7話 半年が経った結果www
題名の付け方を変えようかなあ。
転生してから半年が経った。
ここ半年はずっと魔力の練習をしていた。
というか、それしかやることがなかった。とにかく暇すぎんだよ。
その他にも生活面でいろいろあったけど、まあそれは今から報告することにする。
~ここ半年でわかったこと~
1、魔力について。
ここ半年をほとんどコイツの理解のために費やしたのだが、おかげで色んな事がわかった。
まず、大きな流れと小さな流れのあの件についてだが、どうやら俺は属性みたいのがこの世界にあるとすれば、4つあるみたいだ。
はひふへほ?
この事実に気がついた時、俺の口が動いたらこんな擬音を出していたと
思う。まず、大きなとか解放だとかを繰り流れだがいろいろ圧縮して見た結果、
―――――発光しかしなかった。
いやあ、だってここまで魔力が切れないとか、属性(?)が多いとか
凄そうなチートを持っていたんだよ?
そんな人間の得意なことが発光とか。笑うしかないわ。
アーハッハッハ。
いや本当は結構凹んでるだけど。
でもいつまでも(内心で)笑いながら凹むという奇行をしているわけにもいかないので、小さな流れについても説明をさせてもらう。
小さな流れについてだが3つとも違う現象が起きた。
1つ目は、この建物に連れられた日にあったように水が出た。
でも、稀に氷も出た。解放してできる物質は手から離れても拡散しない
みたいなので氷は攻撃に使えるかもしれない。
2つ目は砂が出た。出すときによって砂の種類(?)がかわったけど。
圧縮を極限までして、一気に解放した時だけ石ができた。
こちらも攻撃に使えそうだ。
3つ目は風が発生した。最初は手からそよ風ぐらいの風しか出なかった。
が、慣れてくると風速をコントロールできるようになった。
一回調子に乗って一瞬だけ突風を出した時はやばかった。
あの時は風の発生源の手が猛烈に痛かった。
他には魔力でできるようになったことだが、全身から球状の魔力を出せるようになったとか、違うことを考えながら魔力の圧縮と解放が出来るようになったとかいろいろあった。
まあ半年の成果はこんなものだ。何より赤ん坊なので、いくら頑張っても
寝る時間のほうが長くなる。というか、もう自分一人で出来る限界が近づいている感があるので、早く話せるようになりたい。
そうすれば、魔法について教わることが出来るだろうから。
2つ目、生活面について。
まず、ここは孤児院ぽさが感じられない。
なんというか乱雑で適当なのだ。しかも飯が異常に少ない。
具体的にどんな感じかというと、俺が魔力のコントロールに失敗して水を
ぶちまけた時も、全く掃除をしない。更に、俺は砂を出す度にベッドから風で飛ばすのだが、それを掃除したことは一度もない。
最終的には突風を出した時も部屋中がめちゃくちゃになり、隣の子が泣きまくっているのに誰も来ない&掃除しないのだ。
ここまで見れば俺は問題児のように見えるかもしれないが、俺の言いたいことはそんなことじゃない。
(もっと赤ん坊を気遣えよ!)
拾ってもらった俺が言っていいかは別として、ご尤もな意見だと思う。
あと、ここを疑う理由が他にもある。
ここにミルクを運びに来る少年がいい格好をしていないのだ。
例えるなら、昔の農民のような服装である。要するにボロい。
しかも、さっきも言ったがミルクが少ないのだ。
どんぐらい少ないかというと、最初に持っていたミルクの3分の1くらいしか無い。これで持ちこたえられる俺も凄いと思う。
とまあ、生活面についてはこんなもんである。
最後に、俺の身体について。
こっちに関しては、あまり変化がなかった。
変わったことは2つくらいしか無い。
体力が増えた(体感)ことと、少し話せるようになった事だ。
少し話せる、といっても本当に少しだ。
せいぜい
「ゲーム」 とか「暇」ぐらいしか言えない。ろくな事言えないな、俺。
でもあと半年ぐらいで話せるようになると思う。
これ以上のぼっち生活はいやだし。
早く話したいよ。誰でもいいから。
ここ半年の成果を整理をしてみたが、知ったこと、できることが本当に少ないな。
よし、発声練習と体力づくりもしてみよう。
これからのことを考えながら、俺は少ないミルクをちびちび飲み始めた。
次の回も時間を一気に飛ばします。