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10話 リーダーがヤンキーな件wwwww

10月3日まで更新が遅くなります

すんません

「おーい。皆ーー。新しい仲間だぜー。」


クルトはドアを開けて広場に出ると、開口一番大声を上げた。


あ、これアレじゃね?冒険者とかでよくある自己紹介する流れじゃね?

うむ。では名乗らせて頂こうではないか。


「初めまして、ロイドです。」


そういいながら、お辞儀をした。

どや。短いけど完璧やろ。

成功を確信した俺は意気揚々顔を上げた。

が、顔を上げた俺の視界に入ったのは広場にいる人全員(クルトも含む)が

驚いたりたじろいでる様子だった。


え、なんで?今完璧だったろ?まさにノープロブレム。どこにも穴はない。


「なんでもう話せんだよ……。」


広場にいる誰かが言った。


…………………あーっ。

しまったああああ。俺まだ一歳児だったああああああああ。

クルトがなんの問題もないかのようにスルーしてるから忘れてたっ!


「なんでもう愛称決めてんだよ…………………。」


ぐぼあっ!やべえ。ノリで言っちゃった。


クルトの追い打ち! 効果は抜群だ! ロイドは倒れた! ピュウン


く、くそお。なにか良い言い訳は無いか?


「あ、あのお………」


「ああん?クルトオオオ!状況説明しろやオラ!」


「ヒ、ヒイイ。い、今説明します。」


が、俺のそんな苦しみは一人のヤンキー(?)によって晴らされた。


ありがとう、クルト。君の犠牲は忘れない…………………。


「リ、リーダー。じ、実は俺もよくわからないんですよぉぉ。

いつも通り飯を運びに行ったらドアの側にコイツが寝てたんでベッドまで運んだ後、もう一度飯を運びに行ったらコイツがいきなり話しかけてきたんで

あ、これ言葉を教える手間が省けてラッキーとか思って話してたら

打ち解けた感じなんですよ、今!」


「お、おお。長文ご苦労。まあ確かに言葉を教える手間が省けていいな。

後は……そうだな、ここがどんな場所かは説明したか?」


「説明しました!リーダー!」


へええ。あのヤンキーってここのリーダーなんだな。

クルトの態度が超ワロタ。

アイツ意外とパシリタイプなのかな。

なんかここもうヤクザのたまり場みたいだ。


「おい、お前。確か、ロイドだったか?その愛称どこで考えた?」


のわっ!?怖ええええ。怖えよ、リーダー(ヤンキー)

クルト、お前が震え声になる理由がやっとわかった。


「え、えと。クルトくんが考えてくれました………」


「そうか。よくやったなクルト。」


「ありがとうございます?」


よっしゃ。成功。クルトに丸投げ作戦成功。


ロイドは難題を投げつけた! クルトは感謝された!

なんかおかしいな、これ。


「そういえば君、魔力あったよね?」


「はい、ありますよ?」


って誰えええええ!?思わず返事しちゃったけど誰?


「おお!マジか、ウィル!」


「はい。彼は、見つかった時に発光していました。恐らく雷属性でしょう。」


「そうか!そいつは丁度いい。ウィル、教えてやれ。

俺らにとって魔法は生きるための糧だからな!」


やったぜ!まさか本当にドアの向こうに魔法を教えてくれる人がいるとは!

これからはウィルって人のことをウィル先生と呼ぼう。

まだ顔も見てない先生よ、我に力を!


「わかりました。リーダー。

じゃあロイド君、こっちに来てくれ。」


そう言うと、広場の一人が手招きをした。

へえ。あの方がウィル先生か。いかにも頭脳派的な感じの方だな。


おっと。そんなことを考えている場合ではない。

先生を待たせるわけにはイカンのだ、俺の拘りとして。

なので、多少よろめきながらも歩いて行く。

「もう歩けんのか………」「ほぼ歩けてる……」「神童だ………」

いろんな声が聞こえているが気にしない。俺の眼中にあるのは先生だけだ。


よし、辿り着いた。先生が別の部屋のドアを開けている。


「うん、この部屋で勉強しよう。」


そういいながら先生は部屋に入っていった。



さあて、俺も入ろうか。

魔法の練習部屋(俺の夢)に。


クルト「た、助かった!」

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