表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
206/217

二人目の追うもの 2

「……マスター、アナリズはなんて言ったんですか?」


 ルーチェがイスから立ち上がる。そのまま、腕を組んで天井を見上げる。


「えっ?」


「だから、アナリズはなんて言って起こしたんですか!?」


 ルーチェがマスターに目線を向けて強く言い放った。向けられたマスターが思わずのけ反った。


「いきなり言われるとぉ、ええっとぉ、マスター起きてください、だったかなぁ」


 頭を抱えながら答えたマスター。


「そのあとは?」


 ルーチェがすかさず、質問を差し込んできた。マスターは頭を抱えながら頭を振りながら答えた。


「そ、そのあとぉ? 僕、先にいってますね、って言ってたと思うわぁ。確かねぇん」


「……どういう意味? 言葉通りだとすると、ここに戻ってくることを指していると思うけど……」


「しかし、違うようですね……」


 ルーチェの言葉をマスターが引き継いだ。


「だとすると……どこかへ行った?」


「どこかってぇ、いったいぃどこにぃ?」


 全員の口が閉ざされた。誰もが考え込む動作をして、何も話すことをしなかった。


 ふと、ルーチェはディスプレイを見る。


「そういえば、いなくなる直前、このニュースを見ていた……ガンビーザの話をしていた。私がガンビーザが暴れた後のことをきいていた時に起こしに行った……」


 口の中で話すように、ルーチェはしゃべり続けている。視線はディスプレイを向いているが、ぼんやりと見ているだけ。


「アナリズにとって、ニュースの内容とガンビーザの話だけでつながるものがあった……あるいは、狙いはガンビーザそのもの……?」


 ルーチェは自分の通信端末を取り出し、起動する。青白い光が放たれると同時に小さな電子音が鳴った。すぐに画面が切り替わり、ルーチェはアルヴィネンサのデータを開く。そこから被験者リストを見つけ、リストの中のガンビーザを探す。


「……あった」


 さっきも見た白いガウンのようなものを着たガンビーザの姿が映し出された。画面をスライドする。投与した記録が続き、どれもが制御不能と書かれていた。一番最後に注釈がつけられていた。ルーチェはそれを読み上げる。


「ガンビーザは投与時に確かに制御不能な状態になった。しかし、すべての力が出されていたかは不明。暴走をしながら、制御もしていた可能性がある。ガンビーザにアルテファットを施したリィカトーレ博士の手腕によるものかもしれない」


「ルーチェさん。今のはどういうことでしょうか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ