48話 OH（俺氏ハンター）・・・・・・だと！？
5歳になった。
石鹸を作ってから一ヶ月後、俺はマッチを作る事に成功し、今度は
リーダー等でかい男子たちに喜ばれた。
まあ、女子に狙われるよりは数段マシなのだが、なんと男臭いことか。
結果、俺は石鹸を狙う女子とマッチを求める男子に狙われる結果となった。
前世ではパソコンの前に佇んでネッ友としか交流していなかった俺に
とってはとんでもなくでかい一歩なんだが。
こんな石鹸とマッチの生産機械みたいに狙われてる俺だが、
どうやらそんな俺にも他の狙う理由があったっぽい。
「ロイドく～～ん！抱かせて～～！」
「ぎゃああああああああ！！！！！」
くっそ！何でだ！？石鹸の時から自重してたから大丈夫だと思ったのに！？
奇襲かよ！見事に不意を突かれた！くう。中々頭をつかうようになったな。
てか、よくよく考えたらこの人もう13歳だぞ！中1だぞ！？
こんな5歳追いかけまわして楽しんでんのか！？Ｓか？
とりあえず、
（わけわかんねええええええええええ！！！！）
周りは「ああ、いつものことか。」なんてノリで見てるし。
てか、むしろ「なんか面白いもの落としてくれないかなぁ」と
偶にレアドロップを落とすモンスターみたいな感じで見られているような
気さえするくらいだ。
しかも、俺今リーダーに呼ばれているんだが。
くっそ、全然振りきれる気がしねえ。
俺の身体能力が年齢と共に上がる度にこの人のチェイス能力も成長するから
全然差が縮まらん。
「これでどうだ！」
埒があかないので、フラッシュをぶちかました。
しかし、
「フッフッフ。目を瞑れば効かないよ！」
「！？」
なに！今まで効いていたフラッシュを突破された！？
あれ、でも、目を瞑っているってことは………
（アース・ホール）
「きゃあっ！」
あ、ハマった。
さて。逃走。
――――――ダッ！
なんだかんだ言ってこの毎日の命懸けの鬼ごっこのお陰でスピードが
上がってるような気がする。
『ウィンド・ブースト』を全力掛けすれば前に俺を追いかけてきた
おっさんと同等のスピードで走れそうだ。
まあ、今はリーダーがいるっていう基地に向かうとしよう。
「遅いぞ？何かあったのか？」
「あ、えっと、その……………。いつもの奴です。」
「あの追いかけっこか…………。ホントにお前リンに何したんだ？」
「さ、さあ………………？わかりません…………。」
「ま、まあいい。それより、今日ちょっと大事な用件がある。」
「なんですか？マッチですか？あれ蜂蜜足りないんですけど……。」
「あれ蜂蜜で作ってんの！？なんかもったいない気がして来たぜ………。
てか、そうじゃねえ。俺が今日が言おうと思ってのは
そろそろ農園に潜るのをやめて他の奴と一緒に食料調達をして欲しいって
ことだ。」
あ。そういえば、5歳になるまで農園にいていいっつう話だったな。
「わかりました。今日からやりますよ。」
「随分あっさりしてるな。前はかなり渋っていたが。」
「取り締まりだとか色々あったのでそういう事に免疫がついたのかもしれませんね。」
「免疫ってなんだ？」
「あ…………。えっと、要するに慣れたってことです。」
やっちまった。我ながらなんでこんな不用心なのだろうか。
「そうか。慣れたのか。じゃあ誰かにコツとか教えて貰って行ってこい。」
「了解です！もう戻ります！」
――――――――――ヒュン！
出来るだけ時間を取りたいので、俺は急いで基地へと戻った。
「やっぱ、あいつ凄すぎるような気がするぜ………。」
リーダーがため息混じりに呟いた声はどこにも届かなかった。
「おーい！フィル！ちょっと盗みのコツを教えてくれ！」
超特急で基地に戻ってきた俺は、ちょうど基地にいたフィルに聞くことにした。
「俺！？あ、そっか。皆お前を狙ってるんだっけな。」
察するのが早くて何よりだ。
「暮らしの楽を願った罰だ」って皆からの目線は僕にこんな代償を植えこんでた～♪（少年ブレイヴより）
どうでもいいがこの状況、「学園天国」でも使えそうな気がする。
「わかった、教えるよ。ちょうど俺もこれから食料調達に行こうと思ってたし。じゃあ、スラムの中央に準備ができたら来てくれ。」
「サンキュー。助かる。」
ホント助かったぜ。
よし、さっさと準備させて待たせないようにしよう。
煙玉をポケットに詰め込み、俺はスラムの中央へ向かった。
やっぱり人気な作品は最初っからバリバリチートだったり、ヒロインが大量に出るものが多いようです。
うーん。この作品もそうしたら人気が増えるのでしょうか。
漫画でも最近はエロと暴力が多いですし…………。
僕としてはロイド君がイチャイチャしてるシーンとか想像できません。
作者が年齢＝彼女いない歴てのもありますがｗ（半泣き）
あれ？少年趣味とかってどうなんだろう………。
