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3-3

 街娘が好んで着るような、踝がでる丈のドレスに、革靴を合わせ。長い髪は後ろでひとつに編み込んだ姿で、セシリーとアンは向かい合って座っていた。どこの家のものか分からないようにした質素な馬車の椅子は少し硬く、もぞもぞと座る位置を何度か直す。

 そうしてから、セシリーは用意した術式が書かれた紙を取り出した。ほんの少しだけ、力を篭めるように術式のうえに手を翳す。篭められた魔力は光の波になってアンの回りをくるくると取り囲み、そのまま少女のなかに吸い込まれてゆく。


「これだけ?」


 そうよ、とセシリーは頷いた。これで、認識阻害の魔術がかけられている。アンだと分かって彼女を見なければ、そうと気が付かないし、ひとの印象にも残りにくい。ただし、セシリーよりも上位の魔術師には効果が薄く、認識阻害の魔術がかけられていることに気が付かれてしまう可能性があった。禁止魔術でもないので、貴族のお忍びだと目を瞑ってくれることを祈るしかない。


 とんとん、と馬車の扉が軽く叩かれる。


「終わりましたか?」


 ええ、と頷いた声を確認し、扉が開かれる。ロイはそのまま、馬車のなかへと乗り込んできた。彼もまた、商人を意識したようなこざっぱりとした格好をしている。ロイの認識阻害は彼自身がかけてきたと言う。


 今日はアンの家に向かうという理由で外出の申請をし、ロイが同伴することを添えると深く尋ねられることもなく、許可が下りた。その呆気なさにセシリーもアンも、貴族令息との差をひしひしと感じることになった。


「それでは、参りましょう」


 ロイの合図で馬車はゆっくりと動きはじめた。普段よりも強い振動に、身体が跳ねる。セシリーは、どきどきする胸を押さえるようにして、深い息を吐いた。楽しみよりも不安が強い。ふたりの様子を覗いて、仲が深まっていることを確認し、それからできればふたりが婚約を進められるようにする。本当は、ふたりの様子を見てすべてを諦めることができれば良い、そうは思っていても、なかなかセシリーの心は思い通りに動いてくれない。


(また、傷つくかもしれないけれど、わたしが誰かとの婚約を進めるためにも必要な傷よ、これは)


 ふと、セシリーの固く握った手にアンの掌が乗せられた。あたたかい熱が伝わってくる。俯いていた顔を上げれば、やわらかなまなざしが注がれていた。


「今日は、街歩きが楽しみね」


 すべてを分かっている、というように紡がれたアンの言葉に、セシリーは感謝の言葉を唇から落として。そして、力のない笑みを浮かべたのだった。




「ここからは歩いて行きましょう。折角ですから」


 市民街へと続く門を抜け、しばらく走った先で馬車が止まった。先に下りたロイの手を借りながら、セシリーが馬車を下りると、喧噪と食べ物をはじめとした様々な匂いが押し寄せてきた。その渦のなかで、あちらこちらに目が奪われる。領地の街は知っていても、帝都の街は人も建物もなにもかもが違う。なにより人が多かった。馬車のなかから覗いたことはあっても、歩くことは滅多にない。身体の熱が上がってゆくのを感じる。子どものようにはしゃいでいる自覚があった。


「それほどまでに喜んでいただけるなら、もっと早くお誘いすれば良かったですね」


 セシリーのきらめいた瞳を眺めていたロイが、笑いを含んだ声を落とす。そのあたたかい湿度を感じる声音は、やわらかくセシリーに響いた。


「ええ、領地の街とは違いますね」


 ロイは眩しげに目を眇めていたが、気を取り直したようにセシリーの手を取った。参りましょう、と囁くとアンの元へと導いて、するりとその手を離した。


 馬車が止まったのは、道の両側に店が立ち並ぶ路地へと入る一画だった。手押し車に乗せた花を売る少女たちや、書店、宝石店、菓子店がずらりとならび、店の大きな窓から覗く華やかな色合いが目に楽しい。馬車が入ることができない狭い道に店が建ち並んでいた。危なくない程度に、周囲に視線を飛ばしながら、セシリーたちは軽やかな足取りで通りを進んでいった。


「こうやって見ると、ひとつひとつ輝いて見えるのね」


 ショーウィンドウ越しに見るお菓子やパン、人形やドレス、書籍のすべてが屋敷で見るよりも素敵でうつくしく思える。


「気になるなら、入りますか?」


 いいえ、とセシリーは首を振った。


「外から眺めているのがいっとううつくしく見えるもの」


 憧れと寂しさを綯い交ぜにした色を瞳のなかに湛えて、セシリーはため息とともに吐き出した。儚げな微笑みを浮かべた少女に、息をのみ思わず手を差し伸べかけたロイには気が付かず、瞬きの間にセシリーは表情を一変させ、アンに向けて破顔する。


「でも、アンが行きたいお店には着いてゆくから、遠慮せずに言ってね」


 アンが頷いたのを確認し、セシリーはロイのことも見上げる。彼らの近くを通った人々の声に遮られないように、ロイは身を屈めて耳元をセシリーに近づけた。ふいに近くなった身体に、思わず心臓を跳ねさせながら、セシリーはロイさまも、と続けた。


「ロイさまが行きたいところも、ぜひ教えてくださいね」


 ええ、と屈んだままセシリーの方を見たロイは微笑みながら頷く。肌が綺麗で睫が長く、まるで人形のよう、とまじまじとその顔を眺めてしまう。「どうしました?」と小首を傾げながら視線で問われたセシリーは、慌てて首を振った。


「ごめんなさい、人形みたいに綺麗だとおもって」


 そう応えたセシリーに、ひとときの間を空けて、ロイは笑いだした。口をあけて朗らかに笑うその表情はそれまで見たことがなかったような気がした。ひとしきり笑い終えたあと、口を軽く抑えながら、ロイが息を整える。


「いや、ありがとうございます。そんな風に褒めていただけて光栄です」


 片目を瞑り、微笑みかけたその表情が決まっていて、顔の整ったひとは良いなあとセシリーはぼんやりおもったのだった。


「ね、あちらに屋台があるみたい。行ってみましょう」


 通りの先に公園があり、公園を抜けた先にポム夫人の菓子店がある。公園の周囲には屋台がいくつか並んでいた。肉や野菜の焼ける匂いが遠くまで漂い、まだ食事の時間にはすこし早いがすでに人が並んでいる屋台もある。


「良い匂いね」


 肉や野菜を串に刺したものや、それらをパンに挟んだものなど、簡単に食べられる料理であることが売りらしい。肉の焼ける音や匂いが食欲をそそる。領地で伯爵たちが狩りを楽しんだのち、その場で肉を捌いて焼いたものを食べたことがあったが、それがとても美味しかったことを、セシリーはおもいだした。獲物を捌くのを見るのは怖かったが、あれも魔術の勉強のうちの一環だったのだろうことが、今なら分かる。


「折角だもの、食べてみましょう」


 アンがセシリーの手を引き、屋台の方へ引っ張ってゆく。串焼きをロイが、パンに挟んだものをアンとセシリーが選ぶ。包まれた紙越しに、焼きたてであることが分かる熱を感じ、セシリーは頬を綻ばせた。パンのあいだから肉汁やソースが溢れているのが伝わってくる。


「悪いことをしてるみたいで楽しいわね」


 アンがセシリーの耳元で囁くのを、くすぐったいおもいで頷き返した。


「もう少し悪いことをしてみましょう」


 ロイが悪戯を思いついた少年のような顔をしていた。


「折角なので、熱いうちに味見をしましょう」

「ここで?」

「ここで、です」


 要は、端によって立ったまま味見しましょう、ということらしい。確かに、そういう風に食べているひとも居るようだった。なんて悪いことだろう! セシリーとアンは顔を見合わせると、無邪気に微笑みかけた。それはひどく、楽しそうな誘惑におもえる。


 そうしましょう、と先に応えたのがどちらかは分からなかった。

 端に身を寄せ合い、包みをひらくと、茶色のソースがどろりとパンから零れていた。良い香りに、お腹がきゅうと縮こまる。まじまじとそれを見つめたのち、そっと頬張ってみると、焼きたての肉とソースの染みこんだパンが口のなかに溢れてきた。


「おいしい」


 アンとセシリーの口から漏れた声に、ロイが楽しげに見守っている。それから、失礼と呟いて、セシリーの方へと身を屈めた。解れた髪が耳にかけ直される。ゆびさきが耳朶を掠めてゆく。


「あ、ありがとうございます」


 そのお礼を言い終わるか終わらないうちに、セシリー、と名を呼ばれた気がした。

 そのやわらかくも熱の籠もった耳馴染みの良い声に、セシリーは声のしたほうに顔を上げた。編み込んだ髪の毛が跳ねる。数軒先の店の前から、勢いよくこちらに向かってくる赤い影がある。黒ずくめの格好をしたルーファスの口元がきつく結ばれている。


「こんなところでなにしてるの」


 その勢いに飲み込まれて、後ずさりかけたセシリーの腕をルーファスが取った。思わず、痛いと声が漏れてしまう。食べ始めたばかりのパンの包みが、手のうちから奪われる。


「あの、えっと……それは……」


 視線を泳がせ、言葉を詰まらせるセシリーと腕を離す様子のないルーファスのあいだに、ロイが割り込んだ。


「セシリー嬢は、すこし街を散策されたかったようですよ」


 割り込まれたルーファスは、握っていた腕の力を弱めると、疑うようなまなざしでロイを眺める。すこしだけ冷静さを取り戻したようにため息を吐いたルーファスは、セシリーの背後にアンが佇んでいるのを見つけ、軽く首を振った。


「そ、そうなの。お姉さまも度々街に行かれているようだったから、わたしも行ってみたくなって、それで」


 セシリーの言葉を遮るように、ルーファスは不機嫌そうに言葉を紡いだ。


「アマベルには僕と一緒に行けって言ったのに、セシリーはひとりで出かけるわけ?」

「一人じゃないわ、アンもロイさまもいらっしゃるし」

「なお悪い……」


 こめかみを片手で軽く押さえるような仕草をしたのち、セシリーの腕をくいっと引いた。その勢いのまま、セシリーはルーファスの隣に抱えられるように立つ。そして、耳元で紹介して、と囁いた。その言葉にハッとして、セシリーは姿勢を正す。

 平等を謳う学院でないこの場所では、ルーファスとロイたちのあいだには明確な差がある。


「すみません、ロイさま。彼はルーファス・キャンベルと」

「失礼いたしました。私は、セシリーお嬢さまにお仕えしております、ルーファスと申します」


 ルーファスはそれまでの雰囲気を一変し、背筋を伸ばすと掌を胸にあて、頭を下げながら名乗る。ロイが頷き名乗るのを待ち、顔を上げたルーファスはアンに対してもお辞儀をしたのち、ふたたび口を開いた。


「申し訳ありませんが、セシリーお嬢さまはこちらで引き取らせていただきます。お嬢さまのわがままに付き合っていただいたこと、まことに感謝いたします。後ほど、家の方からあらためてお礼をいたします」


 それでは失礼いたします、と頭を下げると、セシリーの手を引き、人混みのなかへと足を踏み出した。残されたふたりは驚いた表情を浮かべたまま、二人を見送ることしかできなかった。


「ちょっと待って、ルーファス!」


 早足で進んでゆくルーファスに引きずられるように腕を引かれたセシリーは足を縺れさせ、息を上げながら声をかける。


「待たない。君が言うからアマベルの外出について回ってるのに、どうしてセシリーの時には声をかけてくれないの?」


 その問いに答えることができず、セシリーは思わず口を噤んだ。

 公園を抜けた先に止められていた馬車にセシリーが押し込められている間に、ルーファスは振り向いて近くに居た男性に声をかけていた。話がすむと、ルーファスもまた乗り込んでくる。


「学院まで送る」


 手にしたパンの包みを差し出され、セシリーはそれを受け取り、手のなかで弄ぶ。


「お姉さまは? 一緒なんでしょう?」


 その言葉に深々と息をつき、うんざりだという気持ちを隠すつもりもない声音で応えた。馬車に座る姿勢も席に沈んでいるように見える。


「付き添いはもうひとり居るから良いよ。監視の僕が居ない方が喜ぶ」

「監視?」


 お姉さまの監視とはどういうことだろう、と小首を傾げるセシリーに説明する気がないようにルーファスは軽く手を振る。


「まあ、今の僕の役割はそれに近いから」


 それは彼が詳細を話せない術式を構築しているときに良く似た色をした言い方だった。そして、そのセシリーの感じ方は大きく外れていないだろうことも分かる。


「それに、今日はレオンと一悶着あって疲れたから、もう良い」

「レオンさまと? 一悶着?」


 鈴蘭商会のことだ、と察する。レオン・ハワードはもう鈴蘭商会の人間ではない。もしかしたら、彼自身がそのことに漸く気が付いたのかもしれなかった。


「ね、今日はとても頑張ったとおもうから、ご褒美がほしい」


 深く座りこんだ姿勢から、上目遣いをするようにセシリーを熱っぽく見つめている。頭を撫でてほしい、ということらしい。セシリーは幼い頃にそうしてもらうのが嬉しかったし、それをそのままルーファスにしていた自覚がある。仕方ないなあ、とちいさく笑みをこぼし、向かい合っていた席からルーファスの隣へと移動する。移動している馬車のなかを、勢い任せにぽすんと飛び込んで。

 そうして、そっとルーファスの頭を撫でて、頑張ったね、と囁いたのだった。赤い髪の毛をふわふわとさせて遊んでいると、気が済んだのかルーファスがその手を取った。そういえば、と低い声を漏らす。


「クレイ男爵だっけ。仲良いの?」


 前髪をかきあげたルーファスの、鋭い光を帯びた瞳が露わになり、セシリーの心臓がおおきくひとつ跳ねた。


「そのような言い方良くないわ。時折、話をするくらいで特別仲が良いわけでは……」


 歯切れの悪いその物言いに気を悪くしたように、ルーファスは更に言い募る。


「でも、お忍びで出かけるのに、着いてきてもらうくらいには仲が良い」

「アンとその話をしていたときにいらしたから、そのままの流れで……」


 ふーん、とつめたさを隠しきれない相づちを打ったルーファスは、食べる様子のないパンの包みをセシリーの膝のうえからふたたび取り戻すと、セシリーの肩に顔を乗せるようにもたれ掛かった。ルーファスの熱を持った吐息が首筋にかかり、背筋が震える。


「なにかあってからでは遅い。お願いだからこういう時は僕に声をかけて」


 掠れるような湿り気を帯びたルーファスの声が落ちる。それに、と聞こえるか聞こえないかくらいのちいさな声が続いた。


「セシリーの初めての帝都での街歩きは、僕が案内したかったんだ」

「ご、ごめんなさい」


 ねえ、と膝のうえに置かれていたセシリーの手の甲をルーファスがなぞる。そのゆびさきがやわらかく動くのを、セシリーは言葉もなく見つめていた。そっと触れられるその動きに、身体が震えそうになるのを堪える。


「ごめんじゃなくて、分かったって言って。お願い」


 吐息とともに零れ、どこか切羽詰まった響きを持つその言葉は、ひらひらとやわらかく舞い降りて、セシリーの身体のうちへとするりと入り込む。そうして、少女のなかをくるくるりとかき混ぜて溶けて消えてゆく。セシリーは消えたその余韻を惜しむ余裕もなく、ただ頷くことしかできなかった。すぐ近くに感じるその熱をどうしたら良いのか分からなかった。頭がくらくらとして、考えを上手にまとめることができない。それでも、ルーファスは安心したように、顔を上げると微笑みを見せた。眼鏡越しに、瞳のなかの星々が燦めいている。


「約束して」


 熱の籠もった声が耳朶を掠めてゆく。ふいに、ルーファスの魔力の香りが強く立ち籠めるのを感じた。柑橘のさわやかな香りに身体を絡め取られるように、力が抜けてゆく。術式が起動した気配がした。


「ずっと、一緒に居て」


 セシリーの意識が瞼の奥に隠れてしまうまえに、ルーファスの囁きとともに熱が落ちてきた気がした。その声が、少女を夢のなかへと否応なく引きずり込む。咄嗟にその手に触れようとしたけれど、それがちゃんとできたかどうか、少女にはもう分からなかった。




 鳥の声が、寝台に横たわる少女の耳朶からするりと入り込み、まどろみの底に揺蕩っていたその手をついと引いた。ふるりと睫を震わせて、少女の意識が浮上する。瞼越しに当たる光の眩しさに、咄嗟に顔を背けた。

 ゆるやかに目をあけると、そこは寮の自室だった。


「わたしの、部屋……」


 寝台から起き上がれば、上掛けが落ちる。枕元には水差しと花束が置かれていた。水差しは保冷の術式がかかっていたようで、まだ冷たい水を飲むと、靄がかっていた頭がすこしすっきりする。昨日、寮に戻る馬車のなかでルーファスと話をしたところから記憶がなかった。寮の部屋にどうやって戻ってきたのかも分からない。


 意識が落ちるまえに聞いたはずのルーファスの言葉は、現実なのか夢なのか、はっきりしない。でも、都合の良い夢だった気がする。


(だって、そうでなければ、おかしいもの。ルーファスがあんな風にわたしに接するなんて)


 思い出すと身体が熱を帯びる。頬に手を当てると、ゆびさきのつめたさが心地よい。気が緩むと、そのことが頭に過る。身体の力が抜け、思わず枕に顔を埋める。


(しばらく、ルーファスと顔を合わせられる気がしないわ……)


 アマベルとのことも尋ねたかったが、今は到底無理そうだった。

このあたりは、書いてるのがとても楽しかったです。

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