表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧説・碧宙の星のレムリア -The First Story That Vanished-  作者: 久遠 魂録


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

140/167

変わらぬ朝

この度は、数ある作品の中からこの物語をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。どなたか1人でも、当作品の存在を知っていただけるだけで幸いです。

ブリッジでは、いつも通りの朝が始まっていた。


計器の起動音。

通信チェックの声。

誰かがコーヒーを淹れる匂い。


星舟は静かに航行を続けている。


「各セクション、異常なし」


ルーナの声に、ルシアンが軽く頷いた。

戦術モニターには、次の目的地周辺の星域が映し出されている。


「無貌教団の動きは?」


「直接的な接触はありません。ただし――」


マリアが端末を操作しながら続ける。


「周辺の情報網に、断片的なノイズが混じっています。

 意図的に“意味のない噂”を流している可能性があります」


「いつものやり口だな」


タケルが肩をすくめる。


「派手に仕掛ける前の、前振りってやつ」


ルシアンは少しだけ視線を落とし、考える。


――夢の話をするつもりはなかった。

だが、マリアの中には、確かな警戒心だけが残っている。


「哲人くんと憂は?」


「後部ラウンジです。

 地球の古い地図を見ながら、また都市伝説の話をしてます」


ルーナが苦笑する。


「相変わらずだな」


ルシアンは小さく笑い、そして表情を引き締めた。


「なら、ちょうどいい。

 次は“動きながら”探る」


星舟は進路を微調整し、星の流れを横切っていく。


この航行は、逃避ではない。

待機でもない。


“次の局面へ進むための移動”だった。


ブリッジの外では、星々が静かに流れていく。

その中に、まだ名前の付いていない因果が、確かに混じっている。


マリアは、無意識に胸元に手を当てた。


――誰もいなくなる夢。

それでも残った、温度の感覚。


「……大丈夫」


今度は、心の中で呟く。


星舟は進む。

物語もまた、止まらない。

この度は、私の作品を最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。読書のお一人でも、心に響いて頂けましたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ