん、リュイが虐めるよう」


 リュイを無視して、蘭に話しかける。


「洋一が、起きるの遅いんだよ。レイはもう素振りしてるよ」


「ムムムム、遊んでる場合じゃない、俺も素振りしなきゃ! リュイ行くぞ!」


『素振り? 行く行く!』


 素振りをしに行く途中、俺はリュイに気になる事を聞いてみる。


「この世界にはどれだけの種族がいるんだ? 人間だろ、精霊だろ、エルフだろ? 後は?」


『ヨーイチは馬鹿だね、ドワーフに、獣人族に、魔族に決まってるじゃん』


 決まってるのか、って獣人!?


「獣人!? 獣耳! いつか会いたいなあ。せめて村人並みの強さを手に入れなければ!」


 獣人最高! ケモミミ最高!


『目標低っ! 驚きの低さね! 流石よ』


 リュイに小馬鹿にされる。


「ばっか同年代の女子にも勝てないんだぜ? 蘭の相棒として女子以下じゃ洒落にならん」


『ヨーイチカッコ悪い』


「ぐぬぬぬ」


 弱いのは重々承知だが、いざ女の子にカッコ悪いて言われると地味に凹む。気持ち悪いよりはましだけど……。


「せめて体力だけでもあればねえ。他の場所にも行けるけど洋一はその体力すらないからね」


 蘭、しみじみ言うなよな……。


『あれ? でもアタチの力あげたから多少は体力も上がったはずだよ?』


「「「えっ?」」」


 全員の視線がリュイに集まる


「蘭緊急事態だ! 俺のステータスを見せてくれえええ!」


「わかったよ。緊急事態では無いけど」


 蘭はため息混じりにステータスを家の壁に投影してくれる。


柊洋一

12歳

職業 引きこもり笑


『引きこもりってあははははは』


「リュイ、笑うな! 職業はほっとけ! 」


「らーん! ステータスハリーハリーハリー! 」


「はいはい。あっほんとだ。少し強くなってる」


称号ーー

レベル5

体力50

魔力 0

攻撃力30

防御25

素早さ30

運500


スキル

雷耐性小


精霊視(※精霊に加護を貰えた時のみ、精霊と会話をしたり精霊の姿が見える)


加護

雷精霊の加護


「やったああああ、同年代の奴らに勝てるうう! しかも初スキル、やったぜ!」


 すげえスキルだ! やっとファンタジー要素が俺にも!


『ちょっとヨーイチ!! なんでアタチの加護あげて、そんな弱さなの? 運だけは凄いけど』


 おのれリュイめ。ラッキーマン洋一参上ってやかましいわ! 


「運と魔力以外、オール10アップってあまり変わらないのよね、洋一はめちゃくちゃ喜んでるけど」


「ひゃっほーい! 今夜はパーティだぜ!!」


 俺のテンションはうなぎ上りだ!


『パーティ? パーティなの? やったわ!』


 俺はめちゃくちゃ喜んでいると、リュイも何だかんだで喜んでくれている。今夜はドラゴン肉のパーティだ!



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