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193話 キャラ崩壊が著しい件wwww

昨日は更新出来ず、すみませんでした。

今日中にもう一話投稿するので、勘弁して下さい。

七つの大罪ってのは、キリスト教とかで「人間の道を外させる7つの罪」とされるヤツのことだ。

種類は、憤怒、強欲、色欲、怠惰、暴食、嫉妬、傲慢の7つだ。

まあ、現代日本でそれなりにアニメとかをかじっていた奴ならだれでも判るだろう。


「……………。

いや、別に7つの大罪に対応してるからどうってわけじゃないんだけどさ。」


「転生者が7人いる、という仮説は建てられそうですけどね。」


アリエルの口調は、もう元の口調に戻っている。

本人も最初に言っていたように、もう今の状態が本人も一番しっくりくるようだ。

俺っ娘とかも需要あるけどな。外見が明らかにお嬢様系だから合わないか。

それにしても、なぜ俺は今二次元基準で考えたし。


…………俺も末期だな。


「傲慢が吸い取られるのならソイツは滅茶苦茶いい人になっていそうだな。」


「ああ、確かに。

というか、なんで俺は憤怒なんだ。

元々短気だったから、いいと思うこともあるけど割とこれ見えない所でストレス溜まるんだぜ。

暴食とかも良さそうだよな。

小食の人とかがなったらほぼ実害なく暮らせそうだ。」


「私の場合、寧ろ色欲が吸い取られたお陰で平和な生活が出来ていますしね。」


「俺はそこまで困ったことはないな。

それ以前にそんな強欲を覚えるなんてことは滅多にないし。」


「チッ、このリア充めが。強欲を覚えるまででもなく満たされてるってか。」


「さっきからちょくちょくそれで敵意むき出しにすんのやめろよ!?

つか、それも憤怒の一環として吸収してくれないかな!?」


「憎悪だからな。憤怒の粋を超えて最早恨みに入ってるぜ。」


「何が彼をそんなに駆り立てるんでしょうね?」


「私、気◯なります!」という幻聴が最後に付け足されたように聞こえたのは間違いなく俺だけだろう。















「そういえばさ、アリエルは何か現代知識で無双とかしたりした?」


俺は、少し気になったのでそう聞いてみた。

カナルはそういうことは覚えていなかったみたいだけど、彼女はどうなんだろう。


「ええ、一つだけやりました。

紙、ですね。」


「「えっ?」」


紙を見たが、別段変わったところはない。

そのまんま日本で見てたものと大して変わらな……………あ。


「確かに、よくよく見れば日本の紙と殆ど変わらないな。

でも、この世界でこんな高度なもの発達するがない。

成る程、納得した。」


「そういえば、俺が3歳位の時に急に質のいい紙が流行りだしたという噂があったな。

そうか、お前が原因だったのか。」


「そうですね、5歳位の時に作った記憶があります。

お陰でナルスジャック家の財源は建てなおされ、寧ろ金持ちの部類に含まれるくらいには復活しました。

今では記憶も薄れてしまって他の物は実現不可ですけどね……。

ロイド君が羨ましいです。この世界で生まれて6年ですし、記憶もまだくっきりしているでしょう?

それに、余程良い環境に生まれたのでしょう。それだけのものが作れる環境となると………。」


「いや、俺8歳なんだけど………。

それと、俺は転生直後すぐに捨てられたぞ。

半年前までスラム暮らしだった。」


「「え゛っ。」」


あれ、言ってなかったっけ。

……………そういえば、言ってなかった気がする。

俺が頬をポリポリかいていると、二人に肩をポンポンと叩かれた。


「大変だったんだな………。

悪い、俺達がこんな恵まれた環境で。」


「スラムとは………。さぞ苦労したでしょうね………。」


(優しさが痛い!?つうか、「寧ろ今のほうが命の危険に晒されまくってる気がしますですしおすし」とか言った暁にはどうなるかわかんねえぞ!)


まあ、ぶっちゃけ俺の不幸自慢はもうあの孤児達でしてきたからする気が起きないし、俺は話題を変えることにした。


「そういえばさ、大分前に他に転生者が居そうだったかお前に聞いたことがあったよな。

確か、アルト・シーモアとか言っていなかったっけ?

なんで、アリエルの名前は出てこなかったんだ?

序に言うとアルト・シーモアって誰なんだ?」


俺が、ずっと気になっていたことだ。

俺が初めてカナルと会った時、そんな名前が出たのを覚えている。


「アルト・シーモア?誰だそれは。」


「は?誰ってお前、自分で言ってたじゃん。」


そういうと、なぜかアリエルが口を開いた。


「それについては、私が説明しましょう。

彼には、軽く闇属性の記憶操作を掛けておいたんです。」


「「はぁッ!!!?????」」


記憶操作!?何それ怖い!?


「と言っても、そこまで強いものは掛けられませんよ。

現に、カナル君も私に会ったことで記憶の修正が入り、「アルト・シーモア」という人物が頭から消えていますし。

それと、ロイド君のような精神力の強い人には効きませんよ?」


「遠回しに俺の精神力がdisられたぞ…………!」


「そもそも、なんでカナルに記憶操作なんて掛けたんだ?」


「完全に私情なんですが、あの頃の私は前世の自分と『アリエル・ナルスジャック』の板挟みにあっていまして、少々疑心暗鬼になっていたんですよね。

彼には転生者としての悩みなどを沢山打ち明けてしまったので、ちょっと。」


「今思い出したぞ、確か「本当の自分がわからない………。」とか「私は、一体『誰』なんだ」とか色々言っていたよな。珍しく弱気になって。

元男として考えても、あれは可愛かったぜ。」


「どうしたんですか?自称「俺は風、雷そのもの。北欧神話序列2位、雷神トールの生まれ変わりとは俺のことよ。」さん?」


目を細めたアリエルの、カウンターが見事に決まった。


「悪かった、やめてくれぇッ!

そしてロイド、てめぇはその仲間を見るような目をやめろ!

いや、だからその可哀想なものを見る目もやめろ!」


いや、じゃあどんな目をすればいいんだよ。

生暖かい目か、そうか。


「その目もやめろよ!

なんで皆寄ってたかって俺を虐めるんだ!?」


「カナル君の弄りやすさは異常ですから。」


結論が出た。

いや、まさかカナルがこんなに面白いやつだとは思わなかったぜ。

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