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242話 この世界酷すぎンゴwwwwww

私はこのトイチュ大陸中を回り、様々な遺跡を発掘した。

これから、その遺跡より推測できる、勇者と魔王の関係を記しておこうと思う。


まず、世界には創造神と破壊神がいた。

これは、古くから子供のあやし歌として使われるために非常に有名なので割愛しておく。

お互い死力を出しきり、自らを封印した二柱は、戦いの舞台を地球に移した。

創造神は、この世界の自然、動物、人間、亜人を作り上げた。

破壊神は、それらを壊す魔力、豪気、魔物を作り上げた。


少しして、力が少し回復した破壊神は自らの領域を広げるために自らが創りだした最強の魔物、五大獣から力を集め、魔王を生み出す。

魔王は暴虐の限りを尽くし、人族や亜人を虐げた。

それを守るため、創造神は聖剣と勇者を生み出す。

初代勇者は、一人の青年だった。

彼は、歴代最強といえるほど強く、一人で世界の3分の1の領地を取り返し、魔王を討伐する。

だがしかし、ここで破壊神がなけなしの力を使い、初代勇者を殺してしまう。

さらに、初代魔王の残留魔力が増幅し、二代目魔王が誕生する。

と同時に、聖剣が新たな勇者を選んだ。

これが、加護の勇者と呼ばれた女性剣士だった。

生まれながらにしての勇者では無い彼女は、初代勇者に比べると弱く、魔王と拮抗し、人族の被害を食い止めることが出来なかった。

だが、窮地の中、突然、数名の若者が現れる。

彼らはこの世のものではない力を振るい、たちまち形成を逆転してしまった。

更に、破壊神の元まで辿り着き、破壊神の欠片を討伐することで封印を強めたのだ。

彼らのその後は記されていないが、こうして少しの間人族の平和が続く。


この後、知っての通り勇者と魔王は一進一退の戦いを、代々にわたって続けていくことになる。

そしてその戦いに巻き込まれ、文明が破壊されていく。

二柱どちらかを打倒するまで、この世界に発展は望めないのかもしれない。






「おい神様迷惑すぎるだろ。」


前半しか読んでないけど、酷すぎる。

この世界の文明、やけに発達してないな―と思ったらお前らのせいじゃないか!

俺がくっそ頑張ったりしても文明壊されたりするんだろうなぁ。


ってか、これ見る限り魔王と勇者の話自体はそんな前じゃないな。

大体1000年位前だ。

後半に勇者の系図が書いてあるけど、そこまで多いわけでもないし。

ってかこの不死の勇者ってのがやばい。

長寿の亜人なんだけど、3人位魔王殺してる。

ハイスペック爺ちゃんだな。

死に際に魔王復活しちゃって自爆特攻して最後死んでるし。


まあ、こんなものか、と俺は本閉じてしまった。

さて、帰って『ストロム・ベルジュ』の練習をしよう。
















結論から言うと、俺は一応発現できるようになった。

パワーは、大岩を軽く一刀両断できるレベル。

一応魔手装甲で殴れば大岩を粉砕できるが、こっちのほうがリーチがある。

ただ、使いにくい。

いつも殴ってるしな。武器を持って戦うことも少ない。

という訳で、魔手に持たせることにした。

何処からでも展開できるから、リーチが無限になる。

『クリスタ・ルーン』だと魔力消費が激しすぎたから実用的じゃなかった。


使えるようになった武器は早速試しにいかねば、という訳で、俺は単身Cランクのダンジョンに潜ってみることにした。

荷物は万全。


「グランさん、なんかダンジョン紹介してくれ。」


「久しぶりにここにきたなお前。

なんか貴族に悪戯したりエンジョイしてたみたいじゃねえか。」


「いやあ良かったぜ。新しい仲間が加わったし。ほら、最近ギルドに登録しにきたフェルトって人。」


「ああ………。なんかもう大抵の大事にお前が関わってる気がしてきたぜ。」


「そんな心外な。」


フェルトは、今先生のチームに属している。

水属性使いが二人いる事になるが、先生が負担が減ってよかったと言っていた。

シオンさんがよく怪我覚悟の特攻をするせいで『ヘイレン』ばっかり使っていたらしい。


「で、お前が単騎で乗り込むんでいいんだな?」


「ああ。できればCランクダンジョンがいいな。」


「ならこの山型のダンジョンだな。

最近見つかったばかりらしいから、情報が足りてねえんだ。

助けると思ってメモも作ってきてくんね?」


「わかった。で、そのダンジョンは何処にあるんだ?」


「ここだ。」


そう言って、グランは地図に鉛筆をとんとんとした。

古い地図だと、確かに何もない。


「ここらへんに村がなくて良かったな。」


「全くだ。せめてダンジョンが発生する条件さえわかればなぁ」


こういうダンジョンは厄介だ。

発生した瞬間にそこら辺一体が山になるので、そこにあった生態系は一瞬にして崩壊する。

あぶれた魔物と遭遇しそうだなぁと思いながら、俺は『マジックガード』に飛び乗った。



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