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67話 先生がなんか凄いことになってた件www

さてと、まずはどっかでっかい施設を探さないと。

さっきの兵士の口ぶりからして、先生は少し有名のようだから、

それなりに大きい施設に聞けば居場所を教えてくれそうな予感がする。


「あ!ロイド!地図あるよ、地図!」


「サンキュー!」


シュウが教えてくれた地図を見ると、そこには街一つが書き表されていた。

へえ、色々な施設があるようだな。図書館まである。

滅茶苦茶この街は発展してるっぽい。


とりあえず………………ここの近くでそれなりに大きい施設は……………


教会か。

なんか凄え行きにくい。

ほら、俺ってミルクのために教会の裏の集会から盗んでたじゃん?

めっちゃ行きにくいんだよ。


次に近いのは冒険者ギルドか。

うーむ、ごついオッサンがビールひっかけてるイメージしかねえ。

ぶっちゃけ冒険者にはなりたいが、後でいいだろう。


他ねえかな…………と地図を見た俺は良さげなのを見つけた。


情報屋。


多分金とか絞られるんだろうが、俺には砂糖がある。

砂糖はかなり価値が高いからいけるだろう。


フッフッフ。夢があるぜえ。

暗闇の中に潜み、秘密の密談をする。

横には高く積まれた砂糖。

中二心が謎に疼いてきたぁ!


「すみません、ウィルって人知りませんか?」

節約魔術師エコノミーマジシャンて呼ばれてるらしいんだけどさ!」



ちょっ!?お前ら!?俺の熱い思いを裏切りおった!?

何普通に通りかけの人に聞いてんだよ!

おい、d「君達、彼のファンか何かかい?彼ならここを真っ直ぐ行って、

そこの図書館を右に曲がるといいよ。」


「「有難う御座いました!(あざっした!)」」


「あ、ロイド、聞いてた?意外と近くだったね。」


「おい、ロイド、顔色悪いぜ?」


「い、いやいや。そ、そ、そんなことある訳ねえだろ?」


くそ、お前らのせいだよコンチクショウ!!!!

俺の夢がひろがりんぐしなかったよ………………。


はぁ……………。落ち込んでても仕方がない、先生に会いに行くか。


「シュウ、スマン、話聞いてなかった。

案内してくれ。」


「何で俺に頼まないんだぁ!?」


横でギルが叫んでいるが、無視だ。

お前に頼むとガチで迷いそうだから。


「うん。んじゃ、着いて来て。」


シュウは歩き始めた。












『ウィル』


そう書かれた家は、非常に目立っていた。

理由は2つ。

一つ目は、やたらと家がデカイ。

二つ目は、


「おい、貴様!横入りするな!」「黙れ!下世話な下級貴族が!」「セヴァン、金の用意を」「了解致しました。」


なんか5,6名の貴族っぽいのが家の前に並んでいること。


理解不能な現実に俺達3人は同時に顔を合わせた。

ホント、俺の周りで最近起きていることが過激すぎる。

正直頭がパンクするレベルだ。


思わず悲しい目になりながらも、俺が貴族の列に視線を戻すと、

一つの張り紙が目についた。


『ネゴチオ帝国出身の孤児の方、部屋空いてます。いつでもどうぞ!』


お!先生、まさか俺等を泊めてくれるのか?

よっしゃ、これで宿を取らずにすむ!

嬉しくなって俺はギルに張り紙のことを話した。

が、ここからギルは予想外な行動に出る。


「マジで!?」


とか言いながらいきなり貴族をすり抜けて門を叩き始めたのだ。


「おーい、ウィルって人はいるか―?

俺等ネゴチオ帝国から来た孤児なんだけど―!」


おい、何やってんだ!?

馬鹿か、馬鹿なのか?いや、それとも馬鹿なのか?

最初はギルを見て呆然としていた貴族達も文句を言い始めた。


「貴様!何をしている!これだから庶民は………………。」

「おい、ゴードン!引っ張り出せ!」


貴族のうち一人が隣の大男に命じると同時に、ギルに大男の手が伸びた。

が、ギルは勘でも働いたのかそれを躱しながら門を叩いている。


いや、実に滑稽なんだが。

貴族達もどんどん目の前の現状に目が点になっている。


そんな中、不意に家の窓の一つが開いた。

誰かがそこから顔を出す。

誰だ!?と目を凝らしてみると、その人は先生だった。

いや、デカイな。メッチャ成長してる。俺とは正反対だ。


「そこの君達!ネゴチオ帝国からk…………ってロイドじゃないか!

ちょっと待って、今すぐ開ける!

詠唱省略!『アース・ホール』!」


先生は早口で喋り始めたが、俺に気づくと子供一人が通れる程度の穴を

門の下に作ってくれた。

成る程、俺達だけを入れてくれる、って訳か。


何やら俺等を殴ろうとする貴族達を『マジックガード』で防ぎながら

俺達は門の内側に入った。


俺等が中にはいったのを確認すると、先生はまた『アース・ホール』で

穴を埋めた。


さてと、先生が中にいるのはわかっているが、一応ドアをノックしとくか。


―――――コンコン。


と同時にドアがガバっと開いた。


「久しぶり!ロイド、でっかくなったね。あ、そこにいるのは友達?」


先生が満面の笑みで俺の頭をなでた。

くぅ、先生めっちゃイケメンになってる。


「久しぶりです、先生!」


俺は頭を下げた。

セツナトリップに滅茶苦茶ハマりました。

ヤバイです、鳥肌たちます。

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