水と油 〜乱立するカレー屋が、遂に観光市場の中にまで進出した時の歌〜
誰も寄り付かないのに客寄せし続けるのは
はたから見ていてもやっぱり辛そうで
自分でもわかってるだろうにどんなに声を張っても
市場に溶け込めない印度料理屋じゃあ誰も来ない
笑顔ではいるけれど彼は本当に心から
お客に来てほしいのだろうか
バカバカしいことをしてると分かっていながらも
そうすることしかできないんじゃないだろうか
一生懸命 声掛けしても
必死過ぎて顔が怖い
刺身と合わないからと断っても
1周してまたラッシーを押し付けてくる
誰も相手してくれないから旅行し続けるのは
はたから見ていたらきっと可愛そうで
自分でそうやって可愛そうな自分でいるときだけは
どこにも溶け込まずに済むから誰も来てくれない
愛想笑いはできるけど私は本当に心から
彼を馬鹿にできるだろうか
かまってほしいから可愛そうな自分を演じるけど、
それこそ本当の自分なんじゃないだろうか
一生懸命 声かけてもらうために
一人ぼっちを演出するけど
うちらと合わないからとそっぽ向かれ
結局また一人ぼっちを演じ続けることになる
ぬるくなったラッシーを
仕方がないからと自分で飲み干し
ため息をついて
また声掛けをし始める
一生懸命 声掛けしても
必死過ぎて顔が怖い
刺身と合わないからと断っても
1周してまたラッシーを押し付けてくるだろう
一生懸命 声かけてもらうために
一人ぼっちを演出したけど
買わないからとそっぽ向かれ
結局また一人ぼっちを演じ続けることになる