現世との別れ、異世界での目覚め
第二話更新です。
ひいこらひいこら頑張って書きました!
読んでくださる方々に楽しんでいただけると幸いです!
さわさわと風が草をそよがせる。
心地のよい暖かさと鳥の囀り…目を開ければそこには柔らかな木漏れ日の降り注ぐ森の中。
回りの草花はもとの世界でみたことのないものもたくさんある。
木々を飛び交う小鳥達は優しい色彩を持つ。
「異世界、凄い」
もとの世界でも山や森には何度も通っていたけれどこんなに気持ちのいい場所は初めてだわ。
マイナスイオンをたっぷり吸い込んで今後のことを考えないとね。
それと、この目の前の白いふわふわはなにかしら?
「おお、目が覚めたか。わしじゃよ、神様じゃ。」
あなたの髭ですか、そうですか。
いたんですね…もっと早く声かけてほしかったよ神様…
「おはようございます、神様。ここ、本当に異世界なんですね、こんなに素敵な場所だなんて思ってもなかったです。」
「そうだろう、そうだろう。ここは安全なところだからの、異世界に送るには便利なところなんじゃよ。さて、この異世界で生きていくに当たって必要なことを教えてやるから心して聞くがよいぞ」
ほほう、ここは安全、ということはここから先はそうでもないってことなのかな?
必要なことを教えてもらえるのはありがたいししっかり聞いておこう。
「まずはお前さん、自分の容姿を見てみなさい」
容姿?もしかして異世界あるあるの若返りです!?
ふむ、どれどれ…これは…!!
髪の毛ふわっふわ!?なにこれ凄いさらさらしてる!!肌白!!日焼けしたことないのって言うくらい真っ白なんですけど!!お肌すべすべだし…神様すごーい!!!後この頭のふわふわなに!?耳!?耳なの!?
「これこれ、落ち着きなさい。見てわかると思うがこの世界に来る転生特典の一つ、若返りと種族変更をしておいたから後でステータスからみるとよい。寿命もかなり延びておるから楽しめるはずじゃ。」
「神様ありがとうございます!!!」
これは凄い!異世界転生と言えばかなりひどい環境から始まるものもあるもんね…至れり尽くせりってやつなのかな?
「そして次にここは魔法も使えるふぁんたじぃな世界なのじゃ。だから魔法もスキルもつけておいたから後で見るように、あとこの便利道具セットもプレゼントじゃ!!」
「便利道具セット?」
魔法もスキルも使えるって何てファンタジー…
便利道具ってことは剣とか地図とかかしら?
「中身は見てからのお楽しみ、というやつじゃの。最後に異世界の知識もしっかりつけておいたからわしが帰った後にステータスウィンドオープンと唱えてチェックするとよい」
ステータス!!異世界転生らしい要素もりもりで心のときめきが止まらないです!30過ぎても心は乙女!神様の優しさに感動してます!!!
「何から何まで本当にありがとうございます!私、なんとか生きてみます!」
うむうむ、とうなずくと神様はぽわーっと消えていった。
やることはもう決まった。ステータスや便利道具をチェックして近くの村とかで情報収集、そして出来るなら仲間をゲットして楽しい異世界ライフを送る!!!
ついでに川があるならどんな格好をしているかもみないとね。
では
「ステータスウィンドウオープン!!!」
次は…今週中にもう一話更新する予定です。
読んでくださってありがとうございました!