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異世界転生?!

「てな訳でお前さん死んだんじゃよ」

「は...?」

俺は目の前のじいさんから発せられた言葉に動揺を隠せなかった

――一時間前

「頼む頼む頼むアイちゃん来てくれええええええええええ!!」

俺――少しだけオタク気質な高校生宮村春人はとあるソシャゲのイベントで押しキャラがピックアップされたのでガチャを鬼引きしていた。

これが最後の十連...これで出なかったら、俺は死ぬ。

頼む!来てくれ!

次の瞬間俺のスマホには天使がいた。

「よっしゃああああああああああああ!!ハハハハハハハハハッハー!!!!!」

俺は気づいたら鼻血を出しながら部屋の中を走り回ってはしゃいでいた

――そして現在に至る

「そしてお前さんはやべえ勢いで鼻血を出し続けてるのに気づかず大量出血で死んだのじゃ。あれは傑作じゃったのう」

「はああああああああああああああ!?そんなん信じられるわけ無いだろ!嘘だよな!?噓だと言ってくれええええ!!!」

本当な訳無いよな!?じいさんの冗談なんだよな!?

「嘘じゃないぞい、そんなに信じられないなら面白すぎて録画したから一緒に見るか?」

「人の死を録画してんじゃねえくそじじいがあああああああ!!!」

そんなん見せられたら羞恥心で死んじまう!頼むからやめてくれ!

「ふぉっふぉっふぉ、愉快愉快!」

じいさんは心底楽しそうに楽しそうに笑ってる。

ぶっとばすぞ

「ちなみにお前の死は原因不明の新種の病と判断されておるぞ。あの医者たちがお前さんの本当の死因を知ったら....ガハハハッ!想像しただけで爆笑もんじゃい!」

「あああああああああああああやめてくれえええええええええ!!!!!」

大爆笑してるじいさんと裏腹に俺は今にも死にたくなってきた。

もう死んでるけど...

「まぁまぁそう騒ぐな落ち着け」

誰のせいだよ...

「お前さんに一つ提案じゃ。お前さん、剣と魔法のファンタジー的な世界好きじゃろ?」

「あぁ、まぁ」

急になんだと思ったが口に出さないでおく

「そこでじゃ、わしがお前さんの死に方を憐れんでお前さんをその剣と魔法のファンタジー世界に送ってやろうと思ってな。どうじゃ?わるくないじゃろ?」

「え?」

俺は数秒間じいさんの言ってることの理解が遅れた。

まず前半はいらないし、何ていった?

「まぁ分かりやすく言うと異世界召喚ってやつじゃな。そしてその異世界に行くにあたってお前さんの望むもの何か一つだけ持っていくことを許可する。才能でも現代技術でも何でもじゃ」

こんなアニメみたいな展開...実際にあるのか?

というか今の言葉がすべて本当ならこのじいさんが神様ってことか?こんな人の不幸で爆笑してるようなくそじじいが?日本大丈夫かよ。

まぁ死んで神様と喋ってる時点で大分アニメじみてるが、異世界召喚とかマジかよ。

「欲しいものなんでも一つ持って行って異世界に行けるってことか?」

「だからそういってるじゃろうに...疑り深いのう」

そう言い爺さんは面倒くさそうな顔をする。

マジかよ。なら、

「まぁ何でも持って行けるなら魔法の才能が欲しいな。」

昔っから異世界に行ったら魔法で無双したいと思ってたんだよなぁ。

「まぁお前さんは昔から勉強やスポーツの才能もなければ顔も普通じゃしなぁ、そう来ると思ってたわい」

じいさんがドヤ顔している。いちいち一言余計だということに気付いてほしい。

このくそじじいが、マジでぶっ飛ばしたい

「サービスで良い顔と強い肉体もやるぞい」

「ありがとうございます神様」

そういって土下座する。このお方こそ本当の神だ。

「急に態度が変わったな....ま、まぁとりあえず向こうの街の説明をするぞい」

そういって神様は異世界の説明をしてくださった。

向こうは中世ヨーロッパ風であること、向こうの世界には魔王がいてそれを倒してほしいとのこと、魔法は火、水、風、草、地、光、闇、無の八属性あり、俺はこの全属性を使え、無属性魔法は誰でも使えるということ、あとは説明が面倒だから、習うより慣れろということ。

.......やはり、くそジジイはくそジジイのままだった。

そう思っていたら急にじいさんが俺のでこにデコピンをかましてきた。

なんだ?急に...意識が....

「じゃ、あとは頑張るんじゃぞー。」


俺は目が覚めたら、若い二人の男女が俺の顔を笑顔で覗いている。

この二人が親ってことか?

男の方は黒髪でイケメンで身長も高く筋肉もゴリゴリで体育会系って感じだ。冒険者やってたら斧とか大剣使ってそうな感じ。

女の方は銀髪でかなりかわいい輪郭はシュッとしていて目もつり目で肌が色白。高校とか通ってたら学園のマドンナ的存在になるタイプ。筋肉はなさそうだし、冒険者やってたら僧侶とか魔法使いタイプ。

「─ ─ × × ─ ─ × × × ×」

女の方が何か言っているが全く理解できん、じいさんに言語教わっとけばよかったと後悔する。

「─ ─ × × ─ ─ ×× ×─ ─ 」

次こそ聞き取ってやろうと思ったがやはり男の方の言葉も全く理解できん。

確か言語ってのはある一定の年齢過ぎたら覚えるのが極端に難しくなるって聞いたことあるぞ、俺17なんだけど大丈夫か...?

――三か月後

何ていうことも考えたがやはり今の年齢は0才なので言語を覚えるのは結構早い感じだ。

喋るのはまだ無理だが聞き取るのはほとんど完璧になっていた。

そしてこの三か月間で気づいたことだが、両親とも昔はかなり有名な名のある冒険者だったらしい。職業は俺の予想通り父は大剣、母は魔法使いらしい。

そして父は俺に剣士になってほしいらしい、だが俺は魔法使いになりたいのだ。

父には悪いが俺は魔法を鍛える。

ということで今日も最近の日課になっている家にある魔導書漁りをしていた。最近は文字も読めるようになってきたので魔導書を読むのがかなり楽しい。前世では本なんて漫画しか読まなかったが今思えば小説も結構面白かったのではと思う。


――三年後

三才ともなると喋れるようになってくる。

「ルア、洗濯物洗濯しといてくれる?」

と、母が小さい水の竜巻のようなもので食器洗いをしながら問いかけてくる。   それ使えば二秒で終わらないか?

「はーい」

そう思いながらも返事をしておく、ルアというのは俺の名前だ。

因みに父の名前がアノス、母の名前がルリで苗字がステラープ。

そして洗濯物が終わったのでいつもの魔導書漁りに行く

「というか魔導書漁って三年になるんだからそろそろ魔法の一つや二つ使えるんじゃないか?」

初級魔法を使ってみよう、この『ボム』ってやつにしよう。

殺傷能力が低く遊戯などで使われるおもちゃ程度の威力。窓を開けて窓の外に魔法を放つ

『ボム!』


ドガババァァーン!!!!

魔法を見た瞬間俺は絶句した。

俺はポンッて可愛い爆発が起こると思っていたのに俺の魔法は家の近くにある山を消し飛ばしてしまったのだ。

嘘だろ....


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