1話 お年寄り達の危機、介護施設の闇!
ヒースケが疲れた表情で言う。
「最近働いてる施設のじーちゃんばーちゃんたち、元気ないっすよ、俺まで元気なくなって来たッスよ…」
「介護の仕事も大変だな!」
「それが、お年寄りたちの弱り具合が尋常じゃないんすよ、一人だけピンピンしてるばーちゃんいらっしゃるんすけど、あのばーちゃんの元気をみんなにわけてあげたいっすねぇ…」
もしかしてそのばーさんに悪魔が憑りついてるんじゃないのか?という疑念が頭をよぎったが確信はないので胸に秘めておく。
次の日、介護施設の様子を見にヒースケに付いていくことにした。
「ここがお前の働いてる介護施設ね…」
確かにお年寄り全員生気を失ったような目をしている。
「なぁヒースケ、今までずっとこうだったのか?」
「いや…最近入所してきた金持ちのばーちゃんがいるんすけどその人が来るまではみんな元気でピンピンしてたっすよ…」
「そのばー様の所に案内してくれよ、なぁ頼むぜ…」
「本当はこういうのダメなんすけど…」と無理やり中に入っていった。
扉の外からでも分かるほど、邪悪な気が漂っていた。
「おい、ヒースケ。この部屋のばー様を施設の外に連れてきてくれ、俺は外で待ってる」
「えっ、わ、分かったッス!」
ひーすけはお婆ちゃんを呼び出すと「施設の外へ散歩に行きましょう」と嘘をつき、外へ呼び出した。
ロンベルが陰からこっそりと覗く。
「間違いない、悪魔が憑りついてるぜ…」
ロンベルはばー様の所に近づくと額に手を触れ呪文を唱える。
「ヒースケ、心配すんな。悪魔祓いの呪文さ!出てこい、罪のないお年寄り達の生体エネルギーを吸い取る悪魔さんよ!」
姿を現した悪魔。ヒースケは驚いている。
ロンベルが鎌で悪魔を切り裂いた。
「いっちょあがりっと!」
「これでじーちゃんばーちゃん達も元気になってくれるっすね!兄貴さすがっす!」
「なぁに、ヒースケの為だよ」
こうして事件は無事解決したのであった。
ただ働きだが弟分のためだしゃーねーさ