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4. 道端で倒れた時のこと
夜にWhyte Avenueと呼ばれる通りを散歩していた時、突然フラフラと意識が朦朧するような感覚がありました。先に断っておきますが、Whiteの誤植ではありません。Whyte Avenueと呼ばれる場所がエドモントンにはあるのです。
夢を見ていたかはわからないですが、現地の友達が笑いかけてくれ、気づいたらいなくなっていました。あれは何だったんだと思ったタイミングで目が覚めました。人が何人か集まっていて知らない男性から
「大丈夫かい?」
と声をかけられたのです。居合わせた女性が
「私コンビニで水買ってくるし、ちょっと待ってて」
と申し出てくれたのですが、少額とはいえお金を渡した方が良いと思い
「良いんですか? ありがとうございます。あ、お金……」
と渡そうとしました。しかし彼女は受け取ってくれず、そのままコンビニで買った水をくれたのです。
「お金なんて気にしなくていいよ。タクシー来てるけど、もう1人で帰れそう?」
そう言ってくれた彼女にお礼を言い、私はタクシーで帰宅しました。名前を聞くことはできなかったのが残念です。