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ドSな彼女と過ごす日常  作者: 松下タツヤ
15/17

加工アプリ

放課後

高校生の至福の時間

部活に精を出す者、アルバイトに勤しむ者

そして…家でゴロゴロする者もいるのであった


「………………」


「………………」


県立北山高校一年の志水風兎(しみずふうと)嶋津冷凪(しまづれいな)は放課後風兎の部屋でネットサーフィンにふけていた

男女問わずに人気のある写真投稿サイトでは数多くの写真が投稿されており、特に女子の間ではそのサイトのいいね数やフォロー数を競うように写真を次々と上げていた


「うっわ!出たよ加工整形…。この子のあげる写真全部加工しているのよね〜」


「でもそういうのってほとんどの人が盛ってるだろ?別にその人が特別ってわけでもないんじゃないか?」


「じゃあこれ見てみなさいよ」


冷凪は風兎にタブレットとスマホの両方の画面を見せた

スマホに写っていたのは冷凪が文句を述べていた女の子の写真サイトにあげた写真

タブレットに写っていたのは写真サイトに上げられた女の子とは別人にしか見えない女の子が写っていた


「え…?誰この子?明らかに別人じゃん……」


「タブレットに写ってるこの子が本当の顔よ。」


「嘘じゃん!!明らかに別人だぞこれ!?」


「そう。明らかに別人にしか見えないよう加工されてんのよ」


「え?今のアプリってここまで加工できんの!?最早疑われるとかその次元じゃないじゃんか」


「まぁ多少課金する必要はあるかもしれないけど無課金でもある程度加工はできんのよ。あんたもこのアプリ使えば超絶美形のイケメンになれるわよ?」


「いや、このサイトだけでイケメンになったところでなんの意味ないじゃん…」


「そうね。あんたはどこまでいっても不細工な童貞だものね。」


「俺は加工アプリを使っても不細工な童貞だってことなのかよ!?」


「あんたの細胞の一つ一つが童貞で不細工なのよ」


「お前…俺の存在全てを否定しやがったな……。母さんまで泣くぞそれ…」


「バカね。おばさまの目の前で言うわけないでしょ?あたしが今までおばさまを悲しませるようなことしたことないでしょ?」


「その優しさの1%でも俺に向けてくれはしませんかね?」


「そんな無駄なことするくらいならアリさんに餌をあげた方がとっても有意義だって話なのよ。」


「俺への配慮はアリの餌以下かよ……」


「なんて酷い事を…。そんなこと言ったらアリさんに失礼じゃないのよ」


「はいはいすいませんでしたね…。ってか冷凪はあんまりそのサイトに写真をアップしていないよな?興味ないん?」


「興味?あたしの美貌をもってして何をあげたら満足するって言うのよ?野蛮な野郎達にあたしの神のように美しい姿を見せて歓喜させるの?くだらないわね」


「お前…確かに可愛いけど自意識過剰過ぎないか?」


「ふん。あたしは加工する必要なんてないのよ既に神によって最高な美少女として爆誕したのよ。自意識過剰じゃなくて自分を客観的に見た結果を言っただけに過ぎないわ」


「じゃあ…俺の感想は……」


「客観的に見た感想よ。」


「童貞は客観的には見れないだろ!!」


「うるさいわね…。ほら、加工アプリであんたの顔を加工(手術)してあげるからこっち顔向けなさい」


「加工を手術って言うな!」


「良いから良いからはい……【カシャ】それじゃああたしが最高に良い仕上がりにしてあげるからあんたはそこでシコシコしてなさい」


「なんの罰ゲームでお前の前でシコシコしてなきゃいけないんだよ…漫画でも読んでるから終わったら教えてくれ」


「ブサイク・プリズムパワー・メイクアップ!」


「やめろお前!なんかそのワードだとセーラー服を着た不細工の俺が出てくるだろ!!lっていうかなんで月とか火星じゃなくてブサイクなんだよ!!」


〜加工中〜


「はいっ完成よ!」


「おっ!できたか?どれどれ〜………なぁ?俺って加工してもこんなもんなのか?なんか…加工してもらったって感じがまるでしないし少しだけ顔が丸っこくして眉毛が短くなっただけの俺にしか見えないんだが…?」


「そりゃ丸顔で眉毛弄っただけのあんただからね〜?」


「はぁ!?お前この20分はなんだったんだよ!!期待して待ってたんだぞ?」


「うるさいわね…お腹減ったからなんかおやつでも持って来なさいよ」


「この野郎…ぶくぶく太らせて加工アプリに頼る人生にしてやるからな…」


「残念でした。あたしはいくら食べても美少女のままだしあんたは何しても不細工で童貞なのよ」


「くっそぉ!覚えてやがれ…【バタン】」


「…………」


冷凪はスマホの写真フォルダを開いて今し方風兎の加工した写真を消してその下にあるもう一つの写真をタップする

それは風兎を盛りに盛りまくった加工写真

頑張り過ぎたのか仕上がりは抜群で投稿したら何人かの女子からDMが届くんじゃないかと心配になる程かっこ良くなっていた


「ふん!あたしの才能を持ってすればこれくらい容易いのよ……大体…風兎だって加工しなくったって…」


ブツブツと誰に聞かせるわけでもない愚痴を言いながら冷凪は風兎の写真にお気に入りをつけて風兎の写真が沢山入ったフォルダに送った



読んでいただき誠にありがとうございました!


是非!高評価、ブックマークよろしくお願いします!!


作品執筆力向上に繋がりますので作品への感想もお待ちしております!


あと、Twitterで色々呟いていますので是非フォローしてください!


では次回もお楽しみに!!


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