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もう終わりにしよう
上手に生きられないんだよ
あなたが零した奇麗な言葉が私の胸で黒くなる
上手く息ができないんだよ
愛しいほどに儚く脆い口約束のようなものを交わして
分からないんだ、総て
そこにいるあなたを好きなのにそれでは満足できない
自分のものにしたい手に入れたら多分壊れる
無価値になってしまうから触れちゃいけないの
知っているのに追いたい、閉じ込めたい、見てほしい、あなたに
届かないところにいるなら、もう手放す必要もない
ただ焦がれるだけで苦しいだけ
呼吸すら忘れて声を聴く
あなたが揺らした空気が音になるのを逃さないように
瞬きすら忘れて見入る
弦を揺らす指が次にどんな風に動くんだろうって
期待したいんだよ、ねぇ
あなたの声が姿があの日を連れてくる
もう一度帰ろうって言われているみたいになる
しんどいのは今はもう隣にいないからだ、あなたが
焦燥、慈愛、憧憬
さよならばかりが言えない
言えないんだよ、さよなら