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心の火を灯して
day[from 1 to 3]
私は無人島に飛ばされてからずっと、泣いていた。
泣くことでしか、心を落ち着かせることができなかった。
しかし、2日目の昼に差し掛かった辺りで、強烈な空腹感と水分不足に耐えられなくなった。
もはや動くことすらままならないような状態で、まさに瀕死だった。
そして間もなく、私は失神した。
気がつくと、辺りが真っ白な空間にいた。
目の前には中高生ほどの背丈をした男性がいる。
何故か、この人は信じられる気がする。そんな直感を持った。
だから、私は試しにここは何処だか問うてみることにした。
すると、彼は見た目に反して優しい声色でこう言った。
『大丈夫…。死ぬ覚悟がない人は、なかなか死ねないもんですよ。』
…返答にはなってない。でも、とっても安心できた。
私が彼の言葉を心内で反芻していると、目の前の彼は薄っすらと消えていった。
気付いた時には、咄嗟に私はこう言っていた。
「あなたはだれですかっ…?」
それに彼はこう答えた。
『私はロイ〼ー=〼〼エ〼シュ。またいつか、会う時が来るでしょう。』
成果
落ち着いた心を手に入れた。