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15話 土魔法がやばいんだがwwww

ポケモンやってたら中々書けませんでした………。

「まぁまぁ。元気出して。攻撃魔法は相手に向けて放つ物だけじゃないよ。」


滅茶苦茶落ち込んだ俺に先生が励ましの言葉をかけてくれる。

落ち込む教え子に励ます先生。なんか絵になる。


、てそうじゃなくて!今先生なんていいましたか!?

発射しない攻撃魔法があるって言ったようなきがするんですケド!

発射しないなら発射する段階で失敗する俺でも使えるってことじゃ…………。


「本当ですか!?」


「さっき見せたじゃないか。『アース・ホール』て奴をさ。

アレと同じようなものだよ。」


「アレって攻撃魔法よりは支援魔法って感じなんですけど?」


「あー。僕も最初はそう思ったよ。でもさ、魔法の参考書に書いてあったんだからしょうがないだろ?それに今支援だとか攻撃だとかは関係ない。

忘れてるかもしれないけど大事なのは生きるために必要な魔法を一つでも多く覚えることだよ。」


あ、そういえばそうだった。今、この生活環境で最も大切なのは生きるための手段を増やすこと。そうでなければあのザックという少年のようになってしまうだろう。チートとかはあとで考えるか。


「そうですね………。じゃあ早速教えてくれませんか?」


「よし、じゃあまずは基本の『魔力球』を作る練習から始めようか。」


「魔力球ってなんですか?」


「魔力球っていうのは魔力をそのまま球状にしたものなんだけど、これを変形させることで『アース・ホール』のような魔法を使うんだ。

君は逃げてて気づかなかっただろうけど、僕は『アース・ホール』を使う時に魔力球を床に打ち出してたんだ。」


「ちょっと待ってください。打ち出さないといけないんだったら僕は結局使えないと思うんですけど……………。」


「いや、何も打ち出す必要はないよ。手で直接魔力球を押し付けても使えるしね。、てことで早速魔力を球の形にしてみて。多分君ならちょっと練習すれば使え―――――」


「あ、すみません。もう出来ます。」


「…………………………。もう何も考えたくなくなってきたよ。」


「それは困ります。もっとたくさんの魔法を覚えたいので。」


「そういう問題じゃなくてだな………。まぁ、いいや。

今君は光属性で魔力球を作っているけど、それを土属性にしてみて。」


「しましたよ。」


「じゃあそれをこの壁に押し付けて唱える。

我が土の力集いて地に新たな穴を『アース・ホール』!

あ、君は無詠唱でいいと思うよ。」


おk。要は今手にある魔力球を壁に押し付けてイメージすればいいんだろ。

簡単じゃないか。


イメージは俺の腕が丸々入るくらいの大きさにしておこう。

よし、準備完了。


(アース・ホール!)



―――――ボコッ。


うおおっ!完璧だ。本当に俺の腕が丸々入った。


「完璧だ!本当にきれいな円形だよ!無詠唱とは思えない美しさだね!」


お、先生もそう思うか。やっぱり気が合うな、ってそうじゃなくて。


「無詠唱だとなんか効果が落ちたりするんですか?」


「一般的にはそう呼ばれているけど。ただ無詠唱の使い手は大抵国の主戦力だから情報が隠されているんだ。だから効果が落ちるとかそういうことは正確にはわかっていないよ。」


「主戦力………。なんか自分の非常識さが少し理解出来ました…………。」


「今頃気づいたのか!?まぁ、いいや。これじゃあいくら突っ込んでもキリがない。それはともかく、これからこういう系統の攻撃魔法について説明するよ。」


「この系統は魔力球を変形させて使うことから変形攻撃魔法、略して変形魔法と呼ばれるんだ。この魔法の凄いところはイメージが魔法に干渉しやすいんだ。例えば『アクア・ブリット』だと円錐の形以外には出来ないけど『アース・ホール』はやろうと思えば楕円形にだって四角形にだって出来る。

ただ凸凹にしないようにするのは魔法の発現者の繊細なイメージ力によるけどね。」


なるほど。俺が自分の腕が丸々入るようにイメージしたのが明確に発現された理由はそれか。変形魔法って使いかた次第では化けるな。


「じゃあ『アース・ホール』で大量の土を無くした場合、使う魔力は増えますか?」


「増えるね。でも細くすれば深く掘れるよ。」


なるほど、体積で決まるのか。


「でもどうせ僕の魔力は少ないので意味ないと思うんですけど…………。」


「使えるだけいいじゃないか。工夫次第でどうにでもなるよ。例えば『アース・ホール』で動きを止めている間に『ウィンド・ブースト』で逃げたり出来るだろ?」


「確かにそうですね!後さっきから疑問に思っていたのですが変形魔法って

土属性しか無いんですか?」


「いや、あるよ。変形魔法は全部魔力球さえ作れてそれぞれの魔法の詠唱が

出来れば後はイメージ次第でどうにもなるからね。」


「わかりました。では早速呪文を教えて下さい。」


「いやいや、ロイド君。無詠唱があるから呪文覚えなくていいでしょ。」


「いえ、さっきアース・ホールと心のなかで叫ばないと発現しなかったので。おねがいします。」


「そうなんだぁ。

じゃあまずは火魔法。名前は『フレイム・バーン』。物の温度を変える。

水魔法は『アクア・ムイ』。水を生み出す。

雷魔法は『ボルト・センドミア』。物を痺れさせる。

土魔法は『アース・ホール』。鉱物を生み出したり消せる。

風魔法は『ウィンド・ロール』。風の流れを変える。

とまぁこんな感じかな?」


お、『アクア・ムイ』と『アース・ホール』と『ウィンド・ロール』は

もう使えるっぽいな。

ハッハッハッハ!流石チート、魔力球を圧縮して開放するだけで変形魔法が使えるとは!!!!!


あれ、ちょっと待て。今明らかに変形魔法に一つやばいもの混じってた。


「鉱物を作れるとか土魔法最強じゃないですか!」


鉱石作れるってオリハルコン大量生産とかが可能ってことじゃねえか!


「っ!ああ、鉱物作るのは鉱物を消す時よりも大量の魔力が必要なんだ。」


ああ。ビビった。戦争中に全員がミスリルの装備とか洒落にならん。


「後、なにか変形魔法で教えてもらえることはありませんか?」


「いや、無いよ。

というか僕が魔法で教えることはもう無い。

本当に凄いことなんだけど、

もう君は魔術士としてやっていけるだけの実力はあるよ!」






――――――――――はい?



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