貼り紙に釘付け
この日は、たまたま仕事が早く終わりウィンドウショッピングをしていた。
すると、私の目に「あなたの落とし物見つけます」と書かれている貼り紙が飛び込んできた。
落とし物なんてした覚えはないのに、何故だろう?と首をかしげる私。だけどその貼り紙の前から動けない。何故だか引きつけられる。
すると、背後から「何か探し物ですか?」と女性の声がした。振り返ると、ふんわり感あふれる女性がにこやかに笑い立っていた。長い髪の毛をカールし、大きな丸い目が印象的な女性だ。
普段の私ならば、何も探していませんと足早にこの場を立ち去るのにこの日の私は、ただ、じーと立ちつくしていた。
女性は、吸い込まれそうなその大きな瞳で私を見つめる。
「さあ、行きましょうか」と女性は、言う。行くとは何処へ??私は、何処へ連れて行かれるのー
母に知らない人には、ついて行ってはだめだと子供の頃に言われたではないか……
なのに、何故かこの女性にへょこへょこついて行ってしまう。
誰か助けて-と心の中で叫ぶ!
私は、どうなるのよー
このお話の続きは随時書きます。最後までおつき合いをよろしくお願いします。