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イセカイロセカイ  作者: Elisu Arina
橙の章
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第105話 はじめまして


 もうすぐ開催されるキャンプ実習のための授業は、何も料理クラスだけではない。

生徒たちが安全にキャンプに臨めるよう、必要な知識を授ける授業も勿論設けられている。

例えば現在彼らが講堂で受けている危険植物クラス。

これは実習先であるカイクウの都を囲む、巨大な密林に生息する植物を学ぶためのクラスだ。

ただ単に眺めるだけなら何の問題もない植物でも、それにひとたび触れればかなり危険な状態になるものも皆無ではない。

つまり教師陣にとっても生徒たちにとってもかなり重要なクラスのはずだが、受講している彼らのほとんどはあくびをしたり居眠りをする始末だった。

 理由は簡単。

授業を担当する教師が明らかにやる気がなく、その覇気が生徒たちにも見事に伝わって、まるで昼下がりでお腹が満腹になった動物と化してしまったのである。

 そんな中でも窓際中腹当たりの席に座るマゼンタ、コチニール、葡萄(えび)は一応授業を聞いていたし、彼女たちの前例の席に座ったヘンナも必死にキーボードを叩いてメモを取りまくっていた。

ただし、ヘンナの隣に座る緋色(ひいろ)柑子(こうじ)、マルーンは瞼をとろんとさせ、室内後方の廊下側の席に腰を下ろしたビスタとラセットは、もう眠りに落ちる寸前だ。

ちなみに紫星(むらさきぼし)の王子はというと、中央後方の席に座り、相変わらず女子生徒たちに囲まれている。当然あくびなどせずに。

 危険植物クラス担当の女性教師、空五倍子(うつぶし)は二十八歳。身長はほぼコチニールと同じくらいで、メリハリのある体型をし、目元には眼鏡、真っ直ぐな長い髪を夜会巻きにしている。

髪と瞳の色はだいぶ灰色がかった茶色で、生徒たちよりは上質な生地を使った学園の制服のような出で立ちだった。

その彼女が橙人(だいだいびと)にしては珍しく、生気のない顔で教壇に立ち、危険植物の知識を生徒たちに授けている。

「というわけで、ジャングルには危険な植物が数多く自生しています。中には命に係わるものもあるのでキャンプ実習では充分注意をしてください。それでは今から代表的なものをいくつか紹介します」

彼女の背後にある黒板に花のような植物が映し出された。

が、室内が明るいせいで全くもってよく見えない。

 それでも机上に浮かぶ透けるような画面のキーボードをヘンナは叩きまくり、隣の緋色は今にも寝落ちしそうな顔をし、柑子とマルーンは何とか瞼を持ち上げようと努力した。

自分の前に座る彼らを見下ろしつつ空五倍子の授業を聞いていたマゼンタは、ふと窓の外に顔を向ける。そして視線を上に上げた。

赤紫色の少女が目を見開き、そのまま動きを止める。

しばらく彼女はその状態だった。

室内中央後方の席に着いたマロウ王子は、その彼女の後姿をじっと見下ろしていた。


「……この植物の毒性に対する薬はまだ開発されていません。つまり触れたら最後、この世の人生は終了となりますので覚悟しておいてください」

空五倍子の声はまるで眠り薬のようだ。

講堂内の人間がほぼ全員夢の中に(いざな)われようとする中で、正気を保っていたコチニールがふと隣の席を見る。

しかしそこに妹の姿はなかった。

(あれ、マゼンタ?)

コチニールがきょろきょろとすると、中央後方の席に座っていたマロウ王子がふうと溜息をついた。

「まったく……」

紫星の王子がそう言うのと同時に、講堂の普段は使われていない一番後ろの扉が、音もなく閉じた。


 昼下がりの学都はとにかく暑い。

太陽がてっぺんを過ぎ、真っ白な光が地上に降り注ぎ、そこにある全てを容赦なく熱していく。

だがこれでもだいぶ慣れたほうだろう。

マゼンタは〝暑い〟とは口にしなくなっていたし、この暑さを感じてもいつもと同じ、くらいにしか思わなくなっていた。

だからこそとは言わないが、彼女は屋外の階段を上っても特に熱を感じることなく、ちゃんと屋上へ達することが出来た。

 中央棟の屋上へ続く階段は、校舎の中ではなく外部に設置されている。

石造りの校舎の端、そこに灰色の金属で出来た階段が一階から四階まで伸びて、彼女はそれを二階の非常口の扉から最上階まで淡々と上った。

 屋上に辿り着くと、そこには四角い室外機やら空調や水道を調整する管が無数に走っていたが、そのどれもが強烈な日差しを受けて光り輝いていた。

彼女は室外機を搔き分け、管をまたぎ、どんどん先へと進んだ。

 と、別の所からもこの場所へ達することが出来るのか、ちょうど校舎の中央辺りに石壁で囲まれた扉が一つ、設置してある。

マゼンタはその扉に近づいてみた。

扉は何の変哲もない長方形の扉で、取っ手が銀色に鈍く光っている。

ところが彼女が注目したのはその点ではない。

扉がはめ込まれた石壁の横、僅かに日が陰った場所に、人間の脚が横たわっていたのである。

しかもその脚は、学園の生徒たちが着用する制服と全く同じものを着込んでいた。

彼女はその脚の先を覗き込んだ。

紫星の王子が頭の後ろで腕を組み、目を閉じて寝そべっている。

どうやら意識はあるようだ。彼が呼吸をするたびに、胸の辺りが微かに上下している。

 が、何か異様な気配を察知したのか、彼の瞼が思い切り開いた。

彼の瞳には、赤紫色の少女が自分を覗き込む姿が映り込んだ。

「⁈」

「こんな所で何を?」彼女が彼に尋ねる。

「あ、いや、ちょっと……」

紫星の王子は内心慌てたような微笑みを浮かべると、上体を起こした。

「そうだ、言い忘れていたな」

そう口にしてマゼンタは相手を見下ろす。

はじめまして(・・・・・・)、王子」

マロウは目を見開いた。

彼女は彼を眺めながら続ける。

「本当のおまえは今、講堂で授業を受けている」




 戦闘部を選択した生徒たち専用の体育館からは、威勢のいい掛け声が響いている。

体育館の作りは中央棟の側にあるものとほぼ同じで、淡い茶色の石壁にドーム型の屋根が乗り、屋内もステージこそ狭かったが、薄い灰色の天井に、白い壁、足元は例のごとく明るい茶色の板が張ってあった。

だがこちらは建物の左右の壁にいくつか並んだ横開きの扉が全て開け放たれ、中の様子が外からでも窺えるようになっている。

 現在体育館の中は槍術クラスの真っ最中だ。

各々槍を持った生徒が二人ペアになり、相手へと向かっていく。

中には体術や馬術のクラスを合格し、弓道のクラスと掛け持ちのビスタやラセットも槍で対戦していた。

その脇でコチニールも勿論槍を手にしていたのだが、彼は横開きの扉の一つに立って、盛んに上空を見回している。

そこへ槍を持った葡萄がコチニールの元へとやって来た。

「やっと丁字茶(ちょうじちゃ)先生の体術クラスから解放されましたぁっ……!」

「それはよかったね、おめでとう」コチニールが苦笑いで葡萄を労う。

さすがに葡萄が本当に丁子茶先生の純粋な思いを毛嫌いしていることに、彼はやっと気づいたのである。

「やっとですよっ、ほんとにやっと……!」

葡萄の脳内に最後の体術クラスでの出来事が蘇った。

丁字茶が必死に「葡萄ちゃん行かないでっ!もうちょっとここにいてっ!」と引き留めるのを、「行きます行きますっ!さすがにもう行かせてくださいっ!」と振り払ったのはつい最近のことだ。

 葡萄がぐったりしながらコチニールに言う。

「もう、あなたもマゼンタも、ビスタやラセットでさえもとっくに合格して先へ進んでしまうものですから、焦りましたよ」

そう言って彼は背後を振り返った。

ビスタとラセットが他の生徒に交じって一生懸命に槍を振るっている。

「でも緋色たちがまだ体術クラスにはいるでしょう?」と、コチニール。

「ああ、緋色は筆記試験が、柑子王子とマルーンは実技試験にまだ合格しておりませんからね……」

「うん……」

緋色はともかく、柑子王子はまだかかるかもしれないな……

コチニールはずっと続けている柑子の自主稽古の様子を思い返した。

「そういえばマゼンタはどこです?」

葡萄がコチニールに尋ねる。

「合格したよ、槍術クラス」

「はいっ⁈聞いておりませんよっ!」

「マゼンタの腕なら一発でしょう?あと弓術クラスも」

「ぬあっ⁈」進むの早すぎですよっ!

葡萄は驚愕したが、急にはっとすると、

「もしかして、マロウ王子も……」

「うん」

眼鏡の彼は愕然とした。

マゼンタと紫星の王子が一緒に進んでいる……

「ほら、聞こえる?」

「な、何がですか?」

コチニールは上空を見上げながら耳を澄ませた。

葡萄も彼と同じような仕草をすると、どこかで銃声のような音が鳴っている。

「今日から銃術クラスだって、二人共」

コチニールが葡萄に告げた。



 屋外射撃場は、ちょうどそこに人が一人立てるほどの仕切りを板でいくつも並べたものだった。

出入口は特にない。ただ木の板が等間隔で並び、そのブースの中に入ると目の前に低い棚があって、そこに銃器や弾やヘッドフォンの類が置かれている。

ブースの遥か遠くには弓道場にあるものと同じような円形の的があり、生徒たちは皆それの中心を狙って銃の引き金を引いていた。

 今彼らが扱っているのはライフルだ。

銃身の長いそれを構えた男子生徒たち、主に上級生たちが、的の真ん中を狙うべく、必死に引き金を引いていく。

しかしこのクラスも他のクラスと同様で、得意な者は一発で合格し先に進むことが可能だが、不得意な者は何年経ってもこの場所に通い、ただひたすら銃と的に向き合うこととなっている。

 紫星の王子は今年の新入生の中で一番に、このクラスへと乗り込んだ。

勿論自分だけではなく、赤星(あかほし)から来たという異様に鮮やかな赤紫色をした少女と一緒だが、彼は一番を彼女に譲る気は毛頭ない。無論、自分だけが抜きんでる気もさらさらなかったが。

 他の生徒たちは彼のその見たこともない青みの紫色に驚いた。

紫星の王子がこの学園に留学生としてやって来たのは噂で知っていたが、実際に見るのは初めての者がほとんどだったのである。

彼らはちらちらと王子を盗み見てはあることないこと囁いたが、王子にとってはどうでもいいことだ。

王子である自分にとってこのようなことは日常茶飯事。いちいち相手にしてはいられない。

それよりも彼には気がかりなことがあった。そっちをどうにかしなくては……

彼が内心頭を悩ませながらもいつもの微笑みを浮かべていると、どこからか地鳴りのよう音が聞こえてくる。

その音はドスン、ドスンと、まるで一歩ずつこちらへと向かってきているようだった。

生徒たちがざわつき、ブースの端にいた銃クラス担当の焦茶(こげちゃ)も音の鳴るほうに顔を向ける。

「な、なんだ……?」

焦茶と生徒たちの視線の先には、何とも奇妙な光景が映った。

一人の赤紫色の少女が巨大な灰色の筒のようなものを肩に背負って、こちらへと向かってきている。

その彼女が足を踏み出す度に、ドスン、ドスンといった地鳴りがしていたのだ。

焦茶と生徒たちは啞然とし、ブースの後ろに並んでいた紫星の王子は微笑むのも忘れて目を細めた。

筒を背負ったマゼンタは地鳴りを響かせながらも、あっという間に焦茶に近づいて報告する。

「持ってき、ました」

「え……?」

「銃を、倉庫から持って来いと」

「た、確かに言ったけど……」

これは、対空ミサイルじゃ……

 彼女が肩に背負っていたのは、先端が尖った長い筒状のもので、どこからどう見ても銃というより、ミサイルだった。

しかもこれは戦車などに設置するタイプのものではなく、専用の施設に設置する明らかに重量のあるものだろうとお見受けする。

 焦茶は、彼女が赤星紅国(くれないこく)守人(もりひと)一族ならば銃の種類にも詳しいだろうと踏んで、倉庫からいくつか銃器を持ってくるよう指示したのだが、まさかこんなことになろうとは……

 マゼンタがその場にミサイルをどん……!と下ろした。

その衝撃で大地が揺れ、側に立つ焦茶や生徒たちの体までもが震える。

彼女はとりあえず指示には従ったと判断すると、そのままブースのほうへ向かった。

焦茶は自分の目の前に置かれたミサイルを、どうすることも出来ずに見つめている。

(これ、勝手に持ち出してよかったの……?そもそも重量どんだけ……?)

焦茶が啞然とする背後でマゼンタがブースに近づくと、周囲の生徒たちが口をあんぐりとさせたまま彼女を凝視している。

(なんだ?)

さすがに彼らの視線に彼女は気づいたが、ただ一人だけ、いつも通りの微笑みを浮かべたクラスメイトは自分を見ることなく的のほうを眺めていた。

マゼンタは彼の隣に立って尋ねる。

「何か?」

「あれ、なんの冗談ですか?」

「何が?」

彼女が言うと、彼はたった今マゼンタが持ってきたミサイルに目をやった。

マゼンタも一応彼と同じようにそちらへ顔を向ける。

ミサイルの周囲には焦茶と生徒たちが集まって騒然としていた。

「どこが冗談なんだ?」

マゼンタが再度問うと、相手はくすっと笑った。

「いえ、いいです」

彼のその返答に、彼女の中に何かが生まれた。

それが何なのかはわからない。

けれどもその感覚は言うなれば苛立ちのようなものだった。

なぜそんなものが生まれたのか彼女にはわからなかったが、とにかく彼を見上げると若干不機嫌そうに言葉を発した。

「今日もやっぱりおまえのほう(・・・・・・)なんだな」

微笑んだまま彼は答える。

「なんのことでしょう」

 その時ちょうど、自分たちの前で銃を撃っていた生徒二人がブースを空けた。

「マロウ王子は二人いる」

マゼンタが言った。

が、相手は顔色一つ変えずに微笑んでいる。

「一番最初に講堂で私たちの前に現れ、馬術クラスを受けたマロウ王子と」

彼に言いながらマゼンタはブースの中に入った。

「体術クラス、救命措置クラス、弓術クラス、槍術クラス、料理クラス、そしてこの銃術クラスを受けているおまえは全くの別人だ」

相手も彼女の話を聞きながら隣のブースに入った。

マゼンタは何かを思い出したように話を続ける。

「ああ、体育祭と公園で私たちの前に現れたのもおまえだったな」

そう言って彼女は目の前の棚に置かれたライフルを手に取った。

「最初に現れたマロウ王子は主に座学や筆記試験を受け、おまえは主に実技とその試験を受け、マロウ王子を二人の人間で成り立たせている」

彼女は言いながらライフルに弾を込めていった。

「なぜそうお思いに?」

相手は自分のライフルに弾を込めながら尋ねた。

「色が違うから」

マゼンタの言葉に彼は一瞬動きを止める。

「救命措置クラスで初めて逢ったおまえはそれまでと色が違ってた。だから気づいた」

 彼女は当時の光景を思い出す。

人形の横で膝立ちになり、人形の心臓に両手を当てながら紫星の王子をじっと見ていた時、彼女が本当に見ていたものは彼の瞳や髪の色だったのだ。

 彼女の答えを理解した彼は、ふっと微笑みを漏らした。

マゼンタは改めて問う。

「なぜおまえたちはマロウ王子を二人の人間で成り立たせている。本物のマロウ王子を護るためか?」

彼女はヘッドフォンを耳に当てると、

「なぜおまえはマロウ王子を演じている?」彼に問いながらライフルを構えた。

自分のブースの隣で、相手もヘッドフォンを手に取る。

マゼンタは言った。

「まるでおまえは――マロウ王子の影だな」

彼女は遠くの的に向かって、ライフルの引き金を引いた。

その隣で、マロウ王子を演じている彼が目を見開いているとも知らずに。




 夜、学食では生徒たちが談笑しながら食事を取っている。

彼らに交じってマゼンタ、コチニール、葡萄の三人も、緋色、柑子と向かい合って席に座り、今日の出来事や日々の思いを笑いを交えて自由に語っていた。

しかし、不意に眼鏡の彼がマゼンタにとある質問を投げかけた。

「いかがでしたか、今日の銃術クラスは」

「あー……楽しかった」

マロウ王子を演じている……便宜上彼のこともマロウ王子と呼ぶことにするが、彼の正体を暴いてそれを本人に突きつけた、とは口が裂けても言えない。

だが彼女の答えに葡萄が声を荒げる。

「〝楽しかった〟じゃないですよっ!」

柑子王子が思わずビクッとなった。

「いいですか、いくら何でも進むのが早すぎますっ。コチニールや私はまだ弓術や槍術クラスの最中なんですよっ。なのにそれを簡単に突破してどんどん先に進んで……!」

「そうだっ!オレなんかなっ、まだ体術も救命措置も筆記取れてないんだぞっ!馬術はなんとか合格したけどっ!」なぜか緋色も割って入る。

「それを言うなら私も体術クラスの実技試験は全く受かる気配がありません……」柑子までもが参加した。

「てか王子は試験受けてさえいないじゃんっ」

緋色が柑子に突っ込む。

「あはは、そうだった……」

「と、とにかくですね」葡萄が眼鏡の蔓を押し上げる。「もっとスピードを落として、コチニールと足並みを揃えてください……!」

マロウ王子に合わせるのではなく……!

 するとコチニールが助け舟を出す。

「でも明日から僕たちも剣術クラスに参加出来るよ」

「剣術クラスっ⁈」緋色の瞳が輝いた。

「それはそうですが……」

弓術クラス、槍術クラスに進んだ者は、自動的に剣術クラスも受講できる仕組みになっている。

無論マゼンタは双方のクラスを合格し、銃術クラスに進んでいるのだから剣術クラスも当然受けることが可能だ。

 緋色が言う。

「いいなぁ、オレもそれ受けたい!」

「うん、緋色は体術クラスの筆記試験合格したらね」

コチニールの優しいながらも容赦ない台詞に、緋色はガクッとなる。

対して緋色の隣に座る柑子は、体をプルプルと震わせていた。

(け、剣術か……体術も緊張するけど、剣術も、なかなか……)

 自分の隣で兄や葡萄が、目の前で緋色と柑子が様々な思いを抱える中で、マゼンタは何かを思案するように視線だけを横に流した。



















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