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91話 トップがだいたい碌な奴がいねえw

『豪気』についての記述(78話)を変更しました。

目が覚めた。


あれ、俺寝るまで何やってたっけ。

ぶっ飛んだ記憶に戸惑いながら周囲を確認すると、俺の隣で先生が寝ていた。


そうだ。家の中でずっと先生の魔法を改造してたんだった。

つまりそのまんま俺等は寝ちゃったってわけか。


うーん、なかなかグロい魔法が出来まくったような気がする。

圧死魔法とか。

後は水属性の上位互換の氷属性を改造したな。

お互いにかなり戦力増加したと思う。


よし、じゃあ先生を起こさないようにして飯食うか。

多分俺は睡眠障害だからそんなに寝なくても済んだが、先生はそうもいかないはずだ。


俺はいつもどおり朝食(パン)を棚から取り出し、咥えながら図書館に向かった。













「でっけー。」


図書館を見た感想はこんな感じだった。

デカイ。とりあえずデカイ。

この建物全部に本が詰まっていると思うと興奮する。


よし、ドアを開けよう。

そうノブに手をかけようとした瞬間。

一つの張り紙が目についた。


『10時開館』


…………………………。

えっと、俺が家を出たのが確か9時位だからまだ10時になってないな。

まあいいや。待つか。

俺は図書館にもたれかかって休もうとしたところで誰かが図書館に近づいてくるのが見えた。


誰だろう。俺と同じくらいの身長で赤目黒髪なんだが。

中性的な顔立ちだな。

でもとても6~8歳とは思えない目をしてる。


転生者。


ふとこんな考えが頭をよぎったが、俺はすぐにその考えを消した。

そう簡単に転生者がいてたまるか。


これはあれだ、発育不良とかそんな感じか、又は図書館に来るのが大好きな

大天才とかそんな感じだ、うん。


そうやらあちらもこっちに気がついたようで、近づいてきた。


「お前、図書館に来るの初めてだろ。」


何故バレた。

というかお前男なのな。


「よくわかったな。何でだ?」


「実はこの図書館いつでも開館してるんだが、司書がサボりたいからってこんな張り紙してんだ。だから無視して入っていい。」


おい、この世界のトップにはサボりぐせがあんのか?

ギルマスと言いここの司書といい。


「その前に名前を聞いてなかったな。

俺の名前はイグニス・フリード。

フリード家の長男だ。」


「え、貴族!?

えと、僕の名前はロイドで…………」


「いや、畏まらなくていい。

俺は勝手に家を飛び出して毎日図書館に通うような浮遊貴族だからな。」


「お、おう、そうか。

それにしても凄えな、見たところ7歳位にしか見えないのにしっかりしている。

普通の子供じゃ図書館なんか行かねえじゃん?」


「同じことがお前にも言えそうだがな。

あと、先に言っておくと俺は9歳だ。

お前は6歳くらいだろ?」


ぐはあ!!!!

マズイ、ライフが2割切ってる。

いや、待てよ。俺8歳で9歳のこいつと同じくらいの身長だよな。

よし、俺よりも発育不良な奴がいた。

そういえば俺の予想がどちらも当たったな。

なんか元気でたぞ。


「俺は8歳だよ。

それよりイグニスはなんで毎日図書館に通うんだ?」


「魔法が使いてえんだよ。

家にいたら面倒臭いことばっかで碌に練習できねえからここ来てんだ。」


『マジックサーチャー』を使ってみたが、確かに魔力がある。

風と雷か。

魔力量もそれなりにある。


「奇遇だな。

俺も魔法を覚えたくてよ。

ちょっと案内してくれないか?」


「いいぞ、ならさっさと司書を叩き起こそう。

じゃねえとここが開かない。」


凄いな、ここの司書寝てんのか。

しかもご丁寧に鍵まで掛けて。

あれ?どうやって司書を起こすんだ?


「いくぞ。

我が雷の力集いて空間を這え『ボルト・クリープ』。」


イグニスがドアに向かって雷を打ち出す。


―――――――――バチッ。


「ぐああああああああ!!!!!痛い、痛いよイグニスくうううううん!」


「ならさっさと起きてここを開けろ。」


「わ゛か゛り゛ま゛し゛た゛ー。」


うわあ、容赦ねえ。

俺が戦慄していると図書館のドアが開いた。

中から出てきたのは実験に失敗したみたいなチリチリヘアーになっている

ローブ姿のチャンネーだった。


おお、これがサボりまくり司書か。

司書(m9(^Д^)プギャー)だな。

良かったな、ギルマス(m9(^Д^)プギャー)。仲間ができたぞ。


「ロイド、ついて来い。

そこの糞司書は無視していいぞ。」


「わかった。お、2階もあんのか。」


俺等はバタッと倒れた司書(m9(^Д^)プギャー)を放置して奥に進んだ。

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