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40話 ケイドロ ~6~

親が起きないかビクビクして書いております………。

尿意よ、仕事するなっ!

あれ………?後ろから足音が(ry

気が付いたら、知らない道に立っていた。

見渡すと、俺のよく知っている孤児たちも周りにいた。

すると、突然光る剣が大地から現れた。

その瞬間、俺の周りの人達がわっと逃げ出す。

それを光る剣は次々と刺してゆく。

俺は、ただ呆然と見ることしか出来なかった。

そして全員を刺し終えた光る剣は俺の前にやってくる。

光る剣が俺に振りぬかれた所で――――――






「なんだ。夢かよ。」


目が覚めた。

道理でおかしいと思ったんだ。第一知らない道という時点で夢確定だろ。


それにしても珍しいな。俺が夢を見るなんて。

睡眠障害のせいで俺はレム睡眠とノンレム睡眠がややこしくなっている。

だから俺はほとんど夢を見ることがない。前に見たのは2年前だったかな。


「ってもう朝になるぞ!おい、起きろ3人共!」


ゆっさゆっさ揺さぶってみる。が、反応がない。ただの屍のようだ。

待とう、屍みたいにならなくていいから。起きてくれ。


「クソッ。めんどくさいが………。(アンチスリープ!)×3!」


「んん~。後5分~。」


「あ、朝!?もう少しで朝だよね!?マズイ!」


「ほら!ギル起きて!ペシッペシッ!」


ギル、フィル、シュウの順番である。

それにしてもギル、お前は日本の小学生か。そしてシュウ。

お前は日本のおばちゃんか。


「シュウ!ギルは引きずって行くよ!ロイドも手伝って!」


「わかった!ついでに『リフレクトハイド』と『ウィンド・ブースト』も

掛けておく!」


「頼んだ!」


未だごねるギルを引きずって『リフレクトハイド』を維持するのは中々大変なんだ。いい加減起きろや。


「んあああああああ~。」


しかも楽しそうだし。めっちゃムカつくわ。








裏通りまで引きずって行って、やっとギルは起きた。

何も無いところから突然「んああああああ~。」なんて聞こえただろうから

スラムの幼い女の子が泣いていた。怖かったろうに。

すまない、名も知らぬ小さな子よ。全てこいつが悪いんだ。


という訳で、


「ギル!状況見ろや!普通すぐ起きるだろ!?」


「いや、だって疲れてたんだよう。眠かったんだよう。」


シュウおばさんの絶賛説教中である。

もうギルが駄々をこね始めやがった。幼稚園児か!とツッコミたい。

年齢的には幼稚園児なんだが。












シュウおばさんの説教が終わった頃にはもう10時くらいになってた。

さすがに腹が減ったので、朝食なのか昼食なのか分からない食事を

とることにした。俺の隣でギルの目がギラついてる。わかった。

腹が減ったのは解った。だから落ち着け。


それにしても、そんなにこの持ってきた食料はうまくないのにな。

空腹は最高のスパイスや!ていうあれだろうか。うん。


ほれみろ。ギルがすごい形相で食っている。ヤバイ。

周りが全く見えてねえ。このポンポンと消えていく食料に白目を向けている

シュウに気がついてねえ。そして、残っている食料がもう今日の分すら

残ってないのにも気がついてねえぞ。

昨日は変に貪ってなかったから、大方昨日の疲れがどっと出たのだろう。


「おーい。ギル?」


でも、遂にシュウがキレた。笑顔を浮かべながら青筋立てているぞ。

よく5歳であんな芸当ができるな。キルトさんに似てるぜ。

けど、あの人みたいに魔法で脅してこないぶんまだ怖くない。


「ほえ?ほふひは?」


「ほえ?どうした?」とでも言ってるのだろう。

シュウはお怒り中、フィルは現実を受け入れてないようなので、

俺がほとんど残っていない食料とシュウを交互に指差してあげる。


「………………………。」


ギルが青ざめた。なんかちび◯こちゃんの青い線が見える。

ギルは口の中に一気に食料を詰め込み、


「申し訳ございませんだしたああああ!」


「謝ってすむかああああ!」


DO☆GE☆ZAをした。

素晴らしいなこの場所は。こんだけ叫んでも誰も近寄ってこないとは。

さすがフィル。今は明日の方向を向いているけど頼りになるぜ。


因みに、このシュウとギルの仁義なき戦いはフィルが参戦するまで続いた。








さて、今朝のギルの暴走のせいで、俺達はほとんど食料がなくなった。

あとギリギリ一食しのげる程度かな。


という訳で、俺の農園まで野菜を取りに行くことに決めた。

当然、『リフレクトハイド』を使っているので万が一ばれる心配はない。

あと、万が一のことを考えて俺一人で行くことにした。

それでも昨日のことを思い出すとヒヤヒヤするぜ。

また、剣が振るわれたらどうしよう。ガクブル。


まあ、当然そんなことが二度も起きるはずもなく、俺達は元爺さんの畑に

ついた。うーむ。昔はこの畑を見る度に謎の無力感を覚えていたのだが。

今はもう無いな。慣れたのだろう。


誰かいたらきまづいな―、と畑を見渡すと、良く知った姿があった。

クルトだ。アイツめっちゃキョロキョロしてる。まさにキョロ充の鏡。


そんなクルトの肩をポンと叩く。


「よお。生きてたのか。」


「ひいいい!?だ、誰だ?」


「誰だって…………。あ。」


『リフレクトハイド』を解除するの忘れてた。

なにもない所からいきなり肩を叩かれて話しかけられる。

うん。肝試しでやったら実に楽しそうだ。


「ごめん、新しく作った魔法なんだけど、解除するの忘れてた。」


「もうお前だと何でもありだな……………。って、お前もここをあさりに来た組か?」


あ、そういえばこの農園はいつもは不作対策の場所だから許可がないと

いけないんだっけ。俺の場合個人農園だが。

が、此処はあえて便乗させてもらう。なんせ俺の個人農園は

あまりばれてほしくないからな。


「そういうことだ。お主も悪よのう。」


「ま、お互いに秘密てことで行こうぜ。」


あれ、通じなかったか。キルトさんが決め台詞を言ってたからこっちも知ってる人いるのかな、て思ったけど。まあ、「いえいえ、お奉行用様ほどでは………。」と言われても俺は何と返せばいいのかわからんが。


「それにしても、ここまででなんかいい情報とかないか?」


クルトならなんか知ってそうだ。俺達は裏道にこもっていたけど、

コイツは普通に逃げていただろうからな。


「ああ、色々とあるぜ?聞くか?」


「因みにどんな情報だ?」


「警備の厚い所とか、ここまでで捕まった奴の情報とかなら出せる。」


「マジかよ。よく集めたな。」


「へっへっへ。まあじゃあ聞いてけや。」














「成る程。サンキュな。生き延びろよ。」


「お前もな。じゃあ俺は行くぜ。」


クルトの話が終わった所で、アイツは帰っていった。

いやあ、それにしてもいい情報が入った。


クルトの話を箇条書きにすると、


・基地の周りを重点的に捜査している模様。

・捕まった奴は9人。

・スラムは割と安全だった模様。

・副隊長、というのがめっぽう強いらしく、

捕まった9人中7人はこの人の手によって捕まったらしい。

・煙玉はいたるところで使われ、存在はバレバレになったそうだ。

・悲しいことに、俺らみたいに一日に二度も襲われている奴らはいない。


こんな感じだ。スラムにいたのが正解っていうのだけでもいい情報だな。

しかし、9人も捕まったのと副隊長、とやらには驚きだな。

煙玉は功をなさなかったのだろうか。風魔法使いの可能性も入れておこう。


入ってきた情報を整理しながら俺は個人農園から十分な量の野菜を

魔力の手をフル展開して収めた。あとは戻るだけ。

『リフレクトハイド』はこの状態では使えないので

『ウィンド・ブースト』を全力でかけながら俺は裏道へ戻った。










「帰ったぜ。」


「おお!さすが!」


戻ると同時にフィルが褒めてくれた。


「ロイド、サンキュー!」


「ごめんね、このバカのせいで………。」


おい。またおばさんになっているぞ、シュウ。


「あと、良いニュースだ。

今日クルトって奴から聞いた話なんだが…………。」


ついでに、俺は今聞いてきた話についても話し始めた。













「へえ。警備兵って基地の周りを重点的に捜査してたのか。」


「ああ。ここにいて正解だったな。」


「それにしては小便がもとで二人に追い掛け回されたけどね………。」


「それよか、僕は煙玉と副隊長の件の方が大事だと思う。」


俺達は、時間の許す限り対策を立てあった。


父親「スキー行こうぜ☆」

作者&弟「だが断る!」

何故か父親と母親が夫婦喧嘩。

父親「お前、PC類全部禁止な!」

作者「!?」


理不尽だ…………。今なら死ねる…………。

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