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黒歴史箱  作者: 山田とびばこ
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もう終わりにしよう

上手に生きられないんだよ

あなたが零した奇麗な言葉が私の胸で黒くなる

上手く息ができないんだよ

愛しいほどに儚く脆い口約束のようなものを交わして

分からないんだ、総て

そこにいるあなたを好きなのにそれでは満足できない


自分のものにしたい手に入れたら多分壊れる

無価値になってしまうから触れちゃいけないの

知っているのに追いたい、閉じ込めたい、見てほしい、あなたに


届かないところにいるなら、もう手放す必要もない

ただ焦がれるだけで苦しいだけ


呼吸すら忘れて声を聴く

あなたが揺らした空気が音になるのを逃さないように

瞬きすら忘れて見入る

弦を揺らす指が次にどんな風に動くんだろうって


期待したいんだよ、ねぇ

あなたの声が姿があの日を連れてくる

もう一度帰ろうって言われているみたいになる

しんどいのは今はもう隣にいないからだ、あなたが


焦燥、慈愛、憧憬

さよならばかりが言えない


言えないんだよ、さよなら


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