第130話 恋バナとお誘い
「いや、あの女のどこがいいわけ?」
昼休みの食堂、生徒たちで賑わうテーブルの一つで向かい合ったトパーズが相手に尋ねた。
「え……全部、かな……」
「ありえない」
トパーズは相手の言葉を一刀両断した。でもそこにはちゃんとした理由がある。
今自分の目の前でもじもじとしている必修クラスが同じらしいけどほとんど記憶にないクラスメイトが好きな相手は自分が狙っている男の最大のライバルなのだ。そのライバルの全部が好きとか、聞いてて虫唾が走りまくるに決まっている。
「で、でも、マゼンタは、強くて、優しくて、美人で、天才で、何でもできちゃうし、クラスの進みも、一番速いし、筆記テストも、実技テストも、全部満点だし、イベントでは、毎回、活躍しているし、だから、だから……」
言いつつ、雀はうつむいた。
「いやいや、強いとか優しいとか美人とか何でもできるからいいとかクラス進むの速ければいいとかそういう話じゃないでしょ」
「え……?」
雀が思わず顔を上げる。じゃあ、それ以外に何があるの?とでも言いたげに。
「あのね、いい男っていうのは、アホみたいに強くなくていいし、別に天才じゃなくていいし、何でもできなくてもいいし、クラス進むの速くなくていいし、見た目も成績も平凡でいいのよ。ただ一つ!しっかりとした出自が証明されてればそれで!」
トパーズの返答に雀はポカンとなった。
「出自……?」
「そうっ!」
トパーズが急に瞳を輝かせる。
「例えば赤星紅国守人一族の長男で将来必ずその家の頭首になる人間とかねっ!」
「はあ……」
それって、もしかして、コチニールのこと?マゼンタの兄の……
そこまで思って、雀はまたうつむいた。マゼンタのことを考えると、どうしても顔が熱くなってしまうのだ。
「てゆーかさぁ……」
それまで黙って二人の会話を聞いていた女子生徒が口を挟む。
「マゼンタ、女だけど、いいの?」
トパーズの隣に座っていたヘンナは、真剣な面持ちで雀に尋ねた。
「え……うん……」
一瞬顔を上げた雀だったが、すぐさま恥ずかしそうに下を向く。
「あ、そっちの人か」と、ヘンナ。
「ううん、違うけど……」
「違うのっ?」
「うん……」
「じゃあ、なんでマゼンタっ?」
「だって……マゼンタが、全てにおいて、一番だと、そう、思わない……?」
今一度顔を上げた雀の瞳はとても澄んでいる。しかしヘンナは到底納得できない。
「いや、一番の人間なら、もう一人ちゃんとした男がいるじゃん」
雀は学園に在籍する全ての人間を思い返すように天井を見上げた。でも、そんな人物などいただろうか。
彼女から返事がなかなか返ってこないのを見て、ヘンナは待ちきれずに答える。
「ほらっ、マロウ王子だよ。強くて優しくて外見に関しては言うことなし、天才で何でもできるし、クラスの進みもマゼンタと一緒で一番速いし、筆記も実技も満点でしょ?勿論イベントでも毎回大活躍」
「あー……でも、マロウ王子は、あまり、現実味が、ないというか……」
「それを言うならマゼンタのほうがなくないっ?同性なんだしっ」
「でも、紫星はここから遠いし、紫人は謎に包まれているけど、赤星ならお隣の星だし、赤人とは仲良くさせてもらっているし、とても身近に感じるというか……」
「え゛っ」ヘンナが息を吞む。「もしかして、将来のこととか考えてる?学園を卒業したらマゼンタを追いかけて赤星に行こうとか思ってる?」
彼女の問いに雀はカーっとなりながら下を向いた。もし見えるとしたら、頭からは湯気がもうもうと立ち上っているだろう。
「マジ、そこまでマゼンタのこと思ってるだなんて……」
そりゃラブレター送ったりダンスに誘ったりするワケよねぇ……同性だけど。
ヘンナがそう思いながら目の前の雀を見下ろしていると、今度話に割り込んだのはトパーズだった。
「てゆーかぁ、あの女のどこがそんなにいいのか、あたしには全く理解不能なんだけどぉ」
トパーズの言葉に、雀が瞬きをしながら顔を上げる。
「いっつもコチニールに引っ付いて、登下校も授業中も休み時間も食事中もイベントの時も、何から何までどこまでも付いてきてホンット迷惑っ!」
「それいつの話よ」と、呆れるヘンナ。
「今は、マゼンタが先に進んだので、そこまで一緒じゃないような……」雀も真実を述べる。
「でも大概の時間一緒にいるのは事実でしょっ?」
「あのねぇ、コチニールのことが本当に好きだったら、その妹に当たるマゼンタとも仲良くしたほうが得策だと思うよ。そうすればマゼンタからも後押ししてもらえるかもしれないじゃん」
ヘンナの言葉に雀も大きくうなずいた。だがトパーズは、
「そんなのぜえええええっ対に、イ・ヤっ!あたしは最初っからあの女がどうにもイケ好かないのっ!あんな、兄大好き人間みたいなの、もう、気色悪すぎて絶対無理っ!」
その兄だって妹大好き人間だと思うんだけど……ヘンナと雀は心の中で同じことを呟いた。
「とにかくあたしはマゼンタとはどうこうならずにコチニールとどうこうなりたいのっ!」
「わたしは、マゼンタを見習って、勉強を頑張って、いつか、彼女の、お役に立ちたいと、思います……!」
違った方向性で意気込む二人を見たヘンナは、思わず本音が口に出る。
「いや、あたしにはあんたらの趣味がようわからん」
「ああ、ヘンナはあのゴリラがタイプだもんね、そりゃわからないでしょうよ」
「ゴリラ?」
トパーズに言われてヘンナが問い返した。同様に雀も首を傾げている。
「ほら、ウチらの必修クラスで一番背が高くてガタイがよくて、力が強いかと思ったら実際そうでもなかった……」
「ビスタ……?」雀がとりあえず回答を提示してみる。
「そうそいつっ」
「え、ビスタ?なんでビスタ?」ヘンナは目をぱちくりとさせた。
「だってよく一緒にいるし、仲良く口喧嘩してるし、ダンスクラスではパートナー組んでたし息ピッタリだったし」
「あ、あ、あ、あれは別にそういう意味じゃ……!」
トパーズにそう答えつつ、ヘンナは明らかに動揺した。その理由は、本人にもまだわかっていないが。
「へーそうなのぉ?あたしはてっきり二人はもうデキてるんだと思ってたわぁ」
「そそそ、そんなこと、あるワケないでしょっ⁈どうしてそう話を飛躍させんのよっ⁈」
「面白いからぁ」
この女っ……!ヘンナはテーブルの下で思いっ切り拳を握りしめた。
「あのねぇ、ビスタは何でもないただの必修クラスのクラスメイトなのっ!それ以上でもそれ以下でもないのっ!ただあたしがマゼンタたちの側にいると、アイツが勝手についてくんの、それだけっ!」
「ふーん」
トパーズが胡散臭そうにうなずき、向かい合った雀はさっきから盛んに瞬きを重ねている。
この二人、あたしが言っていることを端から信じていない……!
「だからねっ……!」
それからヘンナによるビスタに対する好意疑惑を払拭する熱弁が始まったが、それは同時にトパーズと雀にとって、とても肯定的な内容に取られても致し方なかった。
戦闘部の色光フィールドから中央棟へ向かう道は、背後からの夕日に照らされ橙色に染まっていた。舗装された灰色の歩道の両脇に、茶色い葉を実らせた木々が等間隔に並び、歩道は左右にそびえる校舎や屋外施設へと枝分かれしている。この木々が自分たちのすぐ側に生えているということは、最近よくいる場所からだいぶ離れてきたということだ。つまりは色光フィールドよりも中央棟により近い。
校舎や各施設からは微かな人の声が漏れている。だが歩道を歩く人の姿はほとんどない。この場所で学ぶ生徒の多くは既に今日のカリキュラムを終え、寮へ帰宅してしまったようだ。
マゼンタはそんな寂しささえ感じられる道を、ぽつぽつと歩いていた。
本当ならもっとスピードを上げてさっさと中央棟へ向かい、コチニールたちと合流できれば合流し、その後寮へ一旦帰宅して食堂へ行く。さらに食事を終えたら再び寮へ戻り、寝るまでの間色光についての学びを深める……というのが日課なのに、なぜかそれができないのは、今自分の目の前を歩いている生徒に原因があった。
その生徒はなぜかこの頃やけに歩くスピードが遅く、しかもどうしてか必ず私の前を進んでいく。
そのせいでマゼンタも仕方なく歩くのが遅くなり、二人揃ってちんたらちんたら中央棟へと向かうのだった。
単純に彼を追い越せばいい。
確かに言われてみればそうなのだが、なぜかそれができない。
今までなら何も考えず彼を追い越すことは簡単にできたはずなのに、どうしてか憚られる。
その理由がマゼンタにもわからなくて、彼の歩くスピードに合わせるしかないのだった。
(色光になって空を飛ぶ時はあんなに速いのに……)
彼女は自分の前を歩く紫星の王子を僅かに睨んだ。
王子、つまりマロウ王子を演じるモーヴ王子は、こちらを一切振り向かず、ゆっくり前を進んで行く。
何を思い何を考えているのかはさっぱりわからないが、きっとこれから学園内のどこかで本物のマロウ王子と落ち合い、今日のすり合わせでもするのだろう。
マゼンタがそんな風に思った時だ。歩道の前方からよく知る二人の人間がこちらへと向かってきている。
彼らは先を歩いていた紫星の王子に挨拶すると、その脇を通り過ぎ、自分の目の前で立ち止まった。
「色光クラス、お疲れ様です」
そう言ったのは他でもない、現在はこの学園の衛生部音楽クラス教師で、マゼンタの音楽の師でもあるアガットだ。彼の隣には当然、相棒の臙脂も控えている。
「アガットと臙脂もお疲れ様。音楽クラスは順調か?」
「え、ええ、まあ」
アガットは苦笑いで答えた。
本来弦楽器を得意とするアガットにとって、打楽器を教える衛生部の音楽クラスは分野が相当違うらしい。
「なんとか、形にはなってきていると、思いますよ」
口角を引きつらせたまま答える師匠を、マゼンタは微妙な表情で見つめた。
ところがだ。師匠たちの背後で、何者かがこちらをじっと窺っている。
マゼンタがその視線に気づいて元を辿っていくと、そこにはモーヴ王子がいた。
もう帰路についていると思ったら彼はその場に立ち止まり、こっちを観察するように眺めていたのだ。
(なんだ?)
彼女が不思議に思うと、目の前のアガットが話し始めた。
「それでですね、今度学園で仮面舞踏会なるものが開催されると聞き及んだのですが」
「ああ、そうだな」
途端に師の瞳が輝く。
「実はその舞踏会で演奏してくれないかと、先生方からオファーがあったのです」
「なるほど」
学園祭で披露した音楽を教師たちが耳にしたら、そんな誘いがあってもおかしくないだろう。
「それで、私と臙脂は即快諾したのですが、どうでしょう、あなたもまた私たちと一緒に演奏してみませんか?」
「え……」
マゼンタは正直戸惑った。
自分は踊りたいから演奏はちょっと……という理由ではない。
自分が演奏するということは、つまり担当楽器はセキエということになる。
学園祭で弾いた、あのセキエ……逆三角形の胴から棹が伸び、弦は四本、そこに弓を当て、音を奏でる。
セキエは初心者ならばとんでもなく酷い音が出る。それはもう耳障りでその場から立ち去りたくなるほどに。
なのに練習すればするほど音はよく伸び、深くなって、情緒豊かな表現が可能になるのだ。一度その魅力にはまってしまえば、抜け出すのは容易ではない。
その楽器を、また、私が……
マゼンタは戸惑いながらアガットを見た。
師はニコニコと笑い、隣の臙脂はいつもの如く呆れた顔をしている。
だがふと、二人の間からこちらを射抜く視線に彼女は気づいた。
無論、モーヴ王子だ。
王子はなぜかいつもは絶対に見せない険しい眼差しをこちらに向けている。
「セキエの演奏はとても楽しいでしょう?セキエに魅了され心がときめいて、触らずにはいられない、弾かずにはいられない感覚、あなたならわかりますよね?」
「あ、ああ」
「その楽器で自分の理想とする音を奏で、共に演奏する仲間たちと調和した時、喜びが全身を駆け巡りますよね」
「……ああ」
「さらにはその音が聴いてくださるお客様に届いた時のあの反応、あの笑顔、あの驚愕、それらは快感以外の何物でもありません」
アガットは恍惚として述べた。
「そう、だな……」
「ですから」
「でも……!」
マゼンタは何かを振り切るように口を開く。
「私は今、色光クラスに専念しているから、舞踏会での演奏はやめておく」
彼女の出した答えにアガットの表情が引きつり、臙脂は小さな溜息を漏らした。
「し、しかしですね、仮面舞踏会はたった一日、それも夜だけですし、そんなお時間はかかりませんし、それに……」
「それでも、演奏するためには何日も前からセキエの練習をしなければならないし、アガットたちとも音を合わせなければならない。その余裕は今の私にはないよ」
アガットが叫びという名の大きな息を吸い込む。またもや弟子にセキエでの演奏を断られるとはぁっ……!
マゼンタは師に答えつつ、彼の言うことも最もだと思っていた。
セキエの魅力は計り知れず、弾けば弾くほどはまっていく。最初は酷い音が出るけれど、上達すればとても美しい音が出せるし、それが聴いてくれる人たちに届いた時の反応は喜び以外の何物でもない。
朝や休憩時間、夕方や夜にセキエの練習時間を取ることができれば、もしかしたら何とかいけるのではないだろうか?アガットが言うように舞踏会はたった一日、それも夜だけ。ならば……
けれどマゼンタの瞳には、言葉を失ったアガット、呆れている臙脂と向かい合いながらも彼らではなく別のものが映っていた。
それは師匠たちの間からこちらを窺い、にっと口角を上げていた。
「色光で空飛べちゃったのっ⁈」
夜の食堂でマゼンタの向かい側に座った緋色が叫んだ。
「ああ」
マゼンタは答えつつ、今日もテーブルに置いたプレートの豆をスプーンですくっている。
周囲は今夜も夕食を取る学生で溢れている。彼らはいつもの如く友人たちと談笑し、自らが自由に選んだ美味しい料理を口いっぱいに頬張っていた。
今マゼンタの隣にはコチニールと葡萄が座っている。向かい側には緋色、柑子、マルーンの三人が顔を揃えていた。他のメンバーはまだ見かけていないが、各々勉強や課題やなんやかんやで忙しいのだろう。
「なんだよそれ、なんなんだよそれっ……!」
マゼンタの報告に緋色はがっくり首を垂れている。どうやら彼女が色光で空を飛べたことがよほどショックだったらしい。
「大丈夫だよ、緋色もすぐ飛べるようになるから」と、微笑む柑子王子。
「そ、そ、そうだよ、きっと、そうだよ……」マルーンは額に汗を浮かべながら励ましている。マルーンにとってマゼンタの進む速度は、もう驚愕を通り越していたのだ。
友人たちからの励ましを受けた緋色は(なるのかよ、ほんとに……)すっかり意気消沈している。
学園祭で見上げたチェスナット先生の色光は、空に舞い上がって演武を披露して、それはそれはカッコよかった。あんな風に自分も空を飛べたら……そう思っていたのに……
緋色は自分の目の前に座るマゼンタを睨んだ。彼女は相変わらず豆をスプーンすくい、上手に口に運んでいる。
「緋色、大丈夫、君ならすぐに飛べるよ」
「え?」
緋色はマゼンタから彼女の隣に座るコチニールに視線を移した。コチニールはなぜかいつになく真剣な顔でこっちを見ている。
「そうですね、あなたなら早いでしょうね」
「ええっ?」
いつもなら絶対に否定する葡萄までもが自分を励ましている。これはいったい⁈
少年が驚く向かい側の席で、コチニールと葡萄の脳には同じ光景が流れていた。
それは赤星紅国で開催された武闘大会での出来事だ。たまたま出場することになった緋色はマゼンタと戦い、その時彼女と同様宙に浮かび空を自由に飛行していたのだ。
それを葡萄はリアルタイムで、コチニールも映像で後から確認している。だから色光になろうがなるまいが、緋色にとって空中を飛行することは造作もないはずだ。本人には当時の記憶がやはりないらしいが……
「み、みんなが言うなら、じゃあ、飛びます」
緋色は友人たちの声援を受け、自らを再度信じることにした。
「でもオレまだ弓と槍と剣の筆記テスト合格してないいいっ!」
自分を信じることにしたのはいいものの、現実問題、色光クラスへの道のりが遠すぎるっ!
「私は、弓は筆記も実技も合格したけど、槍と剣は筆記だけ通って、実技は一向に先へ進む気配がありません……」と、落ち込む柑子。
「殿下と同じくです」と、マルーン。
マルーンはチェスナットの手先として暗躍しているため、完全に柑子王子と足並みを揃えているのだ。
(弓は自分との戦いだけど、槍と剣は目の前に対戦相手がいるから、柑子王子にとっては体術クラスと同じ感覚なのかな……)コチニールは心の中でそのように判断した。
「で、おまえらは今どの辺?」緋色がコチニールと葡萄に尋ねる。
「僕たちは銃術クラスの筆記は合格したけど、実技がまだで」
「そうですね」
飛び道具は昔から苦手だ。弓は何とかなったけど……コチニールがそんな風に思っていると、
「オレよりは充分先に進んでんじゃんっ!」緋色が苦虫を嚙み潰したような顔で吐き捨てた。
(おっしゃる通りで……)と、コチニール。
その時だ。
「あ、あ、あの……」
最近よく耳にする囁き声が自分たちの側から聞こえてきた。
テーブルに座っていた全員が声のほうを振り返ると、マゼンタのちょうど背後に雀とヘンナが立っている。正確には雀のほうが僅かながら前に出て、ヘンナが雀に付き添うように立っていた。
「雀と、ヘンナ」マゼンタがスプーンを置いて二人を見上げる。
雀はいつもの如く挙動不審で下を向き、必死に何かを伝えようとしているのだが、なかなか言葉が出ないらしい。そんな彼女の背中を、ヘンナがグイグイと押している。
「どうした?」
「あ、あ、あの……」
「あー、実はさぁ、雀がマゼンタにお願いしたいことがあるらしくて」と、ヘンナ。
「なんだ?」
しかし当の本人は額に汗を浮かべたまま、一向に口を開かない。
マゼンタもヘンナも周りの男子たちも、口出ししたくなるのを何とか堪えて、雀の次の言葉を待つ。
そして、しばしの時が経過した後……
「そ、その……い、一緒に、舞踏会の、い、衣装を、買いに、行きません、か……?」




