プロローグ?
お見苦しいところもあると思いますが楽しんでいただけると幸いです!
頭がいたい。
くらくらする。
わたし、いま、なにをしてたんだっけ…
目を開けると白い天井、白い床。
手元にあったはずの物は何もない。
「なにここ!知らない天井!!!!」
私の名前は石月絢美。
洋服を作る仕事をしている37歳の日本人。
夫と二人でマンション暮らししてます。
どうやら仕事中にうっかり寝てしまっていたみたいでして…お恥ずかしい…
とにかく、私はお得意さんに頼まれたウエディングドレスを製作していたのですが納期が明日なのを忘れていたんですよね、ええ。そうです。
明日までにはなんとしても仕上げねば!と必死になってドレス本体を作り上げたところからの記憶が全くないのです。しかも目を覚ましたら知らない天井です。混乱すること間違いないですね!!!!
これはまさかの過労でポックリしたパターンですか!?困ります!お客様!!!!いや、神様???
なんだかこのパターン私がよく読んでいるなろう小説にあった気がするよ!!!!!
「そこの女よ、もう目覚めておったか」
そうそう、こんな感じで神様に声をかけられ…
「本当のほんとにこのパターンです!?」
「ちょ、声が大きすぎるぞ。とにかく話を聞かんか、これ。」
「はい…」
「あー、とにかくだな、今回お前が死んでしまったのは実はわしの手違いでの…ことじゃったのじゃ」
はい、大体察してました…
話をまとめると本来は私の夫が死ぬはずだったんだけどうっかり間違えて私をつれてきてしまったらしく…いや、夫が死ぬはずだったと言う話がもう背筋が寒くなるのですがね!
このまま死んでしまうのも可哀想だし他の世界に送ってあげるから自由に生きてねっという話らしい。ちなみに夫もこの後ドナドナされるそう。
うーん、この流れは何度も読んだから私には大体わかる!!!ここで異世界にいきますって言ってそのまま行くとかなり苦労することになるはず!
という訳で早速交渉しなくては…
「ああ、そうじゃったそうじゃった。天界でのルールでうっかり連れてきてしまった人や巻き込まれた被害者のものには出来うる限り願いを聞き届けてから異世界に送ることになっておる。じゃから好きなものを望むといいぞ。」
やったー!!来ました!そのお話を待っていました!!
といってもなにから頼めばいいのか迷いますな…
ここはやはりチートを求めるべきなのかスローライフを求めるべきか…
スローライフ一択ですね!!!
旦那様には悪いけどスローライフ楽しみます!!
といっても流石に旦那様が死んでしまうということを知っていてなにもしないというのもどうかと思うのでお願いしておきましょう。
「ではまず一つ目に、ここに私の夫が来たときに、彼が望んだ場合は第二の人生を送れるようにしてほしいです。」
流石にこれはダメですよね。うん…
「いいぞ。許す。」
許すんだ…びっくりだわ。こういう場合って神様一人じゃどうにも出来ないってことで断られると思ってたんだけど…まあいい。次は…
「物作り…料理や裁縫などそういったことが便利に出来る魔法とかほしいです。後は料理や裁縫、常識についての知識は最低でもほしいです。持ち物を収納したり運ぶのに楽になる魔法とかも貰えたりするなら欲しいんですけど…」
やっぱり異世界に行っても趣味は続けたいし知識は必須。スローライフと言えば商人になるというのも悪くない!
「うむ、それだけでいいのか?他の者達は魔法チートやら最強の剣、乙女ゲームのような展開がほしいやら他にもいろいろあったがのぅ…」
やっぱりそこら辺はほしいよね…わかる…でも私が持ってても戦うのは無理だろうし乙女ゲームのような展開って言うのもこの年で結婚までしてるからなかなか手が延びないよね…
あ、これは忘れちゃいけないよね
「後は薬のようなものを作れるようにしてほしいのと、せっかく異世界にいくのですから多少若返らせてほしいです!!」
異世界なら病気になったりすることもあるはず!薬は大事だし体だって若い方が出来ることは広がるからね!
「うむ、了解した。特典も大目につけておいてやるからの。強くいきるのじゃ。」
もちろんです神様!!!
よし!心の準備も十分!夫のことは気がかりだけどどうしようもないので置いておいて。
「神様!ありがとうございます!行ってきます!」
新たなる世界へいざ、しゅっぱーつ!!!
週に一回から月に二回程度のペースで更新する予定です。
多分たくさん更新されたりされなかったりします。
誤字脱字等ご指摘ありましたら優しく教えてください(*´∇`*)