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34話 睡眠障害大勝利www(半泣き)

基地に4人で集まった後色々お喋りをしたのだが、俺以外全員眠ってしまった。

俺は例の睡眠障害で寝るまで時間がかかるのだ。

いつもなら『スリープ』を掛けてもらったりしているのだが、

皆取り締まりの話で熱くなってたので掛けてもらえなかった。

という訳で、絶賛回想中。3人と特徴をまとめている。


まずはフィルから。

性格はなんだかんだ言って面倒見がいい。

得意なことは特に無いが、年齢が高いので身体能力と今まで培ってきた

逃げる能力は高い。

ただ、周りの二人が色々やばいので(後述)自分に自信がないっぽい。

俺は特異な二人と昔から行動出来てる(らしい)その適応力やらノリとかに

ビックリだが。特に前世では半コミュ障だった俺にはな。


次はギル。

最初からコイツやばいな~とは思っていたのだが、想像以上にやばかった。

無駄に鋭い勘だが、的中率約95%の未来予知になりかけていた。

弱点は自分に害がある出来事じゃないと勘が働かないのと

狙って勘を働かせられないこと。が、ヤバイ。普通に。

害がある、に関しては例えばギルの友達に不幸が振りかかる時も勘が働くらしい。一瞬チートを貰った転生者かもしれない、と思った。

が、シュウとのやりとりからギルはどう考えても馬鹿そのものなので、

多分違うかな。

後、筋力とスピードも人間離れしている。俺をかついで50m6秒だぜ?

何やら亞人でも近接特化した種族に入るらしい。

鱗があるからリザードマンとかかな。さすがに竜人は無いだろう。


最後に、シュウ。

なんかギルのツッコミ役兼相方みたいな感じだったのだが、

こちらも特異な能力を持っていた。

なんと、魔力が無いのに概念魔法を持っているのだ。

いや、訳わからん。それもう魔法じゃねえ。

つか、魔力無いから発動できねえじゃん。とか思ったのだが、『特例』の

一人で魔力を使わない概念魔法らしい。反則。

で、驚くのは効果だ。

なんと、すべての攻撃に耐性がある。勿論魔法も。

………………はい!?てなるだろ。俺もなった。

試しに、タライを落としたが全然効いてない。コイツには悪戯が効かないというわけだ。じゃなくて、でかいハンマーレベルまで耐えられるらしい。

コイツがボケだったら俺バシンバシン突っ込んでもいいんじゃね?

と我ながらとてつもなくくだらないことを考えた。



ここまで回想を終えて、俺はため息をつく。

全っ然眠くならん。ちょっと外で息吸うか。

この時の行動が沢山の仲間を救うとは俺も思っていなかった。












俺は基地を出てしばらくぼーっとしてると、何やら火が見えた。


「あれなんだろ。」


とりあえず近づくか。夜だから『リフレクトハイド』を使えないけど、

まあそんな危ない人じゃねえだろ。













そんなことを思っていた時期が俺にもありました。

何があったかって?

俺の目の前には今警備兵が大量の松明持ってぞろぞろ歩いてんだよ!

しかも進路方向俺らの基地だし。放火は犯罪です。なんつって。

てか来るまで後3日あったはずなのだが…………。

キルトさんの前で吐かせたからヘイルさんは嘘をついてない。

しかもその後ずっと監視してたから予定の変更は無いな。

多分基地の場所とかのデータだけ貰って予定を早めたのだろう。

ヘイルさんが抗議しても

「当日に何も貢献してないから」とかいって恩賞を減らす予定なのだろう。


うーむ。どうやったらいいのだろうか。最優先は松明の火を消すことかな。

それなら余裕だ。なぜなら―――


(アクア・ムイ!)


――――ジュッ。


「「「!?」」」


概念魔法で直接水を被せることができるからだ。

まずは3人。残るは6つの松明。


「隊長!『マジックサーチャー』に反応が!」


「何!急いでその方向に魔法を撃て!」


「わが水の力集いて、彼の者を穿け!『ウォーターランス』!」


(マジックガード!)


ワオ。あぶねえ。


「敵は無詠唱が出来る様子!例の『天才』では?」


「まさか!糞!なんでこんな奴が最初に出てくるんだよ!」


悪かったな、全ては睡眠障害で眠れなかったせいだ。

てか早速ヘイルさんのデータが役に立っちゃってるし。無念。


「敵は頭と魔法はいいが体が弱い!肉弾戦で一気にやれ!」


「「「ういっす!」」」


あちゃ~。ヤバイな。完全に情報漏れまくり。

なら…………。


(喰らいやがれ!フラッシュだ!)


俺がいる反対方向に光の魔力球のフラッシュをかます。


「な!」


「眩しっ!」


「サーシャ!敵はどこだ!?」


「右後!

我が水の力集いて――――ゴブッ!?」


悪いな、しばらく溺れていてくれ。殺しはしないから。


「ちっ!おいお前ら!右後だ!やっちまえ!」


へっ。引っかかったな。こっち攻撃するのは悪手だ。

なぜなら――――


「落とし穴…………だと!?」


ハイ一丁上がりッ!

光に目を取られている隙に『アース・ホール』を使ったのだ。


「ヘヘッ。ざwまwあw」


ニヤけながら落ちてる警備兵たちに言ってやった。

後は未だゴボゴボやってる人を突き落として俺は基地に向かった。















基地に戻ってきた俺は全力のフラッシュをかました。


強引に起こすためだ。

更に『ウィンド・ロール』も使って声を拡散させる。


「警備兵が来ます!」


結論。

基地がパニクった。

ま、まあ仕方がないよね!頼むから前のような制裁はなしで………。

意見、感想宜しくお願いします。

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