無慈悲な無人島
こんにちは。私はロイエル=ダリエッシュです。私には来世の記憶があるんです。
って、それはあらすじで見たって思ってますよね?たぶん、ほぼ皆んな。
そんな方達のために、あらすじでは紹介されなかったこと教えてあげましょう。
私は、〈見透の眼目〉を持っています。
おっと、そろそろ時間のようですね。
まあまあ、そんなに焦らなくても、全てが明かされる時は来ますから。
車やバイクの音で溢れかえった街。
そんな街に一歩踏み入れようものなら、耳がおかしくなってしまいそう。
でも、我が家はそんな御託を並べることすら、御託を一つ置くことすら難しいほど貧乏だった。
貧困、差別。一生剥がれることのないレッテルを貼った、世の中を恨みたかった。
母によると、ダリエッシュ家は昔から貧乏だったらしい。
十世紀くらい前には既に貧乏だったと、母はよく言っていた。
実際私はそれをちょっと前まで信じていたし、その言葉に救われていた。
だって、その言葉は私を気にしてくれていることが分かる、唯一の言葉だったのだから。
その言葉があったからこそなのか、あるいは出来心からなのか。
言葉には表せないけれど、とにかく信じられなかった。信じたくなかった。
私が無人島に売り飛ばされたことを。
作者です!過去一の出来になると自負しています。(初作品なので当然)
できれば↓の星を5つ星にしてください。
私がこの小説を書き続ける支えになるので。
(もうちょっと文字数を増やしたいですね…)
来世の記憶は途中から発現していくもの。
〈見透の眼目〉はこの「世界」の謎に深く関わりのあるもの。
今はそう思っておいてください。今は。