2話 悪魔の首か自分の首か…ロンベルの選択
「ヒースケ、ただいまぁ!」俺は家の戸を開け言う。
「お帰り、兄貴!」いつものようにヒースケが出迎えてくれる。
「お土産だぞ、かつ丼!」かつ丼の入った袋を見せる!
「わぁ、嬉しいっす!」クンクンと匂いを嗅ぐヒースケ。
「そんでな、話は変わるんだけどそれがさぁ新規の取引先のおっさん怪しいんだよな、ヒースケにもちょっくら協力して欲しいんだ」
「了解っす!」
次の日・・・
「行くぞ、ヒースケ」
「はぁい…」と眠たそうにあくびをしながら返事をするヒースケ。
「ヒースケ、俺がおっちゃん連れてくるから、別れた後尾行して上手くやってくれ」
「分かった、兄貴!」
「ミッション、スタート!ネズミ君たち、見つからないよう頑張るよ!」
取引先のおっちゃんをヒースケの操ったネズミたちに尾行させ、社内に盗聴器を仕掛けさせる。
ヒースケからメールが来る。「バッチリっすー(≧◇≦)/」どうやら上手くいったようだ。
盗聴器から会話を盗み出すと・・・
「おいおい、ヒースケ大当たりでやんの、この会社全部悪魔だよおい。何企んでるか知らねーが最悪纏めて潰すしか…」
「でも退治しちゃったら、取引はどうなるんすか?」
・・・「俺、首だよ!」